艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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二人の反逆者 三

「罪を被る?」

 

 

「そうだ、古鷹をどうしても助けたいと言うのであれば貴様のこれからを捨てろ

私との取引によってこれからのこの海軍で得ていく地位も

栄光も

未来も

艦娘も

全てだ

これから着任させる場所には何もない

味方も、仲間も、安全も何にもかな!!!

それでも貴様は古鷹を助けると言うのか!?」

 

 

佐渡は東雲が静かに怒り古鷹を助ける

その行為自体を良く思わず他の元帥達も佐渡の選択を待つ

 

「そうだ!貴様が選ぶ選択でこれからの海軍での地位が決まるんだ!!

慎重に選べ!!」

 

 

「あんな犯罪者を庇う必要何て無いんだ!考え直せ!」

 

 

「どうせ艦娘何て言うのは作り出せる!

またすぐに作れば良いじゃないか!?」

 

 

佐渡に言われるその言葉の数々

だが、佐渡の決意は変わらない

叢雲との『誓い』がそうさせてるわけではない

これは佐渡がある男に託された『願い』でありそれが彼の生きていく意味になっていたのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、なら俺は全てを捨ててやる!!

罪を被ろう!俺と叢雲でアイツの古鷹ちゃんの罪を被り彼女を生かす!!!」

 

 

その選択を聞いていた会議室の元帥達は騒ぎだす

一人を除いては

 

 

「………艦娘の為に全てを捨てる人か…

彼を応援したいな…素晴らしいね佐渡提督」

 

 

一人だけその勇姿ある凶行に及んだ男を賞賛しそれ以外は怒号を飛ばしていく

 

 

「貴様正気か!?」

 

 

「あんな!あんな大して役に立たない重巡何かの為に!!」

 

 

「大元帥!こんな奴!死刑にしましょうよ!!!」

 

 

その怒号の中東雲が静かにイラつきながら机を思い切り叩くと佐渡を睨み付ける

 

 

「そうか……それが貴様の選択か……

良いだろう…ならば貴様に異動を言い渡す…

貴様は今日から小笠原鎮守府の提督だ!!!!

そして!これより貴様と叢雲は犯罪者だ!!

国家反逆、そして犯罪者を庇った罪により小笠原へと島流しにする!!!

精々あの艦娘の為に命を削るが良い!!!」

 

 

東雲はそれだけを言うと椅子を蹴り飛ばし怒り狂いながら大会議室を後にする

それに続くように他の元帥や大将達も佐渡を睨みながら後にすると一人佐渡は大会議室に残される

 

 

「ハハ、開幕から海軍に喧嘩売っちゃったぜ

まぁ良いや、あの娘が助けられるなら俺達何てどうでも良いしな」

 

 

佐渡は部屋を出ると毛延びをするとそのまま会議室を後にしのんびりとしながら叢雲の元へと歩いていく

 

 

「さってと叢雲を迎えにいくか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ?とんでもない奴が入ってきたな」

 

 

「はい、提督に引けを取らないほどですね」

 

 

その後ろ姿をある提督と艦娘が見ているとも知らずに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃叢雲は長門に絡まれ古鷹を守りながら戦っていた

何人か海軍の人間が見てはいるのだがすぐに長門が睨みを効かせるとそそくさと居なくなってしまう

 

 

「あんた何かの権力がある艦娘なのかしら?

随分と派手にやるじゃない?」

 

 

「そんなところだ

にしても、珍しいな貴様」

 

 

「何がよ?」

 

 

長門は一時的に攻撃を辞めるがまだ諦めては居らず叢雲を睨み付ける

 

 

「誰にも懐かず

誰にも関わらず

誰にも心を開かない貴様がこんな犯罪者を庇うとはな

そうだろ?『一匹狼』」

 

 

「…その名前好きじゃないのよね

二度と呼ばないでくれる?」

 

 

叢雲は眉間にシワを寄せながら少しイラついていると長門はため息と共に腕を組む

 

 

「なら答えろ

何故この艦娘を助ける?」

 

 

「……別に?気紛れよ

ただこの娘を殺させたくないだけ

守りたいだけよ」

 

 

「………そうかならば退いてもらおうか!!」

 

 

長門は再び拳を振り上げ叢雲に襲い掛かろうとすると長門の後ろから憲兵が走ってくる

 

 

「コラァ!!そこ!何をしているんだ!!」

 

 

「…………む、邪魔が入ったか」

 

 

後ろからの憲兵に気付いた長門は拳をしまい憲兵は長門を注意する

 

 

「長門さん!貴女何をしてたんですか!?」

 

 

「何でもない、少し鍛練に付き合って貰っただけだ」

 

 

その言葉と共に長門は叢雲を睨み付けながら去っていくがその姿を叢雲はずっと見ていた

姿が見えなくなると肩の力を抜き大きく溜め息を付く

 

 

「君、大丈夫かい?」

 

 

「はい、助かりました」

 

 

「君は確か……あぁ!そう言うことか…

すまない私達の監督不行き届けだったようだ……」

 

 

憲兵は叢雲に対し頭を下げるが叢雲はそんなこと気にせず寝息を立てている古鷹の心配をする

 

 

「別に構わないわ

私がどんなことをしているかは理解しているもの」

 

 

「それでも私達は中立の立場だからな

何かあったら頼ってくれ

実はある艦娘からの報告で君達が戦闘していると聞いてね

その艦娘に礼を言っておくと良いよ

では失礼するよ」

 

 

ある艦娘からの報告それにちょっと引っ掛かる叢雲だったが憲兵はそそくさとその場を離れてしまい聞けず仕舞いにいるとまた別の二人組がこちらに歩いて来るのを確認すると睨みつける

 

 

「や、やっぱ辞めましょうよ!」

 

 

「いや!駄目だよ怖いけど私達しか出来ないんだよ!」

 

 

二人は武器や艤装を携帯しては居ないがさっきの長門があり叢雲は古鷹の前に立つと二人に艤装を構える

 

 

「何かしら?古鷹は渡さないわよ?」

 

 

「ま、待ってください!私達は貴女たちに危害は加えませんし!その艦娘を助けたいんです!!」

 

 

その言葉を聞いても叢雲は艤装を下ろさず警戒を続けていると緑髪色の女性がもう一人の後ろから言う

 

 

「その艦娘の治療を出来るのはここではこの人だけなの!

だから!お願い!私達を信じて!!

もしその艦娘に危害を加えたらどうしても良いから!」

 

 

その説得に叢雲は怪し半分に睨み付けているが溜め息を付きながら艤装を下ろす

 

 

「………話を聞こうかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下の奥で一人の艦娘が叢雲と二人が話しているのをじっと見ていた

少し話すと叢雲は古鷹を抱えてどこかに歩いていくのを確認するとほっと溜め息と共にその場に崩れ落ちる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね古鷹さん……

私に出来るのはこれぐらいしか無くて……

許してください………貴女を助けられなくて……」

 

 

一人、その艦娘は悔しそうに唇を噛み締めると口元に血が滴り落ちる

 

 

 

 

 

 

 




次回

二人の裏切り者

海軍も完全な対立した佐渡は小笠原への島流しを言い渡される
叢雲は長門から古鷹を守りきりある二人に付いていく
裏切り者と呼ばれながら


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