艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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協力者

(おい、アイツだぜ)

 

 

(聞いた聞いた、犯罪者の艦娘を庇って流された新人提督だろ?)

 

 

佐渡が廊下を歩いていると周りの者達がヒソヒソと噂話をしておりそれを聞こえてはいるが無視していた

 

 

「さってとそろそろだっけかな………とと!危ないぞ!!」

 

 

廊下を歩いていると一人の少女とすれ違いぶつかりそうになるがその少女は謝りもしないが佐渡は涙を流しているその姿を見て怒れずにいた

 

 

「全く、何かあったんかな?

まぁそれよりも叢雲か」

 

 

佐渡は待たせていた場所に向かい歩いているとその場所には叢雲と古鷹は居らず変わりに一人の少女が座っていた

 

 

「あっれぇ……?可笑しいなここだった気がするんだけど……」

 

 

佐渡がその少女に近付いていくとその少女は佐渡に気付き立ち上がると敬礼をする

 

 

「あの申し訳ありませんがここに二人艦娘が居ませんでしたか?」

 

 

「はい!彼女達には私達と共に来ていただいております!」

 

 

「うん?何故に?

……まさか、あんた…」

 

 

佐渡は臨戦体勢を取ると少女は慌てながら佐渡を宥める

 

 

「わわわ!待ってください!

違います!古鷹さんを今治療させて頂いてるんですよ!!」

 

 

「…あぁ!そう言うことですか!

で、貴女は?」

 

 

「申し遅れました!私夕張型 1番艦 軽巡洋艦 夕張と言います!

お待ちしておりました!佐渡提督!」

 

 

その自己紹介に彼女が艦娘であることを理解すると完全に臨戦体勢を解き溜め息を付く

 

 

「何だ、艦娘かぁ……って!古鷹と叢雲は平気なんだよな!?」

 

 

その瞬間佐渡は夕張の肩を掴みグラグラと揺らしていると夕張はその衝撃に頭を揺らされ目を回しそうになる

 

 

「待って!待って!待って!ください!!

今貴方を!待って!たんですよ!

すぐに!連れていき!ますから!!」

 

 

「ならよかった……二人は無事なんですね…」

 

 

「は、はい……とりあえず付いてきてください……」

 

 

夕張は佐渡を案内しながらちょっとした雑談を始める

 

 

「そう言えば佐渡提督は新人提督さんなんですよね!

またどうして提督に?」

 

 

「んー?まぁ、何だろう成り行きかなぁ……」

 

 

「成り行きでなったんですか……

でもでも、確か佐渡提督って東雲大元帥にヘッドハンティングされって本当何ですよね!?」

 

 

「まぁね~、俺は元陸の人間だし」

 

 

そんな感じで話をしていくと夕張は廊下の間にある地下へ通じる階段を下りていくのを見ると佐渡は疑問に思いながら付いていく

 

 

「うん?地下に居るんですか?」

 

 

「はい!と言うよりはそもそも建造等も地下のある場所で行ってるんですよ?」

 

 

(まぁ、地上よりは安全…なのか?)

疑問に思いながら夕張にしばらく付いていきながら話しているとある部屋にたどり着き佐渡は疑問に思う

 

 

「んん?本当にここに?」

 

 

「はい!ではようこそ!私達の根城!

大本営専用大型工廠へ!!!」

 

 

夕張が扉を開くとそこには左側に大きな店とその右側に開発、建造、修復と書かれた暖簾(のれん)が掛かっている入り口があった

部屋の中は何か鉄を叩く音やバーナーの焼いている音がしている

 

 

「ほほう……これが工廠…」

 

 

「はい!ではこちらに!」

 

 

夕張に案内されるように歩いていくと暖簾をくぐり歩いていくと妖精達が何かを作っているのだが佐渡を見るや否や敬礼をしてくれ佐渡もそれを返すように敬礼を返す

 

 

しばらく工廠内を歩いていると奥に立ち入り禁止と書かれた暖簾をくぐりまたしばらく歩いていくと工廠の騒がしい音が聞こえない所まで来るとある部屋に通される

 

 

「……療養室?」

 

 

「えぇ、普段は重症を負った艦娘だけしか入れない絶対不可侵エリアになります

ここに普段から入れるのは私と明石さん位で他の人は誰一人入れません

だけど今回は二人とも特別なんですよ?」

 

 

「へぇ………って明石さん?」

 

 

初めて聞くその名前に驚いていると夕張がその部屋に入っていってしまい佐渡も慌ててその部屋に入ると周りには機材ばかりありそれが全て奥の巨大な五つのポッドに繋がっていた

 

 

「こりゃまた凄いな……」

 

 

部屋は殺風景と言うわけではなく全く無駄なものがない

ゴミ箱と機材とソファーと椅子だけそれ以外は全くなく二つに区分されており

一つは機材を操作する為の操作室

一つはポッドだけがある修復室に分けられている

 

 

「司令官!」

 

 

「おぉ!叢雲!無事だったか!?」

 

 

ソファーに座っていた叢雲は佐渡を見るや否や近付き横に立つと案内していた夕張も機材を操作する一人の女性の側に立つ

 

 

「明石さん!連れてきました、古鷹さんを救いだした佐渡提督です!」

 

 

「お!ありがとう夕張ちゃん!」

 

 

その女性は機材を操作しており白衣を見に纏い椅子だけをこちらに向けてくると立ち上がりお辞儀をする

 

 

「お待ちしておりました!佐渡提督!

私は工作艦の明石と言います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようこそ!私達の工廠へ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次回

ようこそ!明石の工廠へ!

突然佐渡達の前に現れた二人
彼女達は何故裏切り者の二人と古鷹に手を貸したのか

来月イベント……夏イベは地獄って聞いてますがどうなのでしょうか…(震え声)



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