艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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日常 三

 

 

「て、提督!?だ、大丈夫ですか?」

 

 

(え?え?何で憲兵??俺、何かしたっ………え?古鷹に抱き付いたの見られてた???嘘やろ?)

 

 

 

古鷹の心配を余所に佐渡は、滝のように汗をかきながら、思考を巡らせる。

その姿を見た叢雲がめんどくさそうため息を付き憲兵に話しかける

 

 

「入っても大丈夫よ」

 

 

「ちょ!!叢雲さんんん!?」

 

 

『では、失礼致します』

 

 

叢雲の合図を聞いた憲兵は、提督室の扉を開けソファーに寛ぐ佐渡に敬礼をする

 

 

「提督殿おはな」

 

 

「すいませんでしたぁぁぁぁ!!!!」

 

 

憲兵が言い終わる前に、佐渡はそれよりも早く立ち上がり憲兵にスライディング土下座をする

 

 

「……えっと?佐渡提督殿?」

 

 

「違うんです!!俺はやましい気持ち何て全く無いんですぅ!!!ただ、古鷹が可愛くて天使過ぎてやってしまったんです!!!許してくださいぃ!!」

 

 

佐渡は頭を床に擦りながら全力で土下座をする

それを聞いていた古鷹は、頬を赤らめながらお茶すすっている

 

 

「………何をしたかは後でじっくりとお話を聞かせて頂くとして、今は別の話しがございますので、よろしいですかね?」

 

 

「えっ?」

 

 

佐渡は予想外の憲兵の反応に頭を上げる

額は擦ったときに、どうやら力を込めすぎたらしく、デコに傷が出来てしまっている

 

 

「ち、違うんですか?古鷹に抱き付いた話ではないんですか?俺を牢屋に入れに来たんじゃないんですか?」

 

 

「そもそも、それは何の話ですか?毎回ですが、私を何だと思っているのですか?」

 

 

 

「艦娘へのセクハラしたら、絶対許さないどんなときでもの人では?」

 

 

「それは何ですか?私が貴方の全てを24時間監視してるとでも?」

 

 

「違うんですか!?」

 

 

「貴方ねぇ……」

 

 

憲兵は、はぁ、と溜め息を付くと佐渡に手を差し出す

 

 

「違います、大本営からの伝言です」

 

 

「あぁ、あのクソ野郎共の巣窟からですか」

 

 

憲兵の手を取り、佐渡は立ち上がり、汚れを落とし、ソファーに向かう

 

 

「あ、提督、額怪我してますね、少し待ってください」

 

 

「ありがと、古鷹」

 

 

古鷹は、救急箱を戸棚から取り出しに行くために立ち上がり、叢雲は憲兵の為にお茶を入れに行く

 

 

佐渡が座ると憲兵も続けて佐渡の正面に座ると、ネクタイを緩める

 

 

「どうぞ」

 

 

「おぉ、これはこれは叢雲殿、お構い無く、すぐに終わるお話ですから……」

 

 

叢雲が用意してくれたお茶をすすりながら、憲兵はふぅと一息付く

 

 

「んで?奴等は何て?」

 

 

「……申し上げにくいのですが、物資などの支援は出来ないと」

 

「やっぱりかぁ……

まぁ、当てにしては居ないけどね」

 

 

佐渡は、お茶をすすりながら、立ち上がり提督室の窓際へと向かい歩いていく

 

 

「まぁ、そりゃぁこんな辺境地じゃねぇ…」

 

 

「提督!傷、絆創膏貼りますよ!」

 

 

「お、すまんな、古鷹」

 

 

古鷹が、持ってきてくれた絆創膏を付けて貰い、佐渡は窓を開ける

窓からは心地良い、潮風が提督室に入り、佐渡はそれを堪能する

 

 

「申し訳ありません……

こちらからも、お願いしたのですが……」

 

 

「仕方ないって、憲兵さん、言って頂いた事でも嬉しい限りです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そりゃ、深海棲艦に『落とされた』島に何て物資何か送れませんって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、小笠原諸島の一つ

 

 

 

 

6年前、深海棲艦に敗北し、鎮守府共に、壊滅した街

 

 

 

崩壊した建物が建ち並ぶ、言わばゴーストタウン

 

 

小笠原鎮守府、通称

 

 

 

 

敗者の鎮守府

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