艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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古鷹

「叢雲さんや……頼むからさ

艤装付けてるときは殴るのは辞めよ?

流石に俺でも死んじゃうよ?」

 

 

「…ごめんって

でもあんたが後ろに居たのも悪いのよ?」

 

 

「わーてるけどさ……いてて…」

 

 

佐渡は叢雲に殴られた所を擦りながら廊下を歩いていると色々と見ながら古鷹の元へと戻ろうとする

 

 

「にしてもあれが戦艦だったら俺は木っ端微塵だったのかな……ハハハ……」

 

 

「あんた……白骨遺体がある場所で洒落にならない冗談は辞めなさいよ

笑えないわよ……」

 

佐渡は笑っているが叢雲は申し訳なさそうにしており

二人が歩いていると古鷹を置いていた部屋から物音が聞こえ佐渡達は直ぐ様構える

 

 

「叢雲、今物音が聞こえなかったか?」

 

 

「聞こえたわ、もしかして古鷹さんが起きたんじゃない!?

古鷹さん!!」

 

 

「バッカ!叢雲!一応警戒してーーー」

 

 

佐渡の忠告も聞かずに叢雲は走りだし古鷹が居るであろう部屋に勢いよく入る

 

 

「古鷹さん!」

 

 

「ヒッ!ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

 

 

医療ポッドの仲間は開けられ空になっており部屋の片隅で古鷹は小さくなりながら震えていた

 

 

「良かった起きたのね……って何で謝ってるの?

何も悪いことしてないのに……」

 

 

叢雲は震えていた古鷹に近付こうとすると古鷹の震えが大きくなり突然叫ぶ

 

 

「来ないでください!」

 

 

「えっ?」

 

 

その突然の叫びに叢雲は身体をビクンと震わせるその場に凍り付く

それと同時に佐渡が部屋に入ってくる

 

 

「バカやろう叢雲!いきなり突入する奴が……って古鷹ちゃん!起きたのか!

良かった良かった!」

 

 

佐渡も古鷹に近付こうとすると古鷹は更に怯え佐渡から離れようとし更に怯える

 

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

 

 

「え?あ、ちょっと待ってね古鷹ちゃんや

あのね俺はーーー」

 

 

「こ、来ないで!お願いします!

何でもしますから!!」

 

 

古鷹の怯え方が尋常じゃなく佐渡達は顔を合わせると入り口の所まで後退する

 

 

「……叢雲、何したの?」

 

 

「はぁ!?私は何もしてないわよ!

あんたこそ何かしたんでしょ!?」

 

 

「いや、だって叢雲先に入ったじゃん?

古鷹ちゃんが怖がることでもしたのかぁ?」

 

 

「してないわよ!!」

 

 

「うわらば!?」

 

 

 

それと同時に叢雲は佐渡の腹部に思い切りパンチを繰り出すと先程と同じ激痛に襲われその場に倒れる

 

 

「あ……ごめん司令官」

 

 

「だ、だから!!艤装装着時に俺を殴るなぁ!!

死ぬわ!殺す気何か我ぇ!!」

 

 

「う、うんごめん

ちょっと待ってて外すわ」

 

 

佐渡がうずくまってる間叢雲は部屋の片隅に行くと艤装を外し髪を整えると佐渡の元に戻ってくる

 

 

「し、死ぬ所だった……

まさか来て早々部下に殺されそうになるとはな……」

 

 

「うん、本当にごめん

いつもの癖で」

 

 

「辞めよ?司令官さん死んじゃうよ?

冗談抜きで木っ端微塵になるか内臓破裂するよ?」

 

 

古鷹は佐渡達のやり取りを見ているがやはり震えており佐渡が叢雲に指示を出す

 

 

「叢雲、取り敢えず椅子持ってこい

古鷹ちゃんもそんなところに居ないでさ?

ちょっと話そうよ?」

 

 

「分かったわ、古鷹さんに手出さないでよ?」

 

 

「出さねぇよ……

幼気な少女に手を出すように見えるのか?」

 

 

「えぇ」

 

 

「酷くないですかねぇ!?」

 

 

佐渡は優しく話すが古鷹はその場から動かずに震えており溜め息を付くとその場に座り出す

 

 

「まぁ、何だ君は大犯罪者なんだって?」

 

 

その言葉に古鷹の身体はビクンと震わせるが佐渡は続け話し出す

 

 

「んでさ、実は俺は君の更生を頼まれた新人提督でさ」

 

 

「…………………………………嘘」

 

 

「ん?何か言った?」

 

 

古鷹の震えは止まっていた

だが、その時佐渡は初めて古鷹の瞳と顔を見た

左目は真っ黒に染まり右目は暗く濁った瞳をしており佐渡でも背筋を凍らせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき!!!!!」

 

 

 





次回

捨てられた者
拾う者

古鷹の状態を覚悟していた佐渡だったがやはり目の当たりにすると恐れを抱く

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