艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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古鷹 二

「嘘つき…?また何でそんなこと…」

 

 

佐渡はその古鷹の瞳には見覚えがあった

仲間を殺され復讐に燃える瞳

全てを失い自暴自棄になってる瞳

 

人は感情に支配されると様々な瞳がある

そして、古鷹の瞳は全てを失い自暴自棄になってる瞳なのだが佐渡が知ってるよりどす黒く流石に驚く

(何だよ……あんなに真っ黒な瞳見たことねぇぞ

どういう事だ、ただの犯罪者何かじゃない

この娘、何かあるな)

 

 

「司令官、椅子持ってきたわよ」

 

 

それと同時に叢雲が部屋に入ってくるとその異様な空気に驚きながらも佐渡に近付く

 

 

(ちょっと、あんた何言ったのよ)

 

 

(いんや、俺じゃない

どうやら彼女は俺達が思うより酷い見たいだ

………!そうだ!叢雲合わせてくれるか?)

 

 

(は?)

 

 

佐渡とヒソヒソ声で話していると突然佐渡は古鷹に近付いていくと叢雲が止めようとする

 

 

「来ないで来ないで来ないで!来ないで!来ないで!来ないで!!」

 

 

「ちょ、ちょっと司令官!?」

 

 

そして、古鷹のすぐそばまで近付くと佐渡はしゃがみこみニヤリと笑いながらとんでもないことを言い出す

 

 

「嫌だね!何せ俺はお前をあの提督が奪い取った男何だからな!!」

 

 

「…………………え?」

 

 

古鷹はその発言に驚きながら顔を上げると佐渡を見上げているとその顔は嫌らしく笑っていた

 

 

「お前がどうしても欲しくてなぁ!

あの提督にわざわざ根回しをしてお前を処刑させる寸前に元々助けだし俺の物にするって計画だったのにバレてたとはね!」

 

 

「ちょ、ちょっと司令官!」

 

 

叢雲が何か言おうとするが佐渡はそれを遮るとニヤリと笑いながら続ける

 

 

「ここは俺達しか居ない鎮守府だ!いくら泣こうが喚こうが誰もお前を助けない!諦めて俺達の言うことだけを聞くんだな!!」

 

 

佐渡はそう言いながら古鷹を嘲笑うが古鷹の瞳の色が変わらずに再び顔を伏せてしまう

 

 

「違う……貴方はまた嘘をついた…」

 

 

「………やけに鋭いね古鷹ちゃん」

 

 

佐渡の嘘を見破りながら古鷹は顔を伏せていると佐渡はバッグを持ち出し中からココアシガレットを取り出すと古鷹に手渡す

 

 

「食べるか?」

 

 

「………良いです」

 

 

「あらそう?」

 

 

佐渡と叢雲はその場に座りながらココアシガレットを食べながら古鷹の側に居続けた

しばらくすると古鷹が顔を伏せながら話し始める

 

 

「………………何で」

 

 

「うん?」

 

 

「………………何で助けたんですか

私を」

 

 

「そいつはこいつに言ってくれ

俺は頼まれたからやっただけだからな」

 

 

佐渡は叢雲の頭を鷲掴みにすると叢雲が話し始める

 

 

「特に理由は無いわ

私は貴女を知らなかったし、でも助けたいって思ったの」

 

 

「………………助けてくれなかったら良かったのに」

 

 

古鷹のその発言に叢雲は驚き佐渡は目を細めながら話を聞こうとする

 

 

「助けなかったら死んでたぞお前」

 

 

「………………死にたいんですよ私は」

 

 

古鷹はそう言うと顔を上げ佐渡と叢雲を見るとやはり目はどす黒く染まっており叢雲は背筋を凍らせる

 

 

「死にたいんです、死ねば私は楽になれる

皆が嬉しがる、喜ぶ、死こそ私が望む物何ですだから死なせてください

もう生きていたくないんです」

 

 

その古鷹の言葉は本気だった

叢雲は何か声を掛けようとするが口籠ってしまう

今下手に声を掛ければ彼女を刺激してしまうと感じてしまったのだが佐渡はそれに反して声を掛ける

 

 

「……へぇ?誰が喜ぶんだお前が死んだら」

 

 

 

「…皆です

提督も仲間も海軍も皆皆皆皆皆皆!!!

私が死ねば!!」

 

 

「ここにはそんな奴居ないぞ

ここに居るのはお前に死んでほしくないと願う

提督と艦娘だけだ」

 

 

佐渡はココアシガレットを噛み砕くとそのまま古鷹を見る

 

 

「良いか古鷹ちゃん

ここに死を望むやつはいない

俺とコイツは絶対に君を死なせない」

 

 

「嘘!嘘!!貴方達もそうなんでしょ!

どうせ裏切る!私に死んでほしいと願ってる!!」

 

 

古鷹は叫ぶように佐渡の言葉を否定する

だが佐渡も負けないように古鷹へ話続ける

 

 

「分かった、古鷹ちゃん約束しよう

俺達は何があっても君を裏切らない

死なせやしない絶対に」

 

 

「嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!!

どうせ!人間なんて!!」

 

 

「約束する、もし君を死なせたら俺も後を追うよ

絶対に」

 

 

「嘘!嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ!!!!」

 

 

佐渡の言葉は全く古鷹に届いておらず触ろうとしても拒絶され続ける

その姿を見て叢雲はかなりキツく思うが佐渡の必死な顔を見て覚悟を決める

 

 

「安心して、貴女は私が守るから」

 

 

「嘘!どうせどうせどうせどうせ裏切る癖に!!」

 

 

拒絶する古鷹に叢雲は近付き抱き締めると古鷹は暴れるがそれでも尚叢雲は抱き締め続ける

 

 

「裏切らないわ、絶対に

この命に掛けて貴女を守るわ

誰にも貴女を傷付けさせやしない」

 

 

「……信じない…私は信じない!!!」

 

 

その言葉と共に叢雲を突き飛ばし古鷹は再び顔を俯けながら塞ぎ混んでしまう

だが、佐渡が古鷹に近付くとその場に座る

 

 

「君が命を捨てると言うのであれば

俺達は君の命を拾うよ

絶対に君を死なせやしない

今は信じてくれなくてもいい

いつか、俺達を信じてくれ

嘘を付いてないことを君に知って欲しいんだ」

 

 

「………………………」

 

 

古鷹は佐渡の言葉を聞いては居たが返事をせず

再びその場にうずくまってしまう

 

 

 

 

 





次回

大掃除

古鷹が目覚めはしたが彼女の精神状態はあまりにも酷く佐渡も手をやいてしまう
彼女を精神状態を治したいと思う彼等はまず最初に鎮守府の掃除から始める


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