艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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古鷹 六

「にしても難しいな…彼女」

 

 

佐渡は一人悩みながらバッグを取りに行くと食堂に向かっていた

実は叢雲を呼びに行こうとしていたのだが朝の疲れからかベッドで気持ち良さそうに寝ていた為寝かせてあげている

 

 

「……でも、ああいうのはゆっくりと優しく接してあげろってアイツら言ってたな…

まぁ、ここは仕事無いしゆっくりやるか!

さーてと!頑張っちゃうぞ!!」

 

 

そして、一人晩御飯の支度をするために食堂へと向かう

外はいつの間にか暗くなってきており鎮守府内も少しずつ薄暗くなっていた

 

 

「にしてもここ電気って使えるのか?

と言うか電気通ってるのここ……」

 

 

佐渡はふと気になり近くにあった電気のスイッチを押すと意外にも電気は通ってるらしく廊下が明るくなる

 

 

「…へぇ、めっちゃ意外

と言うか良く生きてたな蛍光管も…」

 

 

だが幾つかの蛍光管は壊れてたりバチバチと音を立てながら不調を来しており少し不安には思う

 

 

「ま、良いか使えるなら別に

だが暖かくなる前には何とかしないとな……」

 

 

そう呟きながら食堂に着き電気を付けると意外にも綺麗になっており電気も普通に付くため少しだけ安心する

 

 

「少しテーブルとかは埃を被ってるか…

掃除するかぁ」

 

 

近くにある掃除用具入れを探索すると中には使い込まれたホウキや雑巾などがありバックをテーブルに置くと食堂の掃除を始める

 

 

「良し!こんなもんか!」

 

 

食堂の掃除を終えた佐渡は汚れた雑巾やゴミを外に捨てると綺麗になった部屋を見渡す

 

 

「さてと料理を作ろうかなぁ!」

 

 

バックから食料品やら調理器具を取り出し台所をチェックしていくがガスも水道も通ったままであり料理は出来るようにはなっていた

 

 

「へぇ…付くんだ…と言うよりは恐らくライフラインは生きてるのか

となると本当に突然深海棲艦に襲われたって感じか」

 

 

そんなことを考えながら水道を捻りしばらく水を流すと鍋の中に水を張っていく

 

 

「さてと、作っていこーーー」

 

 

と意気揚々にガス台に鍋を置こうとしたのだがガス台の上に妖精達が邪魔をするように小さな銃を佐渡へ向けていた

 

 

「………え?妖精さん?」

 

 

「待て提督」

 

 

不意に聞こえたその声に反応し後ろを振り向くとそこには仁王立ちする親方の姿があり佐渡を睨み付けていた

 

 

「……えっと、何か御用ですか?親方さん?」

 

 

「お前、何してる?」

 

 

「シチューを作ろうかと?」

 

 

「それよりも先にうちの工廠を直してもらおうか?」

 

 

「……あれ?いつでも良いって言わなかったでしたっけ?」

 

 

「気が変わった今からやってくれ」

 

 

突然のその話に佐渡は全く付いていけず重かった為鍋を適当に置くと親方へ向き直る

 

 

「今からですか?

流石に暗くなってきたので明日でも……」

 

 

「駄目だ今からだ

後、この食堂も使用禁止だ」

 

 

「何で!?だってここは親方さんの管轄じゃ……」

 

 

「ここを綺麗にしていたのは俺だ

台所もきちんと整備していたからな」

 

 

そう言われると確かにガス台も水道も綺麗にされている

だが、佐渡は一つだけ疑問に思う

 

 

「……でも何で使わないんです?

テーブルも埃被ってたし」

 

 

「んん!!まぁ、その、なんだ

俺達は食べなくてもーーー」

 

 

「僕達小さいから料理出来ないのー!」

 

 

「親方が前に頑張ってくれたけど無理だったのー!」

 

 

「ば、馬鹿野郎!何言ってやがる!!」

 

 

「……へ、へぇ…」

 

 

他の妖精による密告で親方はそっぽを向いてしまうが佐渡は一つ提案を出す

 

 

「でしたら、俺が皆の分も作りますよ」

 

 

「何だと?」

 

 

「良いのー?」

 

 

「僕達一杯居るよー?」

 

 

「その代わり、俺が皆を満足させられたらここの使用許可をください

どうですか?親方さん」

 

 

「………良いだろう、俺は煩いぞ?」

 

 

「わーい!ご飯だー!」

 

 

「もうひもじくないぞー!」

 

 

その提案に親方や妖精達が乗り気になってくれているが佐渡はここでも食事がどんなものかも少し気になりはした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後はこれを煮込んで終わりかな」

 

 

厨房の使用許可を一時的に貰い佐渡はシチューを作ると味見をし少し調味料を入れると納得したように鍋に蓋をする

 

 

「おい、出来たのか?」

 

 

「えぇ、少しだけ味見しますか?」

 

 

「食べたいー!」

 

 

「お腹空いたー!」

 

 

「……貰おうか」

 

 

佐渡はその返事を聞くと蓋をしたシチューを小皿によそい少しだけ妖精達渡していくとそのシチューに集まり各々少しずつ食べ始める

 

 

「おいしいー!」

 

 

「暖かいー!」

 

 

「……久しぶりに食べたな

まともな食事…暖かいな…」

 

 

佐渡は美味しく食べてくれている妖精達を見ながらのんびりとしているとかつての仲間達を思い出しながら少し微笑む

(……そう言えばあいつらも俺の料理は気に入ってたっけか)

 

 

その姿に気付いた親方が「ゴホン!」と咳払いをすると佐渡はハッと気付く

 

 

「どうですか?俺の料理は?」

 

 

「まだまだだな!こんなもんじゃーーー」

 

 

「提督おかわりー!」

 

 

「もっとちょうだいー!」

 

 

「おい!お前ら!!」

 

 

親方からの評価はキツいが他の妖精達には気に入って貰えたらしく佐渡は微笑みながら蓋をする

 

 

「ふふ、ごめんなまだコイツは完成してないんだ

もう少し煮込まないと美味しくないから残りは後でね?」

 

 

「えー!」

 

 

「ケチー!」

 

 

妖精達は不平を言ってる中親方を見ると溜め息まじりに佐渡へ手を差し出す

 

 

「認めるよ、お前の料理の腕を

他の奴等も気に入ったみたいだしここの使用許可を出す

好きに使え、もし壊れたら直してやるからその時は言いな」

 

 

「ありがとうございます

親方さん!」

 

 

佐渡は手を取り出すと小さく握手をする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、もう少し食べたいんだが駄目か?」

 

 

「はまってるじゃないですか……

もう少し煮込めばもっと美味しくなりますので待っててくださいね?」

 

 

「はーやーくー!」

 

 

「シチュー食べたいー!」

 

 

 

この時既に親方と他の妖精達の胃袋を掴んだ佐渡であった

 

 

 

 

 

 

 




次回

新たな問題

シチューを完成させ二人と食事をしようとする最中佐渡達は古鷹の新たな問題に直面する


因みにこの話が今までのフラグ回収にもなってます
かなり多くのフラグが散りばめられてますが正直自分でもわすれそう()

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