艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回、ある伏線を回収します

多分分かる人は居ないと思いますが……
分かった方が居たらもううちの伏線全部バレてそう()




もうヒトリ

佐渡は古鷹達を部屋に残し一人鎮守府内を走り回り長門の居場所を探していた

(どこ行きやがった、あんの戦艦娘!

全く!何で言わなかったんだよ!唐澤大将よ!!)

 

 

実は既に唐澤には古鷹の真実を伝えていた

しかし、唐澤はその事を長門に伝えずにここへ長門を送っていることに佐渡は違和感を覚えていた

 

 

そして、一つの結論に達し焦り始めていた

 

 

(…まさか、長門にはまだ何かあるのか?

暴走以外の何か…が?だがそれ以外アイツには……)

 

 

佐渡には幾つかの気になる点があった

長門が『正義』に執着する理由

最強と呼ばれている戦艦

仲間を頼らない孤独と言わんばかりの戦い方

そしてここに流されてきた理由『暴走』

 

 

確かにどれを取っても少し他の艦娘とは違う点もある

だが幾つかの事なら本島でも治せるしどうにでもなるはずだ

でも彼女はここに流されてきた

海軍のエースと言われているのにも関わらず

しかもそれは唐澤が何とかして差し向けてきたと言う事

 

 

「……可笑しいよな、何か…あるのか?本当に…」

 

 

鎮守府内を捜索しほとんどの部屋を見終わると不意に外の夜空を見上げるとなんとなく屋上へと向かう

(空いてる……ふ…懐かしいな

古鷹の事を思い出すここは

……また落ちたくは無いけどな)

 

 

ゆっくりと屋上の扉を開けると外は寒く風も吹いていた

そして、屋上の端に体育座りをしている人影が一つ

 

 

「…探したぞ、長門

寒いから中に入ったらどうなんだ?」

 

 

「……良いんだほっといてくれないか?」

 

 

「断る

この鎮守府で偉いのは俺だからな!!」

 

 

一人月明かりに照らされ座っている長門の隣に来ると薄着の長門に自分の上着を着せ隣に座る

 

 

「悪かったなうちの奴等がお前に八つ当たりしちまって」

 

 

「…嫌、良い

全て本当の事だしな

…そう私が全て悪いんだ」

 

 

蹲りながら長門は顔を隠していると佐渡はその頭を撫でようとするが手を叩かれてしまう

 

 

「……すまない今は辞めてくれ…私は……」

 

 

「嫌だ、お前の髪柔らかいしこう言うときにしか触れないしな!」

 

 

手を叩かれるが佐渡は無理矢理にでも長門の頭を撫でながら優しくしていると顔を伏せているが長門が震えているのが分かる

 

 

「……なぁ佐渡提督…私が憎いか?」

 

 

「まっさか?お前が憎い?何でそうなる?」

 

 

「……私は海軍を信じてきた

どんな相手であろうと殺し薙ぎ倒し全てを尽くしてきた

それはお前達も例外ではない

海軍の思惑とは逆の事をし逆らい反発し続けるお前達を私は殺そうとした」

 

 

「んまぁ、そうだな?

初めて会ったときも主砲突き付けられたしな!!

アッハッハ!」

 

 

長門が真面目に話そうとしているのに対し佐渡は笑いながらその答えを返していく

 

 

「……私は古鷹を…罪もない彼女を殺そうとした」

 

 

「それはお前が悪いんじゃない

悪いのはあの娘をはめた奴等だ、お前は仕事を全うしようとしただけだ」

 

 

「……私が志願したんだ、彼女は深海と繋がりの疑いがあると言うだけで」

 

 

「そんなんお前が志願しなくても他の奴がやってたろ

それに俺でも同じ様におもっちまうよ仕方ないさ」

 

 

「…………お前達に散々な事を言っていた」

 

 

「他の奴等からも言われてるからなぁ

別に慣れっこではあるぜ?」

 

 

長門の言葉を佐渡は全て否定する

それは佐渡が本心なら思っていることだからであり嘘偽りは無い

だが長門は認めてほしかった

悪いのは全て自分であり全て自分に責任があると

 

 

「……正直に言ってくれ全て私が悪いと」

 

 

「正直に言ってやるお前は確かに悪い

だが全てじゃない、お前はただ自分の信念に従い戦っていただけだ

だからお前だけのせいじゃない」

 

 

長門は認めてほしかった

先程金剛達に言われ殺意を向けられ責任があると

佐渡は認めない

全ての責任が長門にあると言うわけではないと理解していたから

それが二人を衝突させる

 

 

「………違う……違う…違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!

 

私だ私に責任があるんだ!!全て!全て私が悪いんだ!

彼女の助けを求める声に私は耳を傾けなかった!助けようともしなかった!!

だから私なんだ!!私があの時処刑を担当してなければ!彼女を尋問したとき追い詰めなかったら!彼女は苦しまなかった!助けられたんだ!!

 

だから私が悪いんだ!!全て!全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て!!!!」

 

 

「何度も言わせるな!!お前だけが悪いんじゃない!

所詮お前なんかがそこで助けたところでアイツを助けられるわけないだろ!!

確かにお前は古鷹を助けなかった!だがな!アイツの所属していた鎮守府の奴等も!他の提督達も!艦娘達も見ていただけだったんだよ!!

悪いのはあの娘を!古鷹を陥れた連中だ!

お前が全て悪い訳じゃない!!」

 

 

「違う違う違う違う違う!!

私なんだ!!私がしっかり調べれば!権限があり!海軍に話を通せる唯一の艦娘である私が…ワたシが……話ヲ…トオせば……!!

うゥ…!!」

 

 

「……おい待て長門…大丈夫か?」

 

 

不意に長門が苦しみだし立ち上がると佐渡から離れると頭を抑えながら後ろに下がる

昔と違い今は屋上には乗り越えられる程ではフェンスが増設されており簡単に落ちることは無いのだが長門はそこまで下がってしまう

 

 

「く!来ルナァ!!見ルな!私ヲ……私を見ナイでくレ!!!!」

 

 

 

「お、おい?長門?」

 

 

明らかに様子が可笑しい長門に佐渡は心配し少しずつ歩いていくのだが長門が右手で手すりを掴む

艤装を着けていないのにも関わらずそれがまるで柔らいパンの生地見たいにグニャリと曲がる

そして佐渡が渡した服が風で飛ばされると長門が空に向かい叫ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「辞メろ!辞めロ!!辞めテくれェェェェ!!

見るナァぁぁぁぁぁぁ!!!!

私カラ離レてろぉぉォォォォォ!!!」

 

 

 

 

叫びと同時に長門の右手が真っ白な腕に変わりそれと同時に姫と同じ様に鋭い爪の様に変わり左顔半分が真っ白な顔と真っ赤な瞳

そして長い白角が生え髪が真っ白に染まる

 

 

 

 

 

 

 




次回

正義と悪の狭間で

長門は信じ続けてきた
海軍と己の正義を
そして自らの信念を信じそれに従い生きてきた
その彼女が今狭間で苦しみ続ける
正義と悪の狭間 
自らの存在トハ何だったのかと
自らの生きる意味とは何だったのかと

この伏線は実は過去編で彼女だけが生かされた理由です
その犯人と理由は後程


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