艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回はグロ注意!
一応あるフラグの回収です!
気付きましたか?実はある人達が小笠原に居なかったのを……




裁き

「ん……んん?」

 

 

男はある部屋の一室にある椅子に座らされており眠い頭で周りを確認しようと立ち上がるが

 

 

「ん!んん!!」

 

 

両手両足が何かに拘束されており動くことが出来なかった

そして口には猿靴が加えさせられており辺りを確認するとその部屋には何もないまるで監獄の檻見たいになっていた

 

 

「ヤット目ヲ覚マシタカ人間」

 

 

突然声が聞こえその方向に振り返るとそこには深海棲艦の空母ヲ級が立っており男を見ていた

意識を取り戻した男を見ながらヲ級はあるボタンを押すと男の猿靴を外す

 

 

「て、てめぇ!ここは何処だ!

俺を誰だとーーー」

 

 

と言い掛けた瞬間ヲ級の頭にある艤装の触手が男の腹部に直撃し苦しみで声を失う

 

 

「黙レ、貴様ノ声何ゾ聞キタク無イ」

 

 

「が………は……てめぇ……!」

 

 

そして少しするとその部屋に一人の深海棲艦が入ってくる

 

 

「どうも、目が覚めましたか

β、監視ご苦労様

しばらくこの部屋から離れていなさい」

 

 

「……分カッタ」

 

 

βと呼ばれたヲ級は深海棲艦の言うことを聞きゆっくりとその部屋を後にすると深海棲艦は男にお辞儀する

 

 

「初めまして、私はエア様の親衛隊兼あの人が管理する第1艦隊旗艦ソラと申します

いきなりこの様な所に連れてきてしまい申し訳ありません」

 

 

「エア……?誰だ?まぁ良い!ソラとか言ったなあんた!

今なら許してやる!俺をここから出しやがれ!!」

 

 

「それは出来ません、姫様の命令で私は貴女にあることをしろと命じられてますから」

 

 

「なっ!てめぇ!俺が誰だか分かってるのか!?」

 

 

ソラはエアから預かっていた資料を取り出すとゆっくりと読み上げる

 

 

田中(たなか)広明(ひろあき)年齢36歳

海軍大本営所属

地下拷問室の管理人にして拷問官を勤めている

その仕事柄世間一般には隠された存在である為表向きには所属は無いことになっている

性格は残忍極まりなく人を痛め付けることを何とも思わず逆に悲鳴や痛め付けることに快感を覚えるほど

趣味は録音した拷問した人の叫び声を聞くこと

 

これはこれは中々ですね……」

 

 

「な、な、な、な!!てめぇ!何でそこまで知ってるんだよ!?」

 

 

「それはまぁ、調べていただきましたからね?

あの短時間でここまで調べあげるなんて流石ですね姫様」

 

 

異様に自分の事を調べあげているソラに背筋を凍らせると一人の悪魔を思い出す

 

 

「ま、まさか……お前!『提督殺し』か!?」

 

 

「いいえ、私は提督殺し何かではありませんよ」

 

 

「じゃ、じゃあ何で俺を捕まえる!!

俺は『お前達に何もしてないだろ!?』」

 

 

拷問官の言葉にピクンとソラは反応すると資料を置く  

 

 

「ほほう?なにもしてないと?

貴方、かなりの人間を拷問にかけたらしいじゃないですか?

それも自白したのに関わらず続けて殺した人も居ると言うのになにもしてないと?」

 

 

「あ!あれは加減を間違えてだな!

俺は悪くーー」

 

 

と言い掛けた瞬間脚に何か違和感を感じ下を向くと脚にナイフが刺さっており傷口からじんわりと血が滲んでいた

 

 

「あぁぁぁぁぁ!!!?痛い!痛い痛い痛い!!

て、てめぇ!何しやがる!!」

 

 

「何ってナイフを刺してあげたんですよ

分からないんですか?」

 

 

ソラは拷問官に刺さっていたナイフを抜くと再び別の場所をゆっくりと突き刺す

 

 

「やめろぉぉぉぉ!!

な!何だよ!お前の目的は!?

金か!金が欲しいのか!?

ならくれてやる!だから辞めてくれぇ!!」

 

 

「金…?あぁ、人間が物を買うときに使う物ですか

そんなの深海棲艦である私が要るわけ無いじゃないですか?」

 

 

「じゃ、じゃあ何だよ!

欲しいものがあるんだろ!?言ってみろよ!手に入れてやるからさ!!」

 

 

「あぁ、一つだけありますよ?」

 

 

ソラの言葉に拷問官はニヤリと笑う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方の苦痛にまみれ絶望し、苦しみ悶え死にゆく姿です」

 

 

「………………は?」

 

 

ソラはそれと同時にある黒い液体が入った注射器を取り出し思い切り拷問官に突き刺すと中身を身体に入れていく

 

 

「ガ…は!!な、何を!?」

 

 

「貴方に絶望を与える薬ですよ

ある人から実験を頼まれてましてね

貴方で試させてもらいますね」

 

 

すると拷問官の身体が少しずつ熱くなり身体の内部から焼かれるような痛みに襲われる

 

 

「あぁぁぁぁ!!!熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!!!

何だこれはぁぁぁぁ!?」

 

 

そして身体の異常に気付く

先程刺された脚がゆっくりと焼けるように治っていき身体が少しずつ白くなっていくことに

 

 

「成功みたいですね、流石は『始原の左腕』様」

 

 

「て、てめぇ!!何をしやがった!?」

 

 

「詳しく言うことは禁じられてますので簡潔に

貴方を痛ぶる為に死にずらい身体にしてあげたんですよ」

 

 

ソラの言う通り先程傷つけられた傷は完全に治っておりソラは再び別の所に傷を作るもゆっくりと回復していく

 

 

「なんだ!なんなんだこれはぁ!?」

 

 

「言うわけ無いでしょ?ゴミ風情に」

 

 

ソラがそう言うと今度は拷問官の両手と両足にナイフを突き立て見下しながら話を続ける

 

 

「ひぎぃ!!辞めろ!頼むから辞めてくれ!!

何でもするから!!頼む!!」

 

 

「だから貴方に求めることは先程申しましたよね?

それに貴方は古鷹様を傷つけ他の艦娘も傷付けた

それが許せないんですよ……だからお前を死ぬまで痛め付けてやりますよ」

 

 

ソラは拷問官の髪の毛を掴むとその顔を見ながら睨み付ける

 

 

「私は人間と艦娘が大好きなんです

艦娘はひたすらに真っ直ぐ人の為に戦いその命を燃やしている姿が美しく儚い

人間は愚かであるもののその中には綺麗な者達もいる

仲間を助け希望を与え、戦い続ける姿はとても素晴らしい

 

だけどね、私はお前の様に自分の欲を満たすために人を痛め付け騙す奴等がどうしても許せないんですよ!!

本当はすぐにでも殺してやりたいのですが姫様のお慈悲です

お前に与えられた時間は三日間

その間私はお前をずっと痛め続ける

寝かせやしませんよ

お前が24時間絶望し、苦しむ姿を見ていてやろう

さてと、では始めますよ拷問官」

 

 

ソラはそう言うと拷問官の後ろから大量の拷問器具を取り出し拷問官の前に並べていく

 

 

「っ!!!

や、辞めろ!辞めてくれ!!」

 

 

「さて、どれから行きますか……

あぁ、とりあえず貴方の指の骨を折り、爪を剥ぎ、肉を少しずつ削っていきましょうか

安心してください、私は拷問には馴れてましてね

死ぬギリギリで止めてあげますからね

精々楽しんでください」

 

 

恐怖に歪む拷問官に対しソラはにこやかに笑いながら拷問官の指を掴むと上に持ち上げる

 

 

「辞めろ……辞めろ…辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ辞めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

「ほら貴方の趣味での死に方が出来るんです本望でしょ?

どうぞ、三日間楽しんでくださいませ」

 

 

その言葉と同時に指を手の甲まで捻ると骨がボキッと折れる音と共に拷問官の絶叫が部屋に鳴り響く

 

 

「ギャアァァァァァァァァァァ!!!!

指が!!指がァァァァァ!!」

 

 

「まだ一本目ですよ?後これが19本あるんですよ

楽しみですね

拷 問 官 さん?」

 

 

「嫌だ……嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!

助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「罪を知れ、お前がしてきた事はこんなことで許されるほど甘くない

罪人には裁きを」

 

 

その言葉と共にソラはもう一本の指をへし折り拷問官の絶叫が再び部屋と廊下に響き渡る

 

 

 

 

 




次回

新章突入!!

脱獄

これで天使の罪古鷹編完全終了になります!
拷問官の事は忘れてませんよ~
エアは小笠原に居るためもう人間を殺せないので拷問官を誘拐してきて最も信頼しているソラに殺らせています
次章の序盤でソラが何故エアの部下なのかも話していきますね!

次章ではまた多くのフラグを回収します
四人のお話にある大きなフラグが解放されます!


自己紹介にて長門新しく追加!
古鷹は天使の罪編が終わった為改変!


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