艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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支配者 二

長門達が飛行場姫による砲撃に晒される中大本営の指令室も大混乱に陥っていた

それもそのはず、飛行場姫の能力を解き明かしたことによる事がかなり大きく東雲はドレス島周囲500キロ圏内に居る海外と連絡を取り合っていた

 

 

 

「そうだ!今すぐ避難させろ!

我々は今そのドレス島へと向け艦娘を送り込み飛行場姫の歴戦種と対峙している!!

……二度も言わせるな!!奴の予測射程距離は500キロ!!ドレス島へと近付けさせるな!!」

 

 

突然通達される飛行場姫の能力に海外の軍も動きだし大規模な規制が引かれており他の提督達も艦娘達のケアに大急ぎであった

 

 

「皆!気をしっかり持ってね!

無理はしてほしくないけど皆の行動が鍵なの!」

 

 

「頼むぞ!大和!奴等に目にものを見せてやってくれ!!」

 

 

「阿武隈!もし無理そうなら撤退しろ!

お前達があんな砲撃に耐えられるわけがない!!」

 

 

「ガングート!ウォースパイトは!ウォースパイトは大丈夫なのか!?」

 

 

「鈴谷!応答しろ!鈴谷!!!」

 

 

そんな中佐渡だけはインカムを付けると叢雲に一言だけ告げる

 

 

「叢雲」

 

 

『何よ!?』

 

 

「……信じてるぞ、お前が帰ってくるのを」

 

 

『!……ふん!当たり前じゃない!

あんなやつ沈めてやるわ!!!』

 

 

それだけを言うと佐渡はそれ以上話さずにじっとモニターを見続ける

(頼むぞ…奴を倒せるのはお前だけなんだ

俺の相棒、奴を倒してくれ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「赤城!あとどれくらいで奴の島に着く!?」

 

 

『の、残り250キロ!!』

 

 

「急げ!これ以上被害を増やすわけにはいかない!!」

 

 

長門達はカナの遠距離砲撃に晒され無謀と知りながらもドレス島へと全速力で向かっていた

だが長門の意識とは別に連合艦隊は不安と恐怖に包まれていた

いつ来るか分からない一撃必殺の砲撃が誰に当たるか分からない状態の中辺りを警戒したり各々どうにかして避けようと行動を起こしていた

だがそれに拍車を掛けるようにカナによる更なる攻撃が襲い掛かる

 

 

『っ!!!長門さん!!前方上空!!

敵艦載機多数確認!!!』

 

 

「何だと!まさか、このタイミングで空襲か!?」

 

 

長門が前方の空を凝視すると前方から空を埋め尽くす白い影が見えてきていた

その数が数なだけ流石の長門も恐怖を抱いていた

 

 

「前方上空空襲だ!!

連合艦隊!迎撃準備!!」

 

 

長門の指示に艦隊は空を見上げると空を埋め尽くす程の艦載機に気付き各々機銃や高角砲を構える

 

 

「空母部隊!対航空部隊!!頼むぞ!!!」

 

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

「全機発艦!!撃ち落とせ!!」

 

 

「いっくぜぇ!!落ちろ!落ちろ!」

 

 

連合艦隊と敵艦載機達がぶつかると一気に急降下しながら敵艦載機は長門達を襲うがこちら側にもかなりの航空戦力があり順調に敵艦載機を落としていく

 

 

「よっしゃ!どんなもんだい!!」

 

 

「摩耶!まだ安心するのは早いわよ!!」

 

 

「は?何でだよ?空襲は………はぁ!?何だあれ!?」

 

 

摩耶が空を見上げると唖然としながらも再び高角砲を構え始める

それもそのはず攻撃してきたのは半分だけ、更に後ろから敵艦載機の増援が来ており空母の艦載機だけでは落としきれなくなっていた

 

 

「く、数が多い!!」

 

 

「赤城!まだ、来るのかこれは!?」

 

 

「はい!まだ来ます!

後!6部隊ほど後ろには控えています!!」

 

 

「何よそれ!飛行場姫はどんだけ航空戦力があるのよ!?」

 

 

「瑞鶴!そんなこと言っとる場合じゃないで!!

ほら!また来るで!」

 

 

空母や対空性能が高い艦娘達が居るもののそれより遥かに敵艦載機が多く次第に連合艦隊は追い詰められていく

そして

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「吹雪!ちょっと大丈ーーー」

 

 

吹雪が絶え間ない連続空襲に倒しきれずに艦載機から被弾してしまいそれに足柄が駆け寄ろうとするのだが

 

 

「足柄さん!上!」

 

 

「え?……嘘…嫌、いやぁぁぁぁ!!」

 

 

その瞬間佐伯鎮守府の艦隊が空襲により大打撃を受けてしまいそれをきっかけに他の艦隊にも影響が出始めてしまい連合艦隊は空襲をまともに受けてしまう

 

 

「ぐ!クソ!何だこの空襲の数は!?

奴等こんなに航空戦力があるのか!」

 

 

「磯風!平気!?」

 

 

「問題ない!利根!そっちはどうだ!?」

 

 

「こっちも何とか平気じゃ!

じゃが!筑摩が少し被弾してしまった!

他の者も何人か被弾している!」

 

 

しばらくの空襲を通り抜けると既に連合艦隊は幾人かの大破艦や中破艦を出してしまい長門が最後の確認をする 

 

 

「各艦隊!被害状況を!!」

 

 

「横須賀鎮守府!

夕立さん大破!意外は小破で済んでます!!」

 

 

「うぅ~……痛いっぽい…」

 

 

「大丈夫かい?夕立……」

 

 

「佐伯鎮守府、ちょっとヤバイかもね

吹雪と足柄さんが大破

他は何とか耐えられたよ」

 

 

「ご、ごめんなさい……皆……」

 

 

「くっそぉ……この私が…空襲なんかに……」

 

 

「大奏鎮守府!被害無し!

こちらは平気だ!

ウォースパイトだけは……アレに撃たれたせいで」

 

 

「呉鎮守府……ぐ…

鈴谷さんが大破…熊野さんが…まだ戻ってきて……」

 

 

「ちょっと神通さん、無理しないでよ私を庇って被弾するなんて……」

 

 

「仲間を……守るのは旗艦の役目です…から…

私が…中破です…」

 

 

「佐世保鎮守府、こちらは川内さんが避けきれず大破しました

申し訳ありません」

 

 

「うぅ……夜戦まで耐えられると思ったのに…悔しい……」

 

 

「ほら、肩に掴まってください…川内さん…」

 

 

「沖縄鎮守府!

こちら被害無し!何とかやり過ごせました!」

 

 

「小笠原鎮守府

こっちも被害無しよ、これぐらいなら何とかなったわ!」

 

 

長門はその被害状況を見て唇を噛み締める

(まだ奴の拠点に到達していないのにこの被害……この状況で行けるのか?

嫌!迷ってなんかいられない!!我々は進まなくてはならないんだ!!)

 

 

「大破した者達は後方に下がり明石達の修理を受けてくれ!!他の者はーーー」

 

 

と長門が指示を出しているとその瞬間再びの轟音に全員の目が集中する

(…!馬鹿な……今空襲が終わったばかりだぞ!?)

次に着弾したのはこの艦隊で最も対空性能が高い摩耶であった真横からカナの遠距離主砲に直撃し艤装を全て破壊されると後ろに吹き飛ばされていく

 

 

「摩耶!」

 

 

「摩耶さん!!」

 

 

摩耶はまるで糸の切れた人形の様に海上を転がっていると佐世保鎮守府に所属している高雄が転がる摩耶を受け止める

 

 

「摩耶!しっかりして!摩耶!!」

 

 

「あちぃ………うぇ……あちぃよ………ねぇ…さん………」

 

 

前方からの直撃で無かったからなのか摩耶はしっかりと意識を持っていたが艤装は完全に破壊され着弾した横腹は真っ黒に焼けていた

 

 

「高雄さん!摩耶さんを明石さんへ!」

 

 

「は、はい!ほら、摩耶肩に掴まって!」

 

 

「ご、………ごめ……」

 

 

高雄に謝ろうとするのだが余りの痛みと苦しみに耐えきれずにそのまま意識を手放してしまう

そんな姿を見て一人の艦娘が後退りを始める

 

 

「いや……いやいやいやいや!!もう嫌だよぉ!!私帰る!!

あんなのになりたくないよぉ!!」

 

 

「待て!羽黒何処に行くつもりだ!?」

 

 

騒ぎだしたのは小心者の羽黒であった

次々に撃ち抜かれていく他の鎮守府の仲間やウォースパイトを見て恐怖が限界に達し発狂し始めてしまう

 

 

「ガングートさん!離してください!!!

こんな頭可笑しい火力の砲撃をする飛行場姫なんて勝てるわけないじゃないですか!?

このまま泊地に向かっても私達は全滅するんですよ!!」

 

 

「馬鹿者!!だからって今ここから逃げるのか!?

逃げたところで奴の射程範囲からは逃げ切れない!!

むしろ逃げたら私達は完全に全滅するんだぞ!!」

 

 

「それでもやだよ!!こんな……こんないつ誰が撃たれるかも分からない状態で戦えるわけないよぉ!!」

 

 

羽黒の意見は最もでありそれが本当であり全員が思っていたことであった

高い航空戦力、正体不明の敵戦力、そして飛行場姫カナによる一撃必殺の超遠距離砲撃

誰しもがこの場から戦場から逃げ出したかった

 

 

「……やっぱり勝てないんだよ…歴戦の姫なんて僕達に…」

 

 

「最上!貴様まで何を言ってるんだ!!」

 

 

「だってガングートも見ただろ!?ウォースパイトさんが一撃でやられたのを!!彼女は戦艦なんだよ!僕達より遥かに強いのにそれを一撃で!!」

 

 

「だからって、下がれるわけないだろ!!」

 

 

「……ははは、そうよ私達に勝てる見込みなんてないのよ」

 

 

「ちょ!ちょっと霞ちゃんまで!?」

 

 

「だって、比叡さん考えてみてくださいよ!貴女ですら恐らく一撃であんなにボロボロになっちゃうんですよ!!

私達駆逐艦なんて一発轟沈ですよ!!

勝てるわけないよ!!」

 

 

「ちょっと霞~?分かるけどさここでそれ言う~?」

 

 

「だって!吹雪も足柄さんもやられたんだよ!?

うちに勝ち目なんて無いわよ!!」

 

 

「………そうかも知れないわね」

 

 

「ちょちょちょ!満潮ちゃんまで!!」

 

 

(不味い……意見が別れ始めたぞ…

恐れていた状況になってしまった!!)

 

連合艦隊は次第に意見の争い合いになってしまった

それもそのはず、何せ自分達が見えないところから飛行場姫からの砲撃が飛んできて一方的に連合艦隊は追い詰められていっているからである

どの海域にも確かに苦難とされる場所もある

だが今回は状況が全く違う

敵が見えない、そしていつ攻撃されるかも分からない極限の状況

しかも敵艦隊数も戦力も不明な今回の戦いに勝算を見出だせない

 

そんな思いが連合艦隊の艦娘達に芽生え始めそれぞれ戦うことを放棄し始めていた

 

(……まさか、これも飛行場姫の作戦なのか!?

わざと艦隊を下げて戦力を分からせないようにしつつ自分達は一方的にこちらを攻撃する)

 

 

「奴の狙いは……これか!連合艦隊の分裂!!」

 

 

 

 

 

 

 




次回

私達の戦う意味

未だに飛行場姫の影すら掴めない連合艦隊
そして、いつ攻撃されるかと言う恐怖に耐えていたが空襲がきっかけにそれは壊れ始める
だが、一人の艦娘、鎮守府の者達は諦めていなかった


いやー、カナの艤装可笑しいですね()


そして、E3ボス硬い……
何あれフランスパン見たいに硬いやんけ!!


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