艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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開戦 

長門達がドレス島に到着すると敵戦力が姿を表す

 

 

「……やはりとんでもないな」

 

 

「何よあれ……」

 

 

「嘘でしょ……何体居るのよ!?」

 

 

ドレス島の海岸から多くの部隊が編成されておりそれが長門達を待ち構えていた

目視できるだけでもその数は100を越えており連合艦隊の倍以上の数であった

 

 

「来ましたね、では姫様そこで砲撃をお願い致します」

 

 

「えぇ、艦隊指揮は任せたわよ椿」

 

 

椿は一人の深海棲艦の部隊に溶け込むと全艦隊に指示を出していく

 

 

「空母艦隊!航空戦用意!!」

 

 

 

椿の指示に空母ヲ級や軽空母達が動きだし艦載機を次々に発艦していくと連合艦隊もそれを迎撃しようとする

 

 

「!!空襲が来るぞ!対空戦用ーーー」

 

 

と長門が言い掛けた瞬間後ろの空から艦載機の音が鳴り響き不意に後ろの空を見上げる

 

 

「あれって……」

 

 

「…どうやら提督達も私達だけで戦わせるという訳では無いみたいだな」

 

 

「おぉ!基地航空隊か!!」

 

 

それは空軍が保有する対深海棲艦兵器基地航空隊

しかも、その数100機を越えており連合艦隊も圧巻する

 

 

『長門!応答しろ!』

 

 

「提督!!この基地航空隊はまさか!?」

 

 

『あぁ、錦戸提督が今回の為に空軍に要請してくれた基地航空隊だ!向こうの戦力がどうであれ必ず役に立つはずだ!!』

 

 

それと同時に基地航空隊はドレス島に配備されている深海棲艦達に爆撃を開始しており椿はその対応に追われていた

 

 

「クソ!かなりの数!!

艦娘共め!お前達!!必ず全て撃ち落としなさい!!」

 

 

「「「了解」」」

 

 

ドレス島に配備されている深海棲艦達は基地航空隊に苦戦を強いられているとそのうちの何体かは椿の艦隊を通り越して陸上に構えているカナへと向かっていく

 

 

「不味い!!姫様を守れお前達!!」

 

 

カナを攻撃させまいと椿やツ級等が攻撃に向かう艦載機を撃墜していくが数が多く何機かはその攻防を潜り抜け突っ込んでいく

 

 

「ひ!姫様!お逃げくださーーー」

 

 

「落ち着きなさいよ、椿」

 

 

慌てる椿とは対照的にカナはかなり落ち着いておりため息つくとカナに向かってきていた艦載機はカナの側に居た砲台古鬼が正確に全て撃墜する

そして、支配されつつある空を見ながらカナは笑う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはははは!!何よ!この程度の『ハエ』で私から空を奪えると思ったのかしら!?」

 

 

そう叫ぶとカナは再び巨大な砲身である艤装をゆっくりと空へと照準を狙いを定める

 

 

「主砲!一番スロットから三番スロットに変更!

対空砲撃を開始する!!全艦載機!当たらないように気を付けなさいよぉ!!!」

 

 

その言葉と共に巨大砲身から二回ガコンと言う音が聞こえると四本の刺股が地面に伸び刺さる

 

 

「な、何だ!?」

 

 

「アイツ何をする気なの!?」

 

 

いきなり動き出したカナの巨大艤装に長門達は警戒し椿は困惑する

 

 

「ひ、姫様何を!?」

 

 

「何って花火よ、は な び!

美しく散りなさい!!六式弾砲撃開始!!!」

 

 

カナはそう叫ぶと空に向けて巨大な砲身から三連続で砲撃を開始する

放たれた砲弾は三発ゆっくりとした軌道で空に放たれていくと空に居る基地航空隊の上を通り過ぎる

 

 

「さぁ、爆裂しなさい

私の艤装専用特性対空弾を」

 

 

その瞬間三発の放たれた砲弾は基地航空隊の上で大爆発を起こし三式弾の倍以上の火薬をばら蒔いていきそれに着弾した基地航空隊の大部分は撃墜されてしまう

 

 

「ば、馬鹿な!あれだけ居た基地航空隊が!?」

 

 

「嘘でしょ…何よ!あの砲弾!!」

 

 

「三式弾?いや、それより火力がある弾か!?」

 

 

 

先程までドレス島の上空に居た基地航空隊は次々に撃墜されその代わりにカナの艦載機が再び空を支配する

たった三発、カナが放った特殊弾頭により一気に形勢逆転されてしまう

 

 

 

「……何ですか…あれ……興味深いですが…

あんなの見たことありませんよ…」

 

 

「椿!なぁに呆けてるのよ!ちゃっちゃと反撃しなさいよ!!」

 

 

「ふぇ?あ、は、はい!空母艦隊!攻撃用意!!」

 

 

椿が指示を出すとヲ級達が艦載機を発艦させそれに対して連合艦隊の空母達も用意を開始する

 

 

「瑞鶴!お願いね!!」

 

 

「グラーフ!任せたわよ!!」

 

 

「了解!行くわよグラーフ!」

 

 

「任せろ!

攻撃隊発艦始め!!蹴散らせ!!」

 

 

連合艦隊の空母達は艦載機を発艦させると椿指揮する敵艦載機とぶつかるのだがこちら側が少しばかり優勢ではあった

 

 

「良し!これなら!!」

 

 

少しだけ瑞鶴が油断をしていると再びドレス島の海岸から巨大な砲撃音が聞こえると瑞鶴達の頭上に先程基地航空隊を撃墜した六式弾が放たれる

 

 

「ま、不味い!皆下がって!!」

 

 

艦載機を下げようとするが間に合わずに六式弾が爆裂し瑞鶴やグラーフ達の艦載機に直撃し全ての艦載機を撃墜する

 

 

「あはは!あんた達が私から制空権なんか取れる訳ないでしょ!!

この程度なの?艦娘共!!三番スロットから四番スロットに変更!

砲撃に変更!!行くわよ椿!!!」

 

 

カナがそう叫ぶと再び巨大な砲身からガコンと音が聞こえると瑞鶴に向けて主砲を構える

 

 

「不味い!瑞鶴避けて!!」

 

 

「大丈夫よ!私がここに居ればーーー」

 

 

瑞鶴の前に満潮が立ち塞がり守ろうとするのだが次の瞬間満潮がカナの主砲が直撃すると爆煙に包まれ瑞鶴にぶつかる

 

 

「満潮!!」

 

 

「え!?ど、どうして!?」

 

 

「な、なん……で?…さっきまで……撃て…なかったのに……?」

 

 

だが満潮が爆煙と共に倒れていくが明らかに先程他の艦娘が受けた一撃よりも火力が抑えられていた

それでも満潮は駆逐艦でありそれ相応の一撃であった為に大破させられてしまう

艤装は破壊され主砲もねじ曲がっており体も焼け焦げていた

 

 

「何だ!アイツは火力を抑えた砲撃できるのか!?」

 

 

「陣形を崩せ!奴はこれから駆逐艦や軽巡も狙ってくる!!」

 

 

長門が指示を出していくと先程までやっていた戦艦達を守る陣形を崩すとカナは艤装から連合艦隊を見ていた

 

 

「ふぅ、命中

四番スロット、通常の砲弾ならやっぱり一撃破壊は普通か

初めて撃ったけど良い火力ね?

しかもこっちなら連発出来るのが良点なのよねぇ

さ、て、と、始めるわよ!!」

 

 

それと同時に再び砲弾がリロードされその主砲先が連合艦隊に向けられる

 

 

「行くぞ!!連合艦隊!奴に近付くぞ!!」

 

 

「これ以上近付いても死ぬだけよ!馬鹿共!!」

 

 

 




次回

absolute(アブソリュート)


基地航空隊による攻撃を意図も容易く撃滅し更にドレス島の制空権を握るカナを倒すべく長門達は戦闘を仕掛けるものの戦力差はかなり大きい
そして、叢雲と古鷹、磯風はある作戦を実行しようとするがその古鷹の前に一人の深海棲艦が立ち塞がる


昨日まで装甲粉砕ギミック探して三千里……
どこにあるんだおらぁ!!と思ったらJマス攻略忘れてた無能提督がこちら(E3のラストギミック)
しかも連合艦隊で行けなくて大量に資材溶かして最終的に通常編成でやっと突破しました()

覚悟しろよな!クソッタレめ!!
ゆーちゃんとネルソン欲しいんだよぉ!(ゆーちゃんはフランスパンですがね)

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