艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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白兵戦 

「鬱陶しい!奴等め!!吹き飛びなさい!!」

 

 

カナは主砲を構えると叢雲に照準を合わせ砲撃しようとするがそれよりも先に磯風がカナの懐に入り込もうとする

 

 

「叢雲だけではないぞ!!」

 

 

「言われなくても分かってるわよ!駆逐艦!!」

 

 

磯風が懐に入り込むと直ぐ様カナは左脚に付けられた中型の主砲を展開するとそのまま磯風に向ける

 

 

「何!?まだあるのか!」

 

 

「バーカ!吹き飛びなさい!!」

  

 

磯風は慌てて避けようとするが間に合わずそのまま中型の主砲から砲撃を受け吹き飛ばされてしまうが何とか体制を立て直しカナに向き直るが

  

 

「さてと駆逐艦に撃った事ないけど……木っ端微塵にしてあげる!!」

 

 

巨大な砲身を磯風に向けるとそのまま引き金を引くのだが

 

 

「あんたの相手は私よ!!飛行場姫!!」

 

 

叢雲が背後から近寄りカナに薙刀を振りかざすがニヤリと笑い少しだけ自らを屈ませると薙刀は艤装に当たり鈍い音がする

 

 

「コイツ!自分の艤装を使って守った!?」

 

 

「このアブソリュートは特別硬く設計されてるのよ!!

さぁまず一人貰うわよ!!

木っ端微塵にしてーーー」

 

 

カナは意気揚々と磯風を撃ち抜こうとするが

 

 

「やらせないよ!!」

 

 

その瞬間カナの足下を古鷹が撃ち抜き体制を崩したことにより主砲の砲身があらぬ方向に動いてしまい何とか直撃を免れる

 

 

「助かった!古鷹さん!!」

 

 

「気を付けて!歴戦種は全員どんな戦力を持っているか不明だかーーー」

 

 

古鷹が言い掛けてる間にカナが古鷹に砲身を構えスロットの番号を変える

 

 

「あれ鬱陶しいわ、先に潰しておこうかしらねぇ!!」

 

 

「やらせないわよ!!」

 

 

その視線に気付いた叢雲は急いで薙刀を離し地面に飛び降りると艤装でカナの砲身を思い切りぶつけ軌道を反らし砲弾は二人の後ろに合った木を撃ち抜き丸く円を描くように穴が開く

 

 

「チッ!相変わらず速いわね!駆逐艦!!!」

 

 

「食らいなさい!!」

 

 

そして薙刀を取ると少し後ろに下がりカナに向けて砲撃をするがそれよりも早くカナは防御壁を起動させ叢雲の砲撃を防ぐ

 

 

「私に砲撃は効かないわよ!!」

 

 

「じゃあ!斬撃なら聞くのかしら!?」

 

 

カナが防御壁を解除すると叢雲が薙刀を振りかざし当ててこようとするが

 

 

「あんた、忘れてない?私の名前は『飛行場姫』なのよ?」

 

 

その瞬間叢雲の横腹に球体の艦載機が噛み付き直撃するとそのまま横に運んでいくが薙刀を艦載機に突き刺し破壊すると古鷹達と合流する

 

 

「グハッ!こ、こいつ!艦載機を!!」

 

 

「アハハ!制空権は私が握ってるのよ!!

さぁ蜂の巣にしてあげるわ!!

全艦載機!あいつらを蹴散らしなさい!!」

 

 

カナは腰にある滑走路から大量の艦載機を発艦させるとその全てを叢雲達に向け放っていく

だが磯風が叢雲達より前に出ると高角砲を構える

 

 

「叢雲!対空戦は任せろ!!

飛行場姫を頼む!!」

 

 

「オッケー!任せたわよ!!

古鷹!援護お願い!!」

 

 

「了解!!」

 

 

「この数を捌ききれるかしら!?」

 

 

カナの上空にある60を越える艦載機は一斉に叢雲達に襲いかかるが磯風は一つ一つ確実に潰していきその横から叢雲がカナに走っていく

 

 

「へぇ、やるじゃない!!

ならもっと増やしてあげるわよ!!」

 

 

「させないわよ!!」

 

 

叢雲は主砲を構えカナに砲撃するがカナは少しだけ動きそれを全て交わした後に砲身を叢雲に向けると刺股が地面に突き刺さる

 

 

「吹っ飛べ!!駆逐艦!!」

 

 

(落ち着け……私…コイツをよく見ろ…)  

 

 

静かにカナの艤装を見ていると砲撃する瞬間身体をこおばらせているのを確認した叢雲は瞬時に右へ動くと砲弾が自らの髪を撃ち抜くとそのまま地面に着弾し爆発を起こす

 

 

「嘘っ!私が外した!?」

 

 

「くたばりなさい!!」

 

 

半分の髪を失いながらも叢雲は薙刀でカナに突き立てようとするがその瞬間

 

 

「クソ!防御壁!!」

 

 

カナの目の前に防御壁が展開され叢雲の薙刀が簡単に弾かれてしまうその振動が手を震わせる

 

 

「くっ……硬い!!」

 

 

「ほんと危ない奴ね!しかもここまで陸上で動ける艦娘見たことないわよ!!」

 

 

カナは続けて自らの足下に砲撃すると二人は粉塵に包まれ二人とも少し距離をとる

 

 

「………硬い防御壁…あれを何とかしないとね

それに切り替えが早い……流石歴戦種ね

今まで戦ってきたどれよりも強い!!」

 

 

「……駆逐艦とは言えどヤバイわねコイツ

普通に可笑しいわよ、ここまで戦えるのが人間(ゴミ)側に居るとはね

認識を改めないとね」

 

 

カナの砲撃により二人は一度冷静に成りながらお互いの事を警戒し賞賛するが負けるつもりは毛頭ない

そして再び艤装を構え直すと叢雲が走り出す

 

 

「斬り飛ばしてあげるわ!その防御壁!!」

 

 

「あんたに出来るわけないでしょうが!!駆逐艦!!!」

 

 

 

 




次回

戦い好奇心に狂う者


陸上では叢雲がカナと戦い何とか追い付くことが出来てはいた
その一方で長門達はたった一人の姫ではない深海棲艦に苦戦を強いられていた
その力はどこから来るのか?



Twitterで調べたら1ー3見たいですね?
道理で出ないわけでしたわ(1ー4周回してた
さってと今日こそは迎えてやるぞい!


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