艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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突破口 二

長門から頼まれた佐渡は急いで猿橋に問いただす

 

 

「猿渡さん!ちょっと良いですか!?」

 

 

「お、おう?どした?」

 

 

「この報告書に記載されている飛行場姫に砲撃された艦娘って誰か分かりますか!?」

 

 

佐渡は報告書を猿橋に見せるとかなり唸りながら必死に思い出そうとする

 

 

「えっと………あー……

あれ?誰だっけかな?

凄い真面目で良い娘だってことは覚えているんだよなぁ……

えっと…………」

 

 

「艦娘は分からないが、そこの報告書を書いたのは大谷(おおたに)大佐だ」

 

 

佐渡達の後ろから声が聞こえるとそこには唐澤が立っており佐渡達を見ていた

 

 

「と言うよりは猿橋お前その鎮守府に実習しに行ってただろ?

何で覚えてないんだ?」

 

 

「アハハ………ま、まぁその時ちょっとありましてねー……ハハ」

 

 

「笑い事ではないだろう

何故先輩の事を忘れてるんだ貴様は全く」

 

 

大谷、その名前を聞くと猿橋は少し怪訝そうな顔をしており佐渡が疑問に思っているといきなり隣にリストを渡される

 

 

「……えっと…斎藤さんこれは?」

 

 

「大谷が保持していた艦娘一覧だ

そして、戦闘記録が全て載っている好きに調べろ」

 

 

「!ありがとうございます!!!」

 

 

佐渡は急いでそのリストを開くと一つ一つ丁寧に調べていくと猿橋と葛城もそれを手伝おうとする

 

 

「手伝うぜ!佐渡!!」

 

 

「飛行場姫の縄張りでの戦闘記録よね!手伝うわ!!」

 

 

「二人ともありがとう!」

 

 

「俺も手伝うよ!佐渡君!」

 

 

「私も調べよう!!」

 

 

そして、唐澤と石澤も加わり五人で椿を傷付けた艦娘が誰なのかを調べ始めていた

 

 

(戦艦タ級を傷付けた本人……誰なんだ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(後は佐渡提督達に任せるとして我々もやらなくてはな!!)

 

 

長門は通信を入れっぱなしにしながら陸奥達と合流しようとするが向こう側からいきなり何かが飛んでくると隣に落ちる

 

 

「なっ!ひゅ、日向!!大丈夫か!?」

 

 

「あ……あぁ何とかなだが…」

 

 

日向の心配をしていると飛んできた方角から椿が笑いながらこちらに歩いてきていた

 

 

「アハハハハハハハハ!通信は終わった見たいですねえ!!

さぁてぇとぉ!!そろそろ楽しませてくださいよ!!戦艦なーがーとぉぉぉぉ!!!」

 

 

椿の後ろでは陸奥、ウォースパイト、ガングートがボロボロの状態で座り込んでおり舌打ちをする

 

 

「くっ、やはり突破口が無いとキツいか!!」

(佐渡提督が調べてくれるはずだそれまで何とか!!)

 

 

「さぁてと行きますよ……戦艦長門!!!」

 

 

椿は瞬間的に海上を蹴ると一気に長門と距離を詰め勢い良く殴るとそれを何とか防ぐ

 

 

「ぐ………重い!」

 

 

「言ったでしょう!私は戦えば戦うほどに強くなる!!」

 

 

「……仕方ない!早めにやるとしようか!!」

 

 

長門はそのまま椿を蹴り飛ばすと主砲を全て仕舞い椿と距離を再び詰める

 

 

「……おっと?まさかの近接戦ですかね」

 

 

(コイツが油断している隙に一気に落とす!!)

 

 

その瞬間敵意と殺意を椿に分かるほどに向けると一瞬だけ椿は後ろに下がるがそれを逃がさずに拳を鳩尾に向けて勢いよく殴り付ける

 

 

「ガッ………ハッ……な…まーー」

 

 

「死んでもらうぞ、椿!!」

 

 

その後に続けてもう片手で横腹を殴ると続けて脚で顎を蹴り上げそのまま踵落としへと繋げ連続攻撃を続けていくと椿が痛みで苦しみながら海面に顔をぶつける

 

 

「グフッ……こ…このーー」

 

 

「まだまだ!!」

 

 

その後飛び上がり思い切り背中を踏みつけると椿の艤装が曲がりそのまま椿にダメージがいきダウンしている中頭を掴み宙へ投げると再び拳を鳩尾に向けて放つ

 

 

「沈め!始祖級椿よ!!

主砲一斉射!撃てぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

そして脚で思い切り椿を蹴り飛ばすと宙に舞った椿に向けて主砲を一斉射撃すると椿は更に吹き飛ばされボロ雑巾の様に吹き飛ばされる

 

 

「流石デース!長門!」

 

 

「これで少しは落ち着くのかしらこいつ……」

 

 

少し離れていた金剛と大井が合流すると他の艦娘達も長門に合流し倒れている椿を見ており全く動く気配がない

 

 

「……やった様だな」

 

 

「流石にあの連激で無事な訳がない

では飛行場姫と対峙している叢雲達のーーーー」

 

 

「痛い……ですねぇ、流石に」

 

 

「「「「「!!!!」」」」」

 

 

その声に驚いた全員は椿を見ていると倒れていた椿はひょいっと身体を持ち上げ立ち上がると首をゴキゴキと鳴らす

 

 

「いやー……流石に効きましたね今のは

驚きましたよまさか近接戦闘に加え砲撃とは

いやはや、恐れ入りますねぇ」

 

 

「ま、まさか!?」

 

 

「あれだけの連続攻撃を受けて立ち上がるの!?」

 

 

「…………」

 

 

椿は起き上がり身体の艤装を確認すると再び黒い液体の入った試験管を飲み干すと全回復する

 

 

「ぷはぁ!!さってとでは始めますかぁ!

第三幕と!!」

 

 

再び椿が戦闘体制に入っており全員が再び身構える中一人長門だけは無言でその姿を見ていた

 

 

「長門!構えないと!!」

 

 

「一つ聞いても良いか?椿よ」

 

 

「ほほう?質問ですか?

良いですよ、私の質問にも答えてくれるなら…ね?」

 

 

長門は冷静になりながら椿を見ていると淡々と自分の予想を椿に問い掛ける

 

 

 

「………貴様のそれは高速修復剤ではないな」

 

 

「え!どういうこと長門!?」

 

 

「ほほう?どうしてそう思うですか?」

 

 

「……簡単な事だ、高速修復剤なら何故飛行場姫が持っていない?

持っていればあの破壊された飛行甲板が直せるはずだ

それに加え貴様はそれを私達と戦い続ける時に使っている

そして、今のタイミングで全て理解した

その黒い液体は『貴様のダメージをリセット』するものだな?」

 

 

長門がそう話すと椿は少しずつ笑みを溢し高笑いをする

 

 

「アハハハハハハハハハハハハ!!!!!!

正解!正解ですよ!!

そうです!これは私の蓄積したダメージをリセットさせることが出来るんですよ!!

『ある人』に作って貰いましてね!

私専用の特殊薬品なんです!!

だから姫様には渡せないものでしてね!まさか!これを見破られるとはねぇ!!

驚きましたよ!戦艦長門!!!」

 

 

「……ふん、ある人の受けうりでな

『未知は恐怖だ、だからこそその未知を解き明かせ

戦いの中で相手を知らなければ勝てない』とな」

 

 

「アハハハハハハハハ!!嬉しい!嬉しいですねぇ!!

私の秘密をここまで解き明かしたのは貴女だけですよ!!!

ではでは!私からの質問です!!

お前は誰を待っている?」

 

 

『長門!分かったぞ!戦艦タ級を傷付けた艦娘が!!』

 

 

椿の質問と同時にインカムから声が聞こえ長門は水平線の向こう側から来る一人の艦娘を見ていた

 

 

「ありがとう、佐渡提督

私もようやくこの椿の突破口が分かったんだ

だが教えてくれないか?」

 

 

『あ、あぁ…昔大谷大佐が率いる横須賀鎮守府に所属していた艦娘でありある二つ名を持っていたらしいんだ

その名前はーーー』

 

 

「ふん、誰を待っているだと聞いたな椿よ

決まっているだろ

 

お前の天敵(・・・・・)だよ」

 

 

「私の天敵?何を言っているんですか!?そんな奴はーーーーーっ!?ま、まさか!!

だがあり得ない!だってアイツが出撃しているなんて記録なかったはず!!

それに死んだはずだ!!」

 

 

「あぁ、我が友だった

戦死したさ横須賀鎮守府でな」

 

 

『武蔵だ!戦艦武蔵!

だが、その艦娘は………』

 

 

「大丈夫だ、佐渡提督

その武蔵には姉が居る

実際、武蔵ですら姉とは戦いたく無かった程の火力を持っているな」

 

 

その水平線から見える艦娘の影は大きくそして先程カナの砲撃によって後ろにさがり修理を受けていた艦娘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだ、私は待っていた

私より火力が高い『大和』をな!」

 

 

「お待たせ致しました!!

大和!戻ります!!!」

 

 

 

 

 




次回

弱点そして反撃へ

椿の謎を紐解き長門は攻勢に出始める
さぁ、劣勢から抜け出し始祖を突破せよ


やっと山風が45行きましたぁ……
後、鈴谷と利根が改二になりまして…
改装設計図足りねぇ!!!

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