艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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突破口 四

久しぶりに受けた傷と痛みを感じながら椿は昔始元に言われた言葉を思い出しながら戦闘をしていた

 

「チッ!クソやっぱり耐えきれないか!

長門が装備してるのは41cm三連装改だからまだ耐えられるが大和のは46cm三連装改か!!

始元とアレに言われたのは長門の主砲までなのか!」

 

 

「これで貴様と私達は五分五分だ!

やっと貴様と一緒の舞台に立てたぞ!!」

 

 

「クソ共がぁ!規定容量まで分かっているとなると確実に殺しておかないと後に響きますねぇ全く!!」

 

 

椿は主砲を展開すると長門達を向けて一斉に砲撃し長門達はそれを交わしていきながら椿に近付く

 

 

「大和!援護を頼む!!

金剛!大井!共に奴を潰すぞ!!

ウォースパイト!日向!ガングート!陸奥!動けたらで良い!援護を頼む!!」

 

 

「オッケーデース!!」

 

 

「了解!!」

 

 

「了解っ!」

 

 

「任せておけ!!」

 

 

「了解した!!」

 

 

「長門!私も付き合うわよ!!」

 

 

「この餓鬼共がぁぁぁ!!お前達何かが私に勝てるわけないだろうがぁぁぁぁ!!!」

 

 

椿はがむしゃらに辺り一体に砲撃すると長門に一撃被弾し爆煙に包まれるが直ぐ様その爆煙を抜け突っ込んでいく

 

 

「貴様に傷を付ければこっちのものだ!!」

 

 

「長門ぉぉぉぉ!!!」

 

 

椿に近づいた長門は拳を握り締め近接戦闘を仕掛けるがその全てを既に椿へ当てているためか全て避けられてしまう

 

 

「くっ、やはり駄目か!!」

 

 

「お忘れですかねぇ!!私は一度受けた攻撃はもう効きませんよぉ!!」

 

 

「なら視覚外ならどうデースか!!」

 

 

その瞬間椿の背後が爆発を起こし前に倒れかけそうになり砲撃した方向を見ると金剛が立っていた

 

 

「クソ戦艦がぁぁぁ!!!」

 

 

「水中にも目を配った方が良いわよ!!」

 

 

「なっ!!」

 

 

そして続けて放っていた大井の雷撃が命中し水柱が上がり確実に椿へとダメージを稼いでいく

 

 

「クソクソクソクソ!!!!

この雑魚共がぁぁぁぁ!!!」

 

 

「行くぞ!ウォースパイト!」

 

 

「わかってるわよ!!ガングート!!」

 

 

更に続けてガングートとウォースパイトが走りだし負傷した椿に向けて航行するとガングートの影に隠れるようにウォースパイトが動く

 

 

「貴様は見えなければ記憶できないはずだ!!

なら!私ではなくウォースパイトを隠してやれば!!」

 

 

「何発でも命中するはず!!」

 

 

「くっ、このおぉぉぉぉ!!!」

 

 

椿は突っ込んでくるガングートに向けて砲撃し何発が被弾するがそんなことお構いなしに突っ込みかなり接近すると主砲を構え砲撃しようとする

 

 

「馬鹿ですねえ!貴女のはもう覚えているんですよぉ!!」

 

 

「馬鹿はお前だ!椿!!」

 

 

「言ったわよね!!本命は私よ!!」

 

 

瞬間ガングートは右に走りそして真後ろに居たウォースパイトがそれと同時に砲撃し椿に着弾する

 

 

「クソッタレがぁぁぁ!!」

 

 

「まだまだ!!」

 

 

そして走ったガングートも更に体制を立て直すと椿に対し砲撃を行い全弾命中させる

 

 

「良し!!こんなもんだろう!!」

 

 

「やったわね!ガングート!」

 

 

二人が喜んでいると爆煙の中椿の艤装がかなり損傷し全員を睨み付けていた

 

 

「この!この私がお前達何かにぃぃぃぃ!!!」

 

 

「椿!貴様の終わりだ!!

陸奥!一気に行くぞ!!」

 

 

「えぇ!!」

 

 

「全砲門!一斉射!!」

 

 

「撃てぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

その瞬間椿の視覚外からの戦艦二人の一斉射撃が椿に着弾し更に爆煙を上げ全員から笑みが溢れる

 

 

「良し……これで!!」

 

 

「かなりのダメージを与えたはず!!」

 

 

「やはり、無敵何てのはいなーーーー」

 

 

「クソが……お前ら必ず殺してやる…」

 

 

全員が勝利を確信した時爆煙の中で椿の声が木霊する

そして、ゆっくりと動きながら艤装が変化しているのがよく分かる

 

 

「………まさか、こいつ…」

 

 

「ぎ、艤装大きくなってる……!?」

 

 

そして爆煙を椿がかき分けるとその身体が実体となり全員の目が集まる

先程とは違い肩に巨大な三連装主砲に加え腰にも同じ主砲が二問、両手は爪の様に鋭く変化し瞳の色が真っ赤な椿色に変化していた

 

 

「モードⅡタイプ殲滅型

私ガこの姿ニなるノハ久しブリだ………

殺してヤる、覚悟しロ艦娘(略奪者)共!!

海の藻屑ニしてくれル!!」

 

 

「………どうやら奴の壊状態か

全員気を引き閉めろ!来るぞ!!最強の始祖級が!!」

 

 

長門はそう言いながら壊となった椿と連合艦隊は初の始祖級との戦いをしようとしているといきなり日向が大爆発を起こす

 

 

「っ!日向!?」

 

 

「だ、大丈夫ですか!日向さん!?」

 

 

「ぐ……大丈夫…だ……だがこれは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんた達ぃ?私の事忘れてるんじゃないのかしらぁ!!」

 

 

その声が陸上から聞こえ目を疑う

そこには負傷こそしているもののこちらに巨大な砲を向けているカナの姿があった

 

 

「姫様!ご無事でシたか!!」

 

 

「あら、椿?珍しいわね、貴女がその姿何て

それほどには強いのかしらこいつら」

 

 

「なっ!飛行場姫!?

貴様!叢雲達はどうしたんだ!!」

 

 

「あぁ、あのちっこい奴等?決まってるでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺したわよ、さっき撃ち抜いてね

あんた達の希望は打ち砕いてやったわよ!!」

 

 

長門が驚きながらも良く陸上を見ると木々が薙ぎ倒されておりその近くに瀕死の磯風と古鷹が見える

 

 

「磯風!!古鷹!!!

貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 





次回

撃ち抜かれた希望

椿が壊になり長門達に牙を向いた直後にカナから伝えられる三人の敗北
それは長門が予測していない事であり連合艦隊に再びの絶望が襲い始める

やっと山風を改にできたぁ……
さてと、ほかの艦娘も育てていかないと……
特に航巡とか重巡とか()



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