艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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反撃 七

「っ!!待避!!!」

 

 

叢雲の声にハッとした二人は全速力で森に隠れたり物影に隠れるとその瞬間三人が寄りかかっていた木々に穴が空きそしてミキミキと音を立てながら倒れていく

 

 

「全く、本当にネズミ見たいねぇ……まぁ良いわ木なんてあっても無くても変わらないし!!」

 

 

その瞬間二門の主砲は辺り一帯にある木々を次々と撃ち抜いていき叢雲達は別々になりながらも逃げていく

 

 

「何故だ!何故、主砲が二門に増えたんだ!?」

 

 

「そもそも!私達が勘違いしてたのよ!!

あれだけの主砲が一門だけってね!!」

 

 

「だからってもあれは反則だよ!!」

 

 

「ほらほらほらほら!!出てきて戦いなさいよ!!叢雲!磯風!古鷹ぁぁぁぁぁぁ!!!

アッハッハッハッハ!!!」

 

 

叢雲達に向け主砲を連続で撃ち続けており全く近寄れそうにも無く叢雲達は途方に暮れていた

 

 

「く……どうすれば良いんだ…」

 

 

「下手に動けばアレで蜂の巣よ、長門に頼むしかないかしら……」

 

 

「そうだね……流石にこの状況が続くと…」

 

 

先程より確実に叢雲達の命を狙いに来ているカナに全く容赦がなく隠れている叢雲達の上空に砲を向ける

 

 

「隠れてないで出てきなさいよ!五番スロット!流星群(メテオ)!!」

 

 

その瞬間両方の主砲から先程古鷹が霧散させた特殊砲弾が砲撃され古鷹は何とかして撃ち抜こうとするが

 

 

「古鷹!撃てそう!?」

 

 

「ごめん……木々で砲弾が見えない!!」

 

 

「森ごと焼いてあげる!丸焼けになりなさい!!!」

 

 

砲弾は叢雲達の上空で爆発し再び三人に爆弾が降り注ぎそれと同時に近くにある木々が燃えていく

 

 

「森から離れるぞ!これ以上は不味い!」

 

 

「磯風!下手に出ちゃ駄目!!」

 

 

磯風が慌てて外に出るとそこには主砲を向けていたカナが構えていた

 

 

「出てきたわねお馬鹿さん」

 

 

「しまっーーー!!」

 

 

その瞬間磯風はカナの砲撃をもろに受けてしまい再び燃え盛る森の中に吹き飛ばされてしまう

 

 

「ガハッ………ぐぅ…」

 

 

「磯風!古鷹!磯風をお願い!!」

 

 

「分かった!でも叢雲は!?」

 

 

「何とか近づいてみる!!」

 

 

その言葉と共に叢雲は飛び出しカナへと向かっていく

 

 

「今度はお前か、叢雲」

 

 

「私は磯風見たいには行かないわよ!!」

 

 

「さぁ?どうかしらねぇ!!」

 

 

近付いてくる叢雲に主砲を向けると再び何発か砲撃を放たれるが何とか叢雲は避けそれを鬱陶しく見たカナは再び艤装を動かす

 

 

「スロット変更!六番スロット斬烈弾(ショット)!!」

 

 

カナの艤装が再びガコンと音を出し叢雲に向けて砲撃が放たれそれを見て叢雲は怪訝そうな顔をしながら艤装を振り上げる

 

 

「あんたのそれはもう当たらないわよ!!」

 

 

「それはどうかしらねぇ?」

 

 

叢雲が再び砲弾を撃ち落とし地面に激突させるとカナはニヤリと笑い爆発を起こす

(やはり!これなら行けーーー)

 

 

と叢雲が思っていた瞬間にいきなり上空から何かが飛んできており慌てて交わそうとするが避けきれず攻撃を受けてしまう

 

 

「ぐぅ……な…何!?」

 

 

それは身体に突き刺さっており良く見ると先程落としたはずの斬烈弾(ショット)の中身が叢雲の身体を傷付けていた

 

 

「な、何で!さっき落とした……っ!そうか!!」

 

 

叢雲はカナを見ると二門ある主砲は両方とも白煙を上げておりカナはニヤリと笑っている

 

 

「ばーかねぇ?私の主砲は二門あるのよ?

避けきれる訳無いでしょうが!!!

斬烈弾(ショット)二連撃!!」

 

 

再びカナが砲を撃つ空から二つの斬烈弾(ショット)が降り注ぎ叢雲は慌てて回避しようとするも

 

 

「避けられるわけ無いでしょうが!!!」

 

 

叢雲の上空で斬烈弾(ショット)が爆発を起こし二つの砲弾から叢雲に刃が降り注ぐ

 

 

「キャアァァァァ!!!」

 

 

「アッハッハッハッハ!切り刻まれなさい!!

私を本気にさせてあんた達が悪いのよ!!後悔と絶望の中で死になさい!!叢雲ぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

降り注いだ刃は叢雲の服と身体を切り裂きながら更に突き刺さりかなりの傷を負わせその場に座り込んでしまう

 

 

「く………くそ……ぉ…!!」

 

 

「終わりよ、お前達がここに来るのは早すぎたのよ」

 

 

「叢雲!!!」

 

 

 

カナは再び艤装を構えると座り込んでいる叢雲に砲を向けると古鷹が森から飛び出してくるとカナに対し砲撃するがそれをことごとくカナは撃ち落としていく

 

 

「叢雲!大丈夫!?」

 

 

「え……えぇ…一応ね?でもやはりキツいわね……」

 

 

「あら?心配してる場合なのかしら!!」

 

 

カナは勢い良く古鷹に突っ込んでいくと蹴りを与え吹き飛ばすとそのまま主砲を古鷹に向ける

 

 

「まず、一人ーーー」

 

 

「やらせないわよ!飛行場姫!!」

 

 

「やれ!艦爆隊!!」

 

 

といいかけた瞬間カナは空から突如爆撃され爆煙に包まれる

 

 

「艦載機!?まさか!」

 

 

その声と艦載機に見覚えがあった叢雲は海上を見ると二人の空母が艤装を構えながらこちらに笑いかけていた

 

 

「援軍に来たわよ!叢雲!!」

 

 

「すまない!遅くなってしまったな!!」

 

 

「瑞鶴!グラーフ!!」

 

 

そこには先程明石に治して貰った瑞鶴とグラーフが到着しており嬉しさに笑みを溢すが

 

 

「チッ、さっき撃ち抜いた筈なんだけどねぇ?空母共………」

 

 

爆煙を切り裂くと海上に居る瑞鶴とグラーフを睨みつけながら主砲の一本を向ける

 

 

「まだ私に楯突くつもり?このお馬鹿さん達?」

 

 

「行くわよ!グラーフ!!」

 

 

「あぁ!叢雲!古鷹と磯風を頼む!!

我々で少し時間を稼ぐ!!」

 

 

「分かったわ!頼んだわよ!!」

 

 

 

 

 




次回

時間稼ぎ

カナの本気に叢雲達は劣勢を強いられ敗北寸前の時にグラーフと瑞鶴が援軍として到着し何とか体勢を建て直そうとする


始まりましたね!秋刀魚祭り!
何かやってたら鰯?を取りましたけど何に使うんだろこれ……(初参戦)
朝霜改二実装ですか……まだ、持ってないから全く分からない奴がこちら()
あ、後明日出来たら複数ページ投稿します(予告)



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