叢雲と長門は同時に走り出しそれに対する様にカナと椿も動きだし二人と相対する
そしてカナは主砲を二門動かし向かってくる叢雲達と対峙する
「私が先陣をきるわ!!皆は後から来なさい!!」
「「「「「了解!!!」」」」」
「ほんと諦めが悪い奴等ね!!」
叢雲は艤装を構えカナに斬り込もうとするがカナはそれに対し主砲を叢雲に向ける
「あんたを粉々にしないといけないみたいね!!」
「そう言うことよ!!」
カナが主砲を撃とうとした瞬間艤装の耐久性や他のシステムを確認すると左主砲に損傷軽微と表示されており砲撃を躊躇う
(チッ、さっきの接射が響いてるか……
自動修復システムを起動させておいてしばらくは右だけに頼るか!!)
自動修復システムを起動させると左主砲は少し下に傾き叢雲が迫ってくる
「切り裂いてあげる!!」
「く!近接戦は苦手なのに!!
やるしかないわね!!」
叢雲が薙刀を振り下ろすと同時にカナは腕を硬質化させ薙刀を弾くと弾かれた反動を使い叢雲何度もカナに振りかざしぶつけていくと二人の間に火花が飛び散りその後ろから磯風、夕立、時雨、不知火、木曾が突っ込んできていた
「夕立!時雨!お前達は右側から!
不知火、木曾は私と共に左側から行くぞ!!」
「「「「了解!!」」」」
その姿を見ていたカナは瞬時に主砲である二門を縮小させると思い切り叢雲の薙刀を殴り付け吹き飛ばすと両端から来ている五人を見渡す
(めんどくさそうなのが三人、二人は弱そうね)
冷静に判断すると同時に磯風と時雨が主砲を放ちカナは爆煙に包まれる
「目眩ましか!!」
「くたばるっぽい!!」
爆煙からジャンプし突撃するように夕立が突っ込み右手に付けている主砲を向け接射しその間に逆側から不知火も主砲を構え砲撃するとさらにカナは爆煙に包まれる
「沈め!」
「行くぞ!間髪入れるな!!」
「了解!木曾砲撃で行きますよ!!」
「分かった!行くぞ!!」
とカナへのダメージを期待していると突然爆煙から手が伸びまだ跳躍中だった夕立の首を掴む
「ぽい!?」
「掴まえたわよお馬鹿さん!!」
「夕立!!」
カナは夕立を逆方向に居た不知火へとそのまま投げつけ慌てて飛ばされてきた夕立を受け止める
「夕立!大丈夫ですか!?」
「大丈夫……ぽい…ゲホッゲホッ」
「良くも夕立をやってくれたね!!」
夕立を投げ飛ばされた事に怒りを覚えた時雨は背中にある主砲と腕に装備している主砲を同時に構え砲撃するとカナはバックステップを取ると軽々と交わす
「砲を撃つだけの能無しと一緒にしないでくれる!!」
交わした直後右主砲を勢いよく戻し時雨の腹部に直撃させるとそのまま吹き飛ばされると叢雲がそれを受け止めるそして再び踏み込むと磯風に向かっていく
「ガハッ!」
「おっと、大丈夫かしら?」
「次はあんた達よ!!」
「早いっぽい!?」
「不味い!このままでは!」
「く!やはり数でもキツいですか!!」
カナは鋭い爪の艤装を振り下ろそうとするとそれよりも先に木曾が艤装である刀を抜き振り下ろされている爪を何とか防ぐ
「へぇ?それ飾りじゃないんだぁ?」
「ぐぅ……!今の内に離れろ…!」
「ごめんなさい!木曾!」
「少し下がるぞ!!」
磯風と不知火が下がろうとするとカナはもう片手でその刀を弾こうとするが木曾は何とか持ちこたえる
だが、それだけで終わらずカナは弾いてくる刀を破壊しようと連続で爪を振りかざしそれを防ごうとするがカナの一撃が重く反撃が出来ずに居た
(一撃一撃が重い!こんなのが何回も続けば!!)
「ほらほらほらほら!頑張りなさいよこのままじゃ駆逐艦以下よ!!」
「く!こ、こいつ!!」
「そのまま耐えてなさい木曾!!」
その声が聞こえると叢雲は木曾の肩を足蹴にすると木曾を飛び越えカナに向かい薙刀を振り下ろしそれに気付いたカナは慌てて薙刀を片手で防ぐ
「チッ!やっぱり無理か!」
「ほんとあんたはいきなり来るわね!叢雲!!」
カナは振り下ろされた薙刀を弾くと叢雲も地面に着地すると再び薙刀を握り直すとカナとの距離を詰める
「行くわよ!木曾!!」
「分かった!任せておけ!!」
「二対一ねぇ、良いわよ!掛かってきなさい!!」
叢雲と木曾はお互いの剣撃を繰り出しカナを斬ろうとするがその全てをまるでいなしていくように両手で弾き辺りには火花と鉄のぶつかり合う鈍い音が響き渡る
その後方では比叡、鈴谷、熊野、古鷹が援護砲撃をしようとするが二人の戦いに入る余地が無く焦っていた
「これじゃあ!援護する隙なんて無いっしょ!?」
「わたくしも何度か陸上戦はやりましたがここまで陸上馴れしている姫も初めて見ましたわ…
これが、歴戦種…」
「……うん、良し三人とも付いてきて!叢雲達を援護するよ!!」
「え?古鷹さんあれのどこを!?」
古鷹は単身走り出すとその後ろを三人は付いていき一人現在の叢雲達の事を観察していた
(確かに木曾&叢雲なら少しだけ押せるかもしれない、でもそれも長くは持たない
それならカナの体制を崩して二人が戦いやすいように援護すれば良いだけ!!)
二人の戦闘を見ていた磯風も古鷹が動いたことで行動を理解し動き出す
「我々も二人を援護する!腕に自信がないなら古鷹達の後に砲撃しろ!!」
「何をするつもりですか!?」
「どういうことっぽい!?」
叢雲と木曾はカナへ斬撃を当てようとするが両手を使いその剣撃と薙刀を弾き全く隙がなく更にカナから来る攻撃が重く木曾はかなり苦労していた
「重い……!何だこの姫は!!」
「馬鹿!真面目に受けるんじゃなくてきちんといなしなさい!!」
「あんた、どうやらあんまり得意じゃないみたいねぇ!!」
カナに見破られた木曾は更に重い一撃を受けてしまい剣を弾かれ腹部ががら空きになってしまい首を掴まれそうになる
「取った!!」
「しまっ!!!」
「させないわよ!!」
だが、それよりも先に叢雲がカナの腕に薙刀を突き立てると二の腕の部分に突き刺さるがかなり浅い
「チッ!本当にムカつくやつね!!」
カナは刺さった腕を軽く動かすと突き立てられた薙刀は外れ両手を地面に付くと艤装の主砲を地面に突き立て思い切り宙に舞い主砲を叢雲達へ向ける
「なっ!そんなことも出来るのか!?」
「馬鹿ね!私は陸上型なのよ!!!
これぐらい当然よ!!くたばりなさい!五番スロット!
カナの右側の主砲からガコンと音が聞こえると
「大丈夫!私が何とかする!!」
だがそれに反する様に古鷹は主砲を空に向けると同じ様に鈴谷、熊野、比叡も砲撃用意に入る
「ねぇ!あれってヤバイんじゃないの!?」
「お黙りなさい鈴谷!私達が一番火力が高いんですわよ!やるしかないんですわ!!」
「古鷹さん!指示をお願いします!!」
「了解です!私のタイミングで一斉砲撃します!!」
カナの砲撃が迫る中古鷹は静かに深呼吸をすると
「今です!!一斉射撃!!
撃てぇぇぇぇぇ!!!」
合図すると古鷹達の砲撃すると同じく
「よっしゃあ!流石名手だね!!」
「素晴らしいですわ……流石!!」
「やりましたね!!古鷹さん!!」
「ふぅ……これで少しは…」
「まだよ!!!」
と安心しきっている中叢雲が叫び走り始めると爆煙を突っ切るようにカナが落ちてきながら両方の主砲で下に居る全員を狙い始める
「な、何だと!?まさか空中で体制を立て直したのか!?」
「やばすぎるっしょ!!こいつ!!」
「ひ、ひぇぇぇぇぇぇ!!!」
「左主砲修復完了、さぁ!吹き飛ばしてやるわよ!
「古鷹!屈んで!!」
「はい!!」
古鷹は艤装を展開したまま屈むと叢雲はその艤装を足場に勢い良く飛び上がると更に古鷹が叢雲の足の裏を撃ち抜き更に飛躍させる
「カナァァァァァァ!!!」
「チッ!ここまで来るか!叢雲ォォォォォォ!!」
カナは主砲を叢雲に構えるが勢い良く飛ばされた叢雲はそれよりも速くカナに近寄ると薙刀を振り上げ主砲と薙刀がぶつかり合い火花が上がる
「ほんと!駆逐艦離れしてるわね!あんた!!」
「あんたこそ!本当にとんでもない切り換えの早さよね!
全く苦労するわよ!!」
お互いの艤装が弾かれ空中で体制を崩し地面に着地すると砂ぼこりが舞うとお互い睨み合う
「あぁ!もう!認めてあげるわよ!!
あんたは今まで見てきた駆逐艦の中で最も相手にしたくない奴だってね!!」
「私も認めてやるわ!あんたが最も強いと言うことをね!!
でも」
「だからと言って!!」
「「負けるつもりは毛頭ないけどね!!(ないわ!!)」」
叢雲は薙刀を握り直しカナに向かっていきながらあることを実行しようとしていた
(後少し……後少しコイツの動きを読めれば!アレが使える!!それが私の切り札よ!!!)
そう考えながら叢雲の左目は一瞬だけ真っ赤に染まっていた
次回
奥の手
少しずつだが確実に先程より叢雲達はカナを追い詰めることに成功する
そして叢雲は最後の切り札である技を使おうと仲間に最後を託す
予告詐欺しましたごめんなさい!!!(書き切れなかった…
そして秋刀魚&鰯漁終わりました!
さぁて、今月末イベント……果たして大型…なのかな?