艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回長居です!(書きすぎた…)




決戦 陸上姫&始祖級

叢雲が、海上に降り立つと少しばかりの頭痛がし頭を押さえる

(くそ、やっぱり来たか!でもまだ戦える!!)

 

 

叢雲達が迫る中カナは艤装に座るとシステムを開きその脚部のスラスターと航行艤装の耐久値、そしてアブソリュートの稼働状態を再確認する

(この巨大艤装、アブソリュートは一応海上でも使えるように設計はされているらしいけれどやはり脚部のスラスターは要注意ね

エアの艤装をヒントに改良したって言ってたけど

下手に攻撃を受け続けると動けなくなるまである……最悪アブソリュートを捨てれば自由に動けるけどそんなことしたら死は免れない)

 

 

そしてカナは主砲を動かすと叢雲達へそれを向ける

 

 

「褒めてあげるわ初めてよ(・・・・)

お前達が初めて私を海上に追い出したのは!!」

 

 

「行くわよ!皆!!

コイツを!ポイントまで追い出したら私達の勝ちよ!!!」

 

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

叢雲が先頭を走りカナと再び近接戦を仕掛け先読みの力を使い行動を予測しながら戦い続けるが脳への負荷と身体への負担がかなり大きく先程よりは動きが鈍くなっていた

 

 

「海上でもそれは変わらない…か!

でも!少しずつ鈍くなってる見たいねぇ!!」

 

 

その様子を見ているとカナは艤装から魚雷を取り出し脚の艤装に装填すると叢雲達へ放つ

 

 

「コイツ!そんなものまで持ってたの!?」

 

 

「回避!回避!!」

 

 

その魚雷を避けると少しだけ離れた鈴谷と熊野に向けて主砲を構える

 

 

「馬鹿ね、それが当たらないのは知ってたわよ!!」

 

 

「ヤバ!」

 

 

「これが、最初からの目的!?」

 

 

「やらせないよ!!」

 

 

カナが主砲を構え砲撃しようとするがその隣に居る古鷹がカナの脚を撃ち抜き体制を崩させる

 

 

「くぅ!やっぱり海上戦闘は馴れないわね!!」

 

 

「カナぁぁぁ!!!」

 

 

体制を崩した瞬間を叢雲が狙い腹部に再び薙刀を突き立てようとするとカナがそれを受け止めようとするが

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

叢雲が勢い良く突き刺すとカナが海上で思いきり押されてしまうその力に驚く

(こ、コイツ!!気のせいか!?

力が上がってる!?でも疲れも負傷もあるはず!!)

 

 

「まだ、まだぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

「くそ、この駆逐艦がぁぁぁぁ」

 

 

カナはその薙刀を何とか受け流すと続けてくる振り下ろされる刀も受け止めるがやはり威力と力が先程より上がっており海上で押されてしまう

(可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい!!!

やっぱり力が上がってる!!いくら海上だからと言えどこの艤装を持った状態の私が押されるなんて!!)

 

 

「す、凄い!叢雲が押してる!!」

 

 

「あのとんでもない艤装を持っている飛行場姫を!」

 

 

「勝てる!これは勝てるんじゃないかな!」

 

 

磯風達はカナを押して来ている叢雲を見ながら喜んでおり勝てると言う希望を抱き叢雲の援護に入る

 

 

「あんたを!!倒す!!!」

 

 

「クソ、こ、こいつ何でいきなり………」

 

 

怒濤の勢いで戦う叢雲を良く見るとカナはあることに気付くその容姿が少しだけ変化していることに

両腕は白く変わっており、両目とも真っ赤に染まり、髪先は朱色に変わったその姿を見てあることを思い出す

(こいつ、まさか混血(レイズ)!?

しかもそれを操っている!?で、でも始原はそれは不可能だって……それに混血(レイズ)であれば間違いなくこの戦いで死ぬわよ!コイツ!!)

 

 

「お前!その姿!!死ぬつもりか!!

それ以上使えばお前は身を滅ぼすぞ!!」

 

 

「そんなことどうでもいい!!今お前に勝てればこの後どうなろうと関係ない!!!」

 

 

カナの話を聞いてはいるが叢雲には目の前の敵を倒すと言うことしか頭に無く言われた意味を理解するよりも先にカナへ斬りかかる

(コイツ!本当に死ぬつもりか!?

だが、少し呑まれ(・・・)かけてる?何だ!コイツの中に何がいるの!!

私を押すほどの力とその能力!一体何がコイツに力を貸しているの!?明らかに通常の深海棲艦ではない何か!!)

 

 

カナは戦いながら力をどんどん上げている叢雲に恐怖を感じ始め逃げ腰になりつつあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてカナが海上に降り立った時椿達は長門達を相手にしながらその光景を見ていた

 

 

「姫様が海上へ出てきた!?

どうやら、それほどあの駆逐艦や他の艦娘達は強いと言う事か………これは本格的に私も援護に行かないと不味いな」

 

 

「余所見してる場合か!?」

 

 

椿が海上へ降り立ったカナを見ているとガングートが単身突っ込んでくるが椿はそれを意図も容易く交わし主砲を鷲掴みにする

 

 

「今私は考え事をしているんですよ?ガングート

ちょっと邪魔しないでくださいよ…よっ!!」

 

 

「ガハッ!」

 

 

主砲を海上へ叩き付けると背中を強打し息がつまる

そしてその次にと言わんばかりに長門と陸奥が椿に接近する

 

 

「どうやら我々が有利になってきた様だな!!椿!!」

 

 

「貴女達!そろそろ降伏したらどうなの!?」

 

 

そして陸奥は蹴り技長門は拳を椿にぶつけようとするが二人の攻撃を簡単に受け止めるとニヤリと笑う

 

 

「有利~?何寝言ほざいてるんですか?

そもそもな話貴女達は私を倒せて無いじゃないですか!!!」

 

 

二人の攻撃を押し戻すと同時に両肩にある主砲で撃ち抜くと二人は爆煙に包まれ再び海上を踏みつけると波紋の様に広がり海中から深海棲艦が浮上してくる

 

 

「アハハハハハハ!!!この私を止めない限り深海棲艦は永遠と増え続けますよぉ!!

全く!始原様には感謝しないとですねぇ、私に深海棲艦を呼び出す権限を与えてくれたんですもの!!」

 

 

「クソ!また兵を増やしてきたか!!」

 

 

「本当に不味いわねアレ

いくら倒しても無限に湧いてくるなんて!!」

 

 

「私達が出ます!!」

 

 

「長門達は他の奴等をお願いするぜ!!」

 

 

「ここは青葉達にお任せです!!」

 

 

「お前達!だが、何故青葉が!?」

 

 

苦戦する長門達の間を衣笠、加古、青葉が抜けていき後ろを振り返ると明石達がこちら側に到着していた

 

 

「長門!これより我々明石艦隊も合流する!!

さぁ、最後のふんばりよ!!アイツを!我々の敵を殲滅しましょう!!」

 

 

「矢矧!来てくれていたのか!!

これは助かる、皆!ここが踏ん張り時だ!!

飛行場姫は叢雲たちに!我々は椿と深海棲艦の艦隊を潰すぞ!!!」

 

 

「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

 

後方に下がっていた明石達も合流し長門達の間を抜けていった加古達は椿と対峙する

 

 

「久しぶりね!あの時古鷹さんが世話になったらしいじゃないの!!」

 

 

「どこかで見たことがあると思ったら……あぁ!あのアナザーが襲撃した鎮守府に残っていた艦娘達ですか!

と言うと古鷹の仲間ですかぁ……ハハ!!!成る程?

あの時古鷹を残して逃げていった腰抜けですかぁ!!」

 

 

加古がその話を聞くと唇を噛むと同時に椿に襲い掛かる

 

 

「貴様あぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

「ほほう?その様子を見るに……古鷹が変わった原因は貴女達ですか…成る程?」

 

 

加古が近接戦を仕掛けようと殴り掛かるが椿はそれを簡単に受け止めると加古の身体を近付け耳にそっと呟く

 

 

「まさかとは言いますが、私と古鷹が出来ていると勘違いでもしましたかぁ?

そのせいで彼女は処刑されかけたとかですかねぇ?」

 

 

「くっ!コイツ!!」   

 

 

「ハハ!ビンゴ見たいですねぇ?あぁ、何て愚かで滑稽な艦娘達なのでしょうか……仲間を信じきれずその仲間を捨てたんですかねぇ!!!」

 

 

「離れろ!!」

 

 

椿に完全に事の顛末を読まれ勢い良く加古は椿を突き飛ばすとそれと代わるように衣笠が主砲を撃ちながら突っ込んでくる

 

 

「はぁぁぁぁ!!!」

 

 

「馬鹿ですねぇ!!私にその程度の攻撃効きませんよぉ!!」

 

 

衣笠の砲撃に直撃しながらも椿は衣笠に接近すると思い切り蹴飛ばすとそれを青葉が受け止める

 

 

「大丈夫!?衣笠!」

 

 

「グハッ!な、何て威力なの……

大丈夫よ……それより何でアイツあんなことを…」

 

 

椿は主砲を受け止めた青葉と衣笠に向け二人は慌てて避けようとするが

 

 

「やらせねぇ!!」

 

 

それよりも先に加古が椿の主砲を蹴り飛ばし再び接近すると近距離での砲撃戦を開始する

 

 

「ハハハ!!貴女は確か古鷹型二番艦の加古でしたっけ?まさか!貴女自らの姉を信じきれず疑ったのですが!?」

 

 

「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!」

 

 

嘲笑いながら椿は加古へ近接戦闘と同時に主砲を撃ちそれを受けながらも加古は椿と何とか戦えていた

 

 

「滑稽ですね!!無様ですね!!惨めですね!!

自らの信じられる物を見付けられずにこうして私に八つ当たりすることしか出来ないとはねぇ!!」

 

 

「グフッ……あぁぁぁぁ!!」

 

 

椿に罵倒され砲撃を受けようとも椿を捉え反撃の為に砲撃をしているがことごとく交わされてしまい身体がボロボロになっていく

 

 

「加古!あんまり無茶しないで!!」

 

 

「加古さん!それ以上は不味いですよ!!」

 

 

「にしてもタフですねぇ……

愚かな艦娘さん?」

 

 

「……ハハ、この程度でタフって言われるのか?」

 

 

砲撃を受け続けていた加古は不意に笑うと椿の首もとを掴み脚を引っ掻けるとそのまま海上へ押し倒す

 

 

「何!?コイツこんなことも出来るのか!!」

 

 

「くたばれぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

そのまま自らの主砲を椿の腹部に押し付けると同時に接射するとヨロヨロと立ち上がり少し距離を取る

 

 

「ゲホッゲホッ……主砲はまだ撃てるか…」

 

 

「驚きましたねぇ、まさかそんなことも出来るとは」

 

 

砲撃を受けたはずの椿はそのままゆっくりと起き上がると首をゴキゴキと鳴らす

 

 

「嘘でしょ……接射が効いてないの?」

 

 

「情報は来ていましたが…まさかここまでとんでもないとは……」

 

 

「…………ハハ、凄いなやっぱり古鷹は」

 

 

二人がほぼ無傷の椿を見ながら唖然としている中加古だけは何故か笑っておりその様子を見た椿は首を傾げる

 

 

「ほほう?何が可笑しいのですか?古鷹の妹よ?」

 

 

「いや、古鷹すげぇなって思ったんだよ

だってあんたより強いんだろ?あの飛行場姫は」

 

 

「ハハ、何を当然なことを?あの人の前では私なんて足下にも及びませんよ………

姫のeliteにして誰にも支配されない最強の陸上型なのですからね」

 

 

「そうだよな……なのにあたし達はお前何かに(・・・・・)躓いてるんだよな……笑えてくるよ

情けなくて」

 

 

加古の言葉は今ドレス島に居る全ての艦娘にインカムを通して繋がれており椿と対峙しながらも話を続ける

 

 

「あたしは一度信じることを諦めた

あんたの言う通り一瞬でも古鷹を……姉ちゃんを疑った

そして見捨てたんだ、自分の為に

凄い後悔していたんだ、それでも自分に言い聞かせてた仕方のないことだって

でもな、それを覆す様にあの人が……叢雲と佐渡さんが現れた

二人は殺されるはずだった、解体されるはずだった艦娘を助けてその艦娘達に居場所を作り安らぎを与えている

あたしには到底出来ない、提督にもな

そして、古鷹も同じだ

どんなに苦しくても辛くても諦めずにお前達(深海棲艦)に向かっていく

戦力差があっても絶望的な状況でも負けると分かっていても絶対に

だから、あたしは決めたんだ

お前達がどんなに強くても強大でもあたしは戦い続けると……古鷹見たいになりたいから」

 

 

その言葉は全ての艦娘に聞こえ青葉と衣笠も主砲を取り出し加古も再び椿に主砲を構える

 

 

「だから!!あたしは!!お前なんかに躓いてる暇はねぇんだよ!!

どんなにあんたが強くても関係ねぇ!!あたしは古鷹見たいに強くなるんだ!どんなに砲撃してこようが!主砲を破壊されようが!航行艤装が壊れようが!足掻いて足掻いて足掻いて足掻いて足掻いて足掻いて!!

絶対にお前を倒す!!!

行くぞ!!衣笠!!青葉!!」

 

 

「えぇ!!やってやりましょう!!!」

 

 

「青葉!全力でコイツを倒しますよぉ!!」

 

 

 

 

その声は古鷹と叢雲にも届いており笑いながら聞いていた

 

 

「ふふ、言うようになったじゃないあんたの妹はさ?」

 

 

「うん、強くなったみたいだね加古」

 

 

その言葉を聞いていた椿は眉間にシワを寄せながら苛ついており主砲を加古に向け爪を肥大化させていた

 

 

「言ってくれますねぇ……?随分と生意気な事を……

たかが重巡三体が!!この私を倒すだと!?」

 

 

「ヘーイ!何言ってるデース!!私達も居ますよぉ!!」

 

 

その声の主は椿の横側から高速で接近し思い切り艤装を殴り飛ばすとその威力に椿は海上を滑る

 

 

「チッ!もう直したみたいですねぇ……金剛?」

 

 

「チッチッチ!舐めないでくだサーイ、私は金剛型一番艦ですヨー?そんなに脆くありませーん!!」

 

 

「金剛…さん」

 

 

金剛は加古に気付くと親指を立てながら笑みを溢す

 

 

「良い演説でしたー!確かにこんな奴に躓いてたら古鷹と叢雲に申し訳無いデースね!」

 

 

そして更に続けて雷撃が椿に命中すると同時にため息混じりに加古の頭を叩きながら金剛の隣へと大井行く

 

 

「全く、しばらく他の深海棲艦相手にしてたらこんなことになってるとはね

良い演説だったわよ、確かに叢雲と古鷹さんに申し訳ないわね」

 

 

「チッ!めんどくさいから他の深海棲艦に任せていたのにとうとうここまで来ましたか……」

 

 

「大井と金剛だけではないぞ!!椿!!!」

 

 

そして最後に椿へ砲撃が撃たれ慌ててそれを交わすと飛んできた方角を睨み付ける

 

 

「確かにな、正義の戦艦とも言われている私がこんなところで躓いてる訳にはいかんな……

覚悟してもらうぞ!!始祖級椿!!」

 

 

長門、金剛、大井が加古達と合流し椿に対峙する

その姿を見ながら椿は苛立ちを見せていた

 

 

「全く……大人しく実験の対象になっていれば良いものの…仕方ありませんね……微塵も残さずここで殺してあげましょうか!!艦娘共(略奪者共)!!」

 

 

艤装を展開させると再び長門達に襲い掛かり長門達もそれぞれ椿の右や左に回り込むと主砲を構え応戦していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優勢に思えていた戦い

カナを海上に追い出し、椿へのダメージの蓄積

叢雲の先読み、加古の不屈の精神による艦娘達の励まし

この戦いに少しばかり勝機を見いだしカナや椿も少しずつ焦りを見せていた時

それは起きてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁ!!!」

 

 

「く!ヤバイ!!」

 

 

不意にカナと対峙している叢雲がカナの両腕を弾き飛ばし両方の武器がカナのコア(心臓)を捉えようとしていた

 

 

「主砲でガードを!!」

 

 

「させないよ!!」

 

 

カナが主砲でその攻撃をガードしようとするも古鷹、鈴谷、熊野、比叡の砲撃により体制を崩してしまい動かせなくなる

(ま、不味い!!この状況は不味い!!

確実にあれを貫かれたら!!)

 

 

 

「トドメぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

「いけぇぇぇぇ!!!叢雲ぉぉぉぉ!!!」

 

 

「やっちゃえぇぇぇぇ!!」

 

 

「お願い致しますわ!!」

 

 

「イエーイ!!叢雲!!」

 

 

防ぎようがなく完全に致命傷を負わされることを覚悟していたカナは何とかその攻撃を交わそうとするがその瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクンと叢雲の身体が震え白くなっていた腕は元に戻り毛先が朱色になっていたのも消え、赤い目も元に戻っていく

そしてドシャア!とその場に崩れ落ち持っていた薙刀と刀が海上に突き刺さる

 

 

「…………へ?」

 

 

「………え……?叢……雲…?」

 

 

「……え?…え?…え??叢雲?」

 

 

「…ど、どう…したん……ですの?」

 

 

攻撃を受ける覚悟をしていたカナも驚くがすぐに切り替え体制を立て直すと勢い良く後ろに飛び退き崩れ落ちた叢雲を見る

(何?何?何?何?何?何????

どう言うこと?見逃された?嫌違う、そんなわけない……ならどうして……!!)

 

 

何かの作戦かと思っていたカナは叢雲の姿を見てそれは違うと確信する

それもそのはず叢雲は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガハッ……ゴホッ…ゲホ……い、痛い……何…で……?」

 

 

カナが撃ち抜いた腹部が焼け焦げ更に全身から血を吹き出していた

更に苦しそうに疼くまり吐血をしながら海上を真っ赤な血で染めていた

 

 

「アハ……アハハハハハハハ!!

やっぱりかなり無茶してみたいねぇ!!

死にかけてるじゃないの!!アハハハハ!ならいっそのこと楽にしてあげるわよ!!」

 

 

「叢雲!!!」

 

 

「な、何で!!さっきまで何とも無かったのに!!」

 

 

「っ!!全艦!急いで叢雲を下げろ!!我々でカナを止めるぞ!!」

 

 

磯風の指示が聞こえる中叢雲は朦朧とする意識の中目を閉じると頭に何かの声が響き渡る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダカラ言ッタダロウ、効果時間ハ長クナイト

時間切れ(タイムオーバー)だ』

 

 

 

 





次回

時間切れ(タイムオーバー)

優勢を保ち戦い続けていた叢雲が突如として倒れてしまう
全ての力を出しきりそしてそれをほとんど失ってしまった叢雲は再び立ち上がれるのか?

最終局面突入!!
やっとここまで書いたぁ……(作者なのに長く感じてる)
果たして彼女達は勝てるのか!それとも逃げるのか!
どちらでしょうかね?

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