古鷹は走りながら空へ向けて赤い信号弾を撃ち放つと空でそれが爆発し空を赤く染めると長門達がその意味を理解する
「信号弾!!しかも赤と言うことは………まさか叢雲が倒れた!?」
『えぇ……悪いわね…ちょっとドジ踏んだわ……でもそれだけじゃない…わ』
だがその意味が違っており訂正するために叢雲が無線を長門に向けて送っていた
「叢雲!大丈夫なのか!?」
『ぶっちゃけヤバイわ…話してるのも…辛い…だから一度だけ言うわ聞いて……
今、私は…古鷹に抱えられながら戦いを挑む……でも安心して…必ずポイントまでアイツを追い込む…だから…その時になったら私達が叫ぶわ……
そしたら分かるわよね…チャンスは一度きり……頼んだ…わよ…!』
ほぼ一方的ではあるがその通話越しの叢雲の声が掠れておりかなりの重症だと理解すると大井に話しかける
「大井!用意しておけ!!
叢雲と古鷹が飛行場姫を追い詰める!!
そしたらお前の出番だ!頼んだぞ!!」
「了解!!」
その通話は明石にも聞こえており歯を食い縛ると勢い良く矢矧の隣を走りぬけていく
「ちょっと明石貴女!!」
「私の仕事は艦娘の傷を治すこと!!
それなら私は今大怪我を負っている叢雲を助けることです!!今から叢雲へ向かって走ります!!皆さん警護をお願いします!!」
一切砲撃能力が無いのにも関わらず無謀にも戦場へと足を運ぶと深海棲艦が一斉に明石へと砲を向ける
「やらせは!!」
「しないよ~!!」
そして明石を守るように矢矧と阿賀野が守り更にその先を能代と酒匂が道を作る
「全く無茶するわね!!でも!」
「私達が守る!行って!明石さん!!」
「ごめんなさい!お願いします!!」
「よぉし!私も付き合うよ!!明石!!」
他の艦娘も明石の事を気にしながらも深海棲艦と戦いそして明石の目に叢雲達の姿が見えた瞬間目の前に一人の深海棲艦が立ち塞がる
「そう易々と通れると思うなよ!!工作艦!!」
「く、椿!!」
「明石!ここは私がーーー」
「退いて!!二人とも!!」
二人の後ろから声が聞こえその場から左右に避けると立ち塞がっていた椿に砲撃が直撃し爆煙と共に身体を傾ける
「伊勢さん!」
「行って!叢雲さんを助けてあげて!貴女は貴女の戦いをするの!!」
「ありがとう!行くよ明石!!」
二人はその椿の横を通り抜けようとするが直ぐ様椿は体制を立て直し夕張の首を捕まえる
「ぐぅ……こ、こいつ…!」
「夕張!!」
「通さないって言ってるでしょうがあぁぁぁぁ!!」
そしてそのまま海面に叩き付けると爪で夕張の首を切り裂こうとしてきており夕張は痛みに耐えるために目をぎゅっと瞑る
「だから!お前の相手は!!」
「私達デース!!」
だが、それよりも早く加古と金剛がそれに割り込み椿の両端から艤装をぶつけており体制を崩す
「く!てめぇら!!」
「島風!!」
「分かってるよ~!」
その一瞬を島風が見逃さずに倒れていた夕張を掴みあげると全速力でその場から離れていくと同時に明石の背中も押していく
「ありがとう!島風!」
「へっへーん!こんなのお手の物だよ!大丈夫二人を無事に届けてみせるからね!!」
「クソ共が!ならここから撃ち抜いてーーー」
「貴様の相手は私達だ!!」
椿が主砲で島風達を撃ち抜こうとするがそれよりも先に日向が立ち上がり椿に刀を振り上げるとそれを交わすために後ろに下がり主砲の射程外へと逃げられてしまう
「クソが!!この戦艦風情が!!」
「やるじゃん、日向!」
「この程度造作もないさ!!」
何とか椿の居る位置を抜けた島風に矢矧が通信を入れる
「島風!二人の事は任せたわよ!!」
『オッケー!任せておいて、必ず送り届けるよ!
提督の名に恥じないようにやってみせるね!!』
二人を運びながら島風は前で戦っている磯風達を見ながら笑みを溢す
「……あれがこの島の支配者…強いんだろうなぁ……」
次回
古鷹が叢雲を背負い、お互いを助け合うために力を合わせるそれを振るい再びカナへと目指し戦いを仕掛ける
最近デスストランディングを買いましてね?
小島監督の奴らしく勢いでやってますがかなり面白いですなぁ……これ