艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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最終局面 七

叢雲達が束になりながらカナに向かっていくがカナは主砲を叢雲達に当てようとしそれを交わしていく

 

 

「コイツに捕まったり攻撃を受けたら終わりだと思いなさい!!さっきとは確実に違う!!」

 

 

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

叢雲は全員に警戒を促し一番先にカナに近寄ると薙刀を振り下ろすがカナはそれを軽々と弾き飛ばしその後に磯風が背後に回り込み接射を試みようとするが

 

 

「同じ攻撃が通用すると思うなよ!!」

 

 

磯風の行動を読んでいたカナはバックステップで磯風に思い切り艤装をぶつけ吹き飛ばすと叢雲の後ろから不知火と木曾が突っ込みカナの足を狙うが不知火は蹴り飛ばされ木曾は頭を掴まれ海面に叩き付けられる

 

 

「夕立!」

 

 

「今っぽい!!」

 

 

その間に夕立が磯風を踏み台にすると飛び上がりカナの真上から主砲を当てると爆煙に包まれ笑みを溢す

 

 

「これで少しはーーー」

 

 

「この程度なのかしら!?」

 

 

だが、爆煙の中から爪が伸び夕立の首を掴む

 

 

「ぐえっ!」

 

 

「夕立!!」

 

 

「まず!一人!!」

 

 

するとカナは夕立を掴んだまま一気に後ろに飛び退くと叢雲が何かを悪寒を感じる

 

 

「古鷹!金剛!!急いでカナを撃ち抜きなさい!!!

何か嫌な予感がするわ!!!」

 

 

「もう遅い!!これが私の格違いよ!!」

 

 

カナは夕立を手放すと主砲を伸ばし夕立を押し付け海面に叩き付けると接射をしようとする

 

 

「嘘!ま、まさかアイツ!!」

 

 

「接射するつもりか!?その主砲で!!!」

 

 

「やめ……やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

カナの接射を止めるべく全員が動きだし夕立はもがきその主砲から逃げようとするが重くて逃げられなず時雨に手を伸ばす

 

 

「やだ!やだやだやだやだやだやだやだ!!!!

時雨!!助けーーー」

 

 

「まずは一人死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

その状態でカナは夕立の腹部に接射するとカナと夕立が爆煙に包まれ全員は唖然とする

そして爆煙から何かが蹴り飛ばされ海面をゴロゴロと転がる

 

 

「嘘………夕……立…?」

 

 

それは夕立だったが、意識は無く主砲が直撃した腹部は大きく抉れ焼け焦げており海面を赤く染めまるで人形の様に転がっていた

 

 

「う、うわぁぁぁぁ……!!!」

 

 

時雨は慌てて駆け寄り夕立を抱き抱えようとするがそれよりも先に主砲が時雨を狙っていることに気付いた磯風が首を掴む

 

 

「時雨!!」

 

 

「離してよ!!夕立が!夕立が!!!」

 

 

だが駆け寄ろうとするがその自らの前に水柱が上がりカナが爆煙から姿を見せると接射した主砲がバチバチと火花を上げていた

 

 

「この主砲が壊れようがお前らを必ず殺してやる……私を怒らせた代償が安くすむと思うなよ!!!」

 

 

 

その姿を見て全員はカナの覚悟とこちらへ向けられた確実な殺意に脅えていたがその中で一人木曾だけがあることに気付いていた

(………まさかアイツ…接射したことにより…身体が傾いている?…何でだ?)

 

 

そうカナは少しばかり接射した側の肩が落ちており更に腕も辛そうにしているのに気付いてる中叢雲が走り出す

 

 

「今!コイツと戦う事を諦めた奴は下がりなさい!!

コイツにもう容赦はない!下手したらあぁなるわよ!!」

 

 

全員が脅え唖然としている中叢雲が走りだし再びカナと対峙すると磯風が走りだし倒れていた夕立を拾いあげるとその姿をカナが狙いだす

 

 

「させません!!」

 

 

「デース!!」

 

 

カナの主砲が動くと同時に古鷹と金剛がカナを撃ち抜き爆煙に包まれるが微動だにせずにいるとグラーフの艦載機と大井がカナの足下を狙い雷撃を放つ

 

 

「させはしないぞ!!」

 

 

「させないわ!!」

 

 

その攻撃を受けると流石のカナも体制を崩し主砲が撃てなくなるが先程より耐久も上がっており体制を崩すのも簡単になっていないと改めて理解する

 

 

「夕立の仇!!」

 

 

「駆逐艦がぁ!私に勝てると思うなよ!!!」

 

 

叢雲の攻撃を意図も容易く爪で防ぎ掴まえようとするが寸で交わし身体を切り裂こうとするがそれよりも先に主砲をぶつけられ吹き飛ばされる

それでもすぐに起き上がるとカナへも向かっていく

その間に磯風は夕立を明石へと運んでいく

 

 

「明石!すまない!」

 

 

「分かりました!!お任せください!!」

 

 

磯風はボロボロになった夕立を明石に託すとその中時雨がカナへと全速力で向かっていく

 

 

「良くも!良くも夕立をぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

「馬鹿!突っ込んで勝てるような相手じゃない!!時雨よせ!!」

 

 

叢雲と対峙してる中時雨の砲撃が命中しその方向へと主砲を向けると勢いよく海上を蹴ると一瞬で時雨の目の前に移動する

 

 

「不味い!!時雨逃げろ!!」

 

 

「勇敢ねぇ?友達がやられたのがそんなに悔しいのぉ!?」

 

 

「ヒッ!!」

 

 

カナが一瞬で移動した事とその殺意が自らに向いていることに怒っていた時雨も恐怖を抱きまるで蛇に睨まれた蛙の様に動けなくなってしまうとカナは爪を振り下ろそうとする

 

 

「させません!!」

 

 

「やらせねぇ!!」

 

 

だが、その一瞬何とか木曾と不知火が間に合い主砲と刀で爪を受け止めるがそれでもカナの力には敵わず三人共に吹き飛ばされてしまう

 

 

「雑魚共がぁ!!群がっても意味ないのよ!!」

 

 

吹き飛ばされていくとそれに変わるように磯風と比叡が向かっていき叢雲も行こうとするが

 

 

「叢雲待ってくれ!!作戦があるんだ!!」

 

 

「…え?」

 

 

 

 

 





次回

希望を繋いでいく

夕立が倒れカナの覚悟を見せ付けられた叢雲達は恐れていながらも倒そうとする中木曾が叢雲にとんでもない作戦を提案する
それは自らの力を見定めてかそれとも……

明日?からイベントですね!!
しかも今回6海域だとか……あぁ大型かぁ……
新艦は七人……前回は迎えられたけど今回行けるかなぁ……



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