「………終わったんだな…」
「えぇ……全て…終わったのよ……」
ローマ達が喜ぶ最中長門と陸奥はカナが撃沈した場所を見ていると少しずつ長門の深海化が溶けていきふらつく
「長門!」
「だ、大丈夫だ……少し…疲れただけだ……」
「そう…お疲れ様よ本当に…ゆっくり休んで…」
「その前に報告しないとな
……こちら長門提督聞こえるか?」
『長門!!大丈夫なのか!?戦闘は!?』
長門が大本営に連絡を入れると唐澤の通信が会議室に繋がっており全員はその後の言葉を待つ
『…勝ったよ…我々の勝利だ!!』
「本当か!!歴戦の飛行場姫を倒したのか!?」
『……あぁ、叢雲がやってくれた』
「やったぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「イヤッホォォォォ!!!流石だな!!おい!!!!」
「あぁ!皆!凄い…凄いよ!!!あの歴戦種を倒すなんて!!」
その言葉に会議室の葛城達は手を叩きながら喜び猿橋と石澤は抱き締め合いながら喜び佐渡はゆっくりと椅子に座ると深く息を吐く
「はは、流石だな叢雲」
「東雲大元帥!やりましたね!!!」
「……あぁお前達を信じて良かった」
喜びに溢れる会議室の中羽田と東雲も微笑んでいた
「叢雲ー古鷹ー!!!」
「凄いわ二人とも!!」
「全く流石は私達のエースだね」
「あら金剛、大井、イムヤお疲れ様」
「皆さんお疲れ様です」
三人はテンションが上げながら喜んでいる最中叢雲と古鷹は疲れからかゆっくりと休んでいた
だが叢雲だけは一人浮かない顔をしていた
「あの飛行場姫を倒すとは流石デース!」
「えぇ、流石は小笠原のエースね!」
「………そうね」
「叢雲?どうしたの?何か浮かない顔だけど?」
「何でもないわ、別に……」
「叢雲!」
金剛達とは違う声に呼ばれ振り返るとボロボロにこそなっているものの鈴谷達が古鷹の膝で休みながら囲まれていた
「あらあんた達、動いて大丈夫なの?」
「大丈夫!」
「そんなことより!叢雲こそ大丈夫ですの!?
もうゆっくり休んでほしい……のですが!!」
「その前に!やることがあるっしょ!!」
すると力を抜いている叢雲の腕を磯風と比叡が掴むと古鷹が少し離れる
「ちょちょ!何するのよ!」
「決まってるだろ?胴上げだ!!」
「え!ちょっとここで!?」
全員ボロボロではあるもののそれは出来るほどの体力を残っていたのか陸上戦闘部隊は叢雲の胴上げを始める
「ありがとう!叢雲ー!!」
「信じて…良かったですわ!!」
「流石英雄ー!!」
「お見事でした!叢雲さん!!」
「カッコ良かったよ!!叢雲ー!!」
「ちょっと!これ恐いんだけど!!」
「大丈夫デース!戦艦が居ますからー!!」
「ちょっとー!!私達も混ぜなさいよ!!」
「うちもやー!ほら!皆歴戦種の姫を倒した英雄の胴上げやで!!!」
「「「おぉー!!」」」
その胴上げを見ていた瑞鶴、龍驤が更に加わり大所帯になりながら叢雲を胴上げしており当の本人はため息を付きながらため息をついていた
その姿を古鷹と大井は少し離れた所で見て二人微笑んでいた
「お疲れ様、古鷹さん」
「うん、大井さんもね!」
「にしても綺麗ですね古鷹さんの深海化!!」
「え!?そ、そうかな……?」
「私は好きですよ、貴女の真っ白な心の様に綺麗な髪色ですし、目は真っ赤に燃える意思の様で」
「えへへ…そうかな?」
「何してるデース!古鷹もデスよ!!」
「え?私も!?」
「そうよ!あんたも頑張ったじゃないの!ほらやる!!」
「え?ちょ!ちょっと!!」
叢雲の胴上げが終わると今度は古鷹の腕が掴まれ古鷹の胴上げが始まると溜め息を付きながら大井に近付いていく
「全く、疲れたわ」
「お疲れ様、叢雲」
「えぇ、本当にね」
ボロボロになっている大井の肩を叩くとその場に座り込み海面を触りドレス島を見つめる
「浮かない顔ね?どうしたの?」
「………ねぇ、大井あんたは北上の為に提督を殺しかけたわよね?」
「えぇ?それが?」
「……それってあんたの意思?それとも使命感から?
それと後悔はないの?」
叢雲の問い掛けに大井は笑みを浮かべながら当然の様に答える
「私の意思よ、北上さんを守りたかったの
後悔はないわあの後死んでも全く
だって北上さんを守れるなら死んでも良いと思ってたから」
「そう……」
「どうしたのよ?こんなこと聞いて?」
「…………大井、小笠原に帰ったら話があるわ」
「えぇ、良いわ皆を集めるわね」
「ありが………!!!」
叢雲が大井に礼を言おうとすると水平線の果てに何かの気配を探知し立ち上がると薙刀を構える
「………叢雲?」
「……大井、余力はある?」
「は?何言って……」
「叢雲!!皆!!!今すぐここから待避するぞ!!!!」
喜びに溢れている連合艦隊に突然グラーフから不穏な言葉が響き渡り喜んでいた艦娘達はグラーフへ視線が集中する
「どうしたのよ?グラーフ?
飛行場姫は倒したのよ?」
「そうよ!だからもう」
「まだだ!!!こっちに『真っ白な何か』が向かってきているんだ!!!
しかもかなりデカく数が多い!!!」
そのただならぬ声に長門も気合いを入れ直すとグラーフに何かの情報を聞こうとする
「グラーフ!敵か!?」
「恐らく!だが、付近に居た深海棲艦がそれを見た瞬間逃げ出している!!!
ただ者ではない!!更に逃げ遅れた深海棲艦を食らいながらこちらに迫ってる所を見ると恐らく深海棲艦側も危険な存在であることは確かだ!!!」
グラーフの情報に連合艦隊は背筋を凍らせる
ただでさえ、先程カナを相手に疲弊しきってる中更に弾薬もほとんど無い状態での新たな敵
連合艦隊は再び大混乱に陥る
そして
「た、た、大変なの!!」
「どうしたイク!?」
「凄い巨大な白い魚見たいなのがこっちに来てるの!!!」
「何体だ!?」
「今ざっと確認しただけでも八体!!多分味方ではないよ!!あれ!!!」
「や、ヤバイでち!!あんなの今相手に出来る奴じゃないでちよ!!!」
「流石にあの数はヤバイよ!!」
イク達の話を聞いた長門は指示を出そうとすると水平線の端に白い何かが見え始め突然海中から巨大な何かが飛び上がり雄叫びを上げる
「グオォォォォォォォォォ!!!!」
その何かは巨大な鯨の様な海洋生物は全身が真っ白に染まっており深海棲艦達が付けているような艤装が付いていた
周りを確認するために瞳を動かすと長門達を見つけ睨み付ける
そしてそれが何なのか長門と大淀、そして矢矧達は理解していた
「ま、まさか!?でもどうして!!!」
「何てことなの!!コイツは!!!」
巨大な海洋生物を見ると長門は冷や汗を掻きながら息を呑むと海洋生物に構える
「このタイミングで来るとはな………『白海』!!!」
次回
白銀の強襲
突然現れた巨大な真っ白な海洋生物に長門達連合艦隊は恐れ大混乱に陥る
この海域から簡単には逃げられない
E6にかなり苦戦してます()
道中事故多くてつらい……