艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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荒れ狂う海 七

東雲達がドレス島の真実を知った前日

監視者によって放たれた情報はある四人に通達されていた

そのうちの一機がある所へと向かっていた

 

 

そこは赤道直下のとある島

そこでは一人の男が姫級に膝枕をされながら昼寝を楽しんでいた

その男は左半身が真っ白な肌になり髪も白髪に染まり腕が爪状に鋭くなっていた

海辺では鬼級が二人仲良く遊んでおりその姫級が艦載機に気付くと男を起こそうとする

 

 

「提督、起きて」

 

 

「……Zzzzzzz」

 

 

「起きて提督、監視者から何か来たよ」

 

 

「……ZZZzzzzzzz 」

 

 

「………全く仕方ない人」

 

 

姫は腕を伸ばすと監視者の艦載機から電報を受けとり膝枕をしている提督の耳を口に含む

 

 

「……んぅ?んんんん???」

 

 

そしてそのままピチャピチャと耳を舐め回すと提督が飛び起きる

 

 

「ぬぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!な、何の音だよ!!!!

あ?あぁ!?何か耳が濡れてる!?」

 

 

「おはよう、提督」

 

 

「……おい!!『シロ』!!!お前起こすなら普通に起こせっていつも言ってるよなぁ!?」

 

 

シロと呼ばれた姫級は首を傾げながら提督に反論する

 

 

「だって、提督呼んだのに起きなかったよ?」

 

 

「だったら!身体を揺らすとか!叩くとかあるだろうが!!!

耳を舐めるな!!!」

 

 

「揺らしたら気持ち悪くなるし、叩いたら痛いからやらない

それとも私が舐めたら気持ち悪い?」

 

 

「ちゃうわ!!寝起きはめっちゃビックリすっから辞めろって言っとるんや!!!

舐めてもらうこと自体は最高です!はい!!」

 

 

「私の事嫌い?」

 

 

「んなわけあるか!大好きだわ!!!」

 

 

「……んへへ…」

 

 

「そこで照れるな!!おまえは!!!可愛いな畜生!!!」

 

 

シロはにへらと照れながら笑みを浮かべていると海辺から二人の鬼級が戻ってくる

 

 

「どうしたのー?提督、シロお姉ちゃん?

痴話喧嘩?それとも敵でも来たの?」

 

 

「どうしたの?司令、シロ姉様?

痴話喧嘩?それともゴミが来たの?」

 

 

「聞いてくれよ!フウ!ラン!

シロが俺を起こしてくれるのは良いんだけど耳を食べようとして来るんだよ!!」

 

 

「食べようとしてない、舐めただけ」

 

 

「仕方ないよー!シロお姉ちゃんは提督の事大好き何だし!食べたくなる気持ちは分かるよー!」

 

 

「仕方無いですよ!シロ姉様はそうやって提督をからかうのが大好き何ですからその気持ちは分かりますよ」

 

 

「おい待てラン?今何て言った?」

 

 

「ちょっと!!ラン!!!」

 

 

「あ、不味い」

 

 

「お前らぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「「逃げろー!!!」」

 

 

 

提督がフウとランを追い回そうとするが立ち上がるが首根っこをシロが掴み提督は再び膝枕をされてしまう

 

 

「ぐえ!」

 

 

「二人は後で私が捕まえるから取り出すこれ」

 

 

「いてて……なにすんねんシロ…って誰からだ?これ?」

 

 

「監視者」

 

 

「えぇ……アイツからの電報とか嫌な予感しかしないんだけど?

見るしかねぇか……」

 

 

提督がその電報内容を読むと先程まで嫌がっていたのに関わらずだんだんと真顔になっていく

 

 

「………マジか、アイツが?ありえねぇ……」

 

 

「どうしたの?提督?」

 

 

「悪い知らせー?」

 

 

「良い知らせ?」

 

 

「……悪い知らせだ……カナが艦娘達に倒された」

 

 

「嘘!」

 

 

「う、嘘だ!!カナが負けたの!?」

 

 

「あり得ない!!!カナは私達より遥かに強いんだよ!?」

 

 

提督の発言に姫達が驚いていると提督は立ち上がり電報を読みなおす

 

 

「いや、監視者が嘘を付くとは思えねぇ

恐らく事実何だろうが……まさかアイツが…となるとドレス島が陥落したのか…中間棲姫シロ!うちの奴等に声を掛けておけ!!

駆逐古鬼フウ!ラン!帰る用意急げば!それと泊地にて警戒を厳にしろ!!!」

 

 

「了解、任せて皆に話しとく」

 

 

「はいはーい!戦争本番だねぇ!!」

 

 

「はいはい、また奴等と対峙だね」

 

 

姫達が動き出すとその提督は頭をかきむしりながらため息を付く

 

 

「……全く、カナを倒したってことはうちら『東方海域』の事もバレちまったか……こいつは荒れるな海が戦況が」

 

 

提督改め東方提督は海を眺めながら左爪を撫でる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監視者が飛ばした艦載機の一つはある寒い冬の海を通りその泊地へと向かっていた

それに気付いた小さな二人の姫達は艦載機から電報を受けとると二人走りだし泊地にあるコンクリートで出来た基地に入るとある場所に向かい執務室と書かれた扉を開くと男と一人の姫が資料整理をしていた

 

 

「提督ー!!でんぽーだよー!」

 

 

「持ってきてやったんだからお菓子寄越せー!」

 

 

「おぉ、ほっぽ、フィアお帰りお菓子ならそこの御茶請け食べて良いからね」

 

 

「「わーい!!」」

 

 

ほっぽとフィアと呼ばれた北方棲姫と北方棲妹は受け取った電報を提督に手渡す

その提督は左脚、右腕を深海棲艦見たいな腕と脚をしており左目は真っ赤に染まっていた

そして二人が御茶請けを取ろうとするとそれを一人の姫が阻止する

 

 

「あー!お姉ちゃん取らないでよー!」

 

 

「そうだよー!お菓子返せー!!」

 

 

「駄目、二人とも外から帰ったら手を洗う

そしたらお菓子あげるよ?」

 

 

「ケチー!」

 

 

「そうだぞー!」

 

 

「良いんじゃないか港湾?」

 

 

「駄目!提督も許可を出さないでください!

ほら洗ってきなさい?」

 

 

「仕方無いか、フィア行こ!」

 

 

「チェッ!食べないでよねー!」

 

 

ほっぽとフィアは渋々港湾棲姫の言うことを聞くと執務室を後にするとため息を付く

 

 

「港湾、そんなに厳しくしなくても良いんじゃないか?ほっぽとフィアはまだ幼いんだからさ」

 

 

「駄目です提督!今のうちから覚えさせないと行けないんですよ!」

 

 

「はは、港湾は厳しいなぁ

さてとでは監視者からの電報でも読ませてもらおうかな?」

 

 

提督はほっぽ達から貰った監視者からの電報に目を通していくと眉間にシワを寄せる

 

 

「……………なんてことだ…」

 

 

「どうしましたか?提督?」

 

 

「失礼します提督、少しお話が………ん?」

 

 

丁度タイミング良く港湾水鬼が執務室に入ると眉間にシワを寄せている提督に詰め寄っている港湾棲姫を見て察したように眼鏡を戻す

 

 

「失礼、これから○○○ですか人払いをしておきますね」

 

 

「ち、ち、違うから!待って!『キューブ』!!待って!!」

 

 

「キューブ、丁度良いところに来てくれた」

 

 

「ほほう?私も含めて3Pですか?

良いですよ?」

 

 

「は、はしたないよ!!」

 

 

「違う、すまないが『アクア』と『ディープ』を呼び戻してくれ早急に」

 

 

提督はキューブと呼ばれた港湾水鬼のボケ?に全く反応せず慌てている提督に二人は疑問を抱く

 

 

「……どうしたの?提督?」

 

 

「珍しいですね、貴方が乗ってくれないなんて?

どうかしたのですか?」

 

 

「………………カナが負けた

撃沈されたそうだ」

 

 

「っ!?う、嘘!!」

 

 

「ありえません!!!あの方は我々の泊地一つ以上の戦力なんですよ!!嘘に決まってます!!!」

 

 

「いや!監視者が我々に嘘を付いたことは一度としてない…間違いないだろう…すぐに全員を集めろ!!!急げ!!!」

 

 

「「りょ、了解!!!」」

 

 

港湾とキューブは慌てて提督の指示に従うと執務室を後にすると壁に掛けられた写真を見る

 

 

「カナ……貴女ほどの深海棲艦が負けるなんて………

ですが切り替えないと……私は貴女に任されたこの『北方海域』を守らなくてはいけません!!」

 

 

提督改め北方提督は強く拳を握り締める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監視者によって放たれた艦載機のうち一機がある所へと向かっていた

そこは大陸から離れた小島に行きある姫級へと届くとそれを受け取り全速力で走っていく

 

 

そしてある和室に二人は居た

その二人とは男女であり一人は正座しながら腰に軍刀を身に付け軍服を身に纏いお茶を入れておりもう一人は正座をしながらそのお茶を待っていた

 

 

「これでどうだ?」

 

 

「頂こう」

 

 

男は右半身が真っ白な肌に右爪は鋭くなっていた

だがそれでも器用にお茶を入れていた

そしてそのお茶を貰った女性……いや姫級は左目に大きな傷があるが眼をしっかりと開いていた

 

 

「……ふむ、美味しいな」

 

 

「そうか、お前達にはこれぐらいが良いのか」

 

 

「提督……流石にさっきのは渋すぎだ

あんたもの飲めないわけではないが我々にはキツイ」

 

 

「むぅ……日本ではこれくらい普通なのだがな……

確かに甘いお菓子と食べていたな艦娘達は」

 

 

「日本人は凄いな…あんな渋いお茶を軽々飲めるのか……我々も精進だな」

 

 

二人は正座をしながら日本茶をすすると竹の水が溜まり石へと落ちカコンと音を立てているのを堪能していると

 

 

「アーーーーーートーーーーーミーーーーーーラーーーーーールゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

 

 

「…………はぁ、一時の平和が」

 

 

「諦めろ欧州棲姫(プリンセス)、『欧州水姫(ナイト)』が哨戒に出てる間位しか静かにはならん」

 

 

廊下を全速力で走ってきており二人の居る和室の襖がピシャンと音を勢いよく開くと一人の姫級が現れる

 

 

提督(アトミラール)!!今戻ったわ!!!

作戦終了よ!!!ティータイムにしたいわ!!!!」

 

 

「ナイト、元気なのは良いが戦果報告を」

 

 

「oh!sorry!!完璧よ!!途中でドイツの奴等と戦闘になったけどぶっ飛ばしたわ!!!」

 

 

「沈めてないだろうな?」

 

 

「ろん!もちよ!!」

 

 

「勿論だろ?」

 

 

「そうとも言うわね!!!」

 

 

「そうとしか言わないぞ、いい加減覚えなさい」

 

 

「そんなことよりティータイム!!!!」

 

 

落ち着いているプリンセスとは対極的にナイトは元気一杯であり満面の笑みを浮かべていた

 

 

「少しうるさいぞ、ナイト」

 

 

「貴女が静か過ぎるのよ!プリンセス!!!

もう少し元気にしたらどうなの!?」

 

 

「あらあら、ごめんなさいね提督

ナイトがうるさくしちゃって」

 

 

「わーい!アトミラール帰ったよー!」

 

 

ナイトが和室に乱入するとその後ろから二人の姫級も和室へと入ってくる

 

 

「あぁ、お帰り『ダイヤ』『アン』外は寒かっただろ

ここで暖まってから風呂に入るといい」

 

 

「あら、それなら失礼するわね!」

 

 

「アトミラール!お菓子お菓子ー!」

 

 

ダイヤと呼ばれた戦艦仏棲姫とアンと呼ばれたアンツィオ沖棲姫はプリンセスとナイトの隣に座ると提督がそれぞれお菓子とお茶を出していく

 

 

「あ、そうだアトミラール!監視者から電報届いてたよ!ほらこれ!!」

 

 

「む?監視者から?

何かした記憶は無いが、何かあったのか?」

 

 

「大方、ナイトが煩すぎるからだろう」

 

 

「待った!プリンセス!私はそんなに煩くないぞ!!!」

 

 

「うるさいと思うわよ~?」

 

 

「うん!ナイトはかなり声大きい!!」

 

 

「そ、そんなぁ……私は死ぬのか…?

やだやだやだー!!」

 

 

「…………………馬鹿なありえん」

 

 

提督はその情報を見ると唖然としながらも額に冷や汗を流す

 

 

「…どうしたんだ?アトミラール?」

 

 

「貴方が焦るなんて珍しいじゃない?どうしたの?」

 

 

「どうしたの?アトミラール何かあったの?」

 

 

「な、なぁ!まさか本当に私の解体じゃないよな!?違うのよね!?」

 

 

「そんなことは誰に命じられてもしないから安心しろ……ある意味最悪の知らせだ

カナが負けた」

 

 

「「「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」

 

 

その言葉にプリンセス以外の姫達が騒ぎ立てるが意外にも提督は落ち着いていた

 

 

「あ、あのカナが!?まさかあり得ない!!!」

 

 

「そうよ!アイツ、泊地防衛に関しては最強なのよ!!それが負けるなんて!!!」

 

 

「カナが負けるなんてそんな!!!」

 

 

「落ち着けお前達」

 

 

慌てふためく三人に対しプリンセスが一喝すると外の竹がカコンと再び鳴る

 

 

「落ち着けって!プリンセス!!カナが負けたんだよ!!!

あの私達の中でもさいきょ」

 

 

「落ち着けと言っている

今ここで慌ててもなにも変わらん

そうだろ?アトミラール」

 

 

「分かっているではないかプリンセス

確かに慌てることであるが慌ててはいけない

とりあえず一服しようではないか?」

 

 

提督がそう言うとお茶をすすり他の三人もゆっくりとお茶をすする

 

 

「今すぐ奴等が攻めてくるわけではない

だからこそ今は落ち着いて奴等の動きを見ようではないか?

それに」

 

 

提督がプリンセスを見るとそのコップにヒビが入っており傷がある瞳が真っ赤に燃えていた

 

 

「我々にはカナに匹敵する最強の騎士とお前達がいる 『西方海域』は奴等には渡さん」

 

 

「あぁ、必ずその期待に応えて見せよう

今度こそは」

 

 

提督改め西方提督と欧州棲姫(プリンセス)は静かに決意をする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監視者によって放たれた艦載機のうち一機がある所へと向かっていた

そこはカナが居たドレス島に最も近い島でありある化け物が巣くう島

 

そしてその艦載機をある深海棲艦が監視者から電報を受け取ると駆け足で泊地の研究所へと走っていきある場所へとたどり着くと自動扉が開き中に入る

 

 

「失礼いたー!!!」

 

 

自動扉が開いた瞬間に目の前に戦艦棲姫の自立艤装ケルベロスが深海棲艦を睨み付けておりその恐さに気絶してしまう

 

 

「ちょっとケルベロスー?何してるの?」

 

 

「ガウ」

 

 

「落とし物って……ってちょっとあんた大丈夫!?

ケルベロス!貴女何してるのよ!!全く!!!

誰か来てくれる!?」

 

 

気絶していた深海棲艦は泡を吹いており近くに通りかかった深海棲艦にその娘を頼むとケルベロスから電報を受け取ると部屋の中を進んでいく

その部屋は研究所となっており辺りには巨大なポットがあり液体で満たされていた

そしてその奥で一人の男がパソコンを睨みながらタイピングをしていた

 

 

「ちょっと提督、聞こえてる?」

 

 

「何だユリ…今忙しいんだ……後にしてくれ」

 

 

その男の声はかなり野太く低い声をしており全身が真っ白な肌ではあるが手は普通の人間の様な手をしていたそして頭には小さな角が生えていた

 

 

「貴方……そういって今何徹目?」

 

 

「八…」

 

 

「いや寝なさいよ、何か監視者からの電報だって?」

 

 

「……あぁ、後で読む置いといてくれ」

 

 

「はぁ………」

 

 

ユリと呼ばれた戦艦棲姫は自立型艤装ケルベロスに指示を出すと提督を持ち上げる

 

 

「おいごら!!何しやがるケルベロス!!!

離しやがれ!!!」

 

 

「ガルル」

 

 

「ちょっと提督!!監視者からの電報!!!しかも緊急よ!!早く見なさいよ!!!」

 

 

「あ………?監視者からの電報?いつ来たんだそんなもん?」

 

 

「ついさっき」

 

 

「あぁ?中枢(コア)はどうした?」

 

 

「さぁ?また寝てるんじゃない?」

 

 

「あのやろう……その手の連絡を必ず受けとれって命令したのに……!!!」

 

 

ケルベロスは提督を下ろすと椅子に座りユリから貰った電報を読み出すと驚く

 

 

「何だと!?カナが負けた!!!???」

 

 

「はい!?カナ様が負けた!?有り得ないわ!!!」

 

 

「嘘だろおい!!アイツはEliteの中でもかなり強力な深海棲艦!!!負けるわけがねぇ!!

ユリ!出撃命令だ!!今すぐドレス」

 

 

「あーらぁ?どうしたのー?提督ー?」

 

 

あわてふためく提督の後ろから身体を濡らした状態の姫が一人現れその身体を提督に押し付ける

 

 

「……おい、女帝(クイーン)お前何で濡れてるんだ?

今日出撃予定ないよな?」

 

 

「あら、無いわよ?だーかーらお風呂…入ってたわ」

 

 

「あー成る程な?だがよぉ?ちゃんと拭いたか?」

 

 

「今拭いてるわ~貴方の服で」

 

 

「タオル合っただろうか!!それで拭け!!!」

 

 

提督が怒号を飛ばすとクイーンが機嫌悪そうにすると提督の首元に噛みつく

 

 

「だー!!!人に噛みつくな!!!」

 

 

ひゃってつまらないんひゃもん(だってつまらないんだもん)

 

 

「良いから拭いて服を着ろ!!!俺は男何だぞお前は!!」

 

 

「あら?あたしを抱きたいの?構わないわよ?」

 

 

「お遊びは辞めろ!!クイーン!!今はそれよりもこれを読め!!!」

 

 

提督はたまらず監視者から貰った電報をクイーンに押し付けると提督を背もたれにしながらその電報を読んでいく

 

 

「………へぇ?カナが?

ありえないけど、監視者が嘘をつく方がありえないわ」

 

 

「そう言うことだ、お前この意味が分かるな?」

 

 

「えぇ、分かるわよ?つまり向こうは私達の事を見つけたってことよね?」

 

 

「そうなるな

クイーン、お前が負けるとは思えないがこれから出撃が増えるぞ覚えておけ」

 

 

「あら?あたしは構わないわよ?

あの艦娘(ゴミ)を殺すのに躊躇いはないからね」

 

 

「ユリ、ケルベロスお前達もだ分かってるな?

これより戦争は激化していく……と言わなくても分かるか」

 

 

提督がユリとケルベロスを見るとお互い凄い形相になっていた

 

 

「許さないわ……叢雲…阿武隈…古鷹……絶対潰してやるんだから…」

 

 

「ガルァァァ!!!」

 

 

「ハハ、これなら平気そうだな?クイーン」

 

 

「えぇ、ある意味テスト成功ね?」

 

 

提督はニヤリと笑いながらその電報を握り潰す

 

 

「さて?奴等は我々『南方海域』をこの『ハワイ島』を落とせるかな?楽しませてくれよ……人間共

 

 

 

さぁ戦争を始めようじゃねぇか

種の存続を掛けた本当の戦争を」

 

 

提督改め南方提督はニヤリと笑いながら再びパソコンの画面を付けるとそこには二つの尻尾を持つ深海棲艦の姿が映し出されていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  不沈ノ飛行場 歴戦の飛行場姫 カナ

         始祖種 椿  end.............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まさか、カナが負けるなんてね…

僕が作ったアブソリュートのセーフティが発動してるから大丈夫だと思うから僕はドレス島にアクセスして全てを消去しないとね

……ごめんね、始原(ピース)

 

 

 

      -To be continued-




 
次回

半分突破記念!ネタバレ多目の振り返り回!

次回はこの作品を軽く振り返りながら残されたフラグや回収されたフラグ等を適当に登場キャラと共に話していきます!
ネタバレ有り!ネタ多目?のゆるぐだ何でもありで行きますね!!!
ぶっちゃけただの筆休め回!!!




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