「ーーーーーーーーん………こ……こは?」
叢雲が目を覚ますと一度見たことがある白い天井が見え身体を動かそうとするも全く動かない
「………………固定……されてる?」
指を動かすと動きはするがその途端激痛が走り直ぐ様動きを停止させる
「うっ!痛っ!何これ………私……何で……!!!」
ぼぅとする頭を覚醒させるとさっきまでの事を思い出し飛び起きる
「そうだ!白海に襲われて!私逃げてる最中に激痛に襲われて意識を失ったんだ!!皆は!?
っ!痛い!!」
飛び起きると全身の筋肉が悲鳴を上げその痛みと倦怠感に襲われるがそれよりも先に起きなくては行けなく起き上がるとそこは病院だった
「……………私……帰ってこれたの?……白海は?」
頭だけ動かそうとするも首にも激痛が走り動かせないでいるとベッドの両隣に誰か居るのが分かり目を向ける
「………佐渡……古鷹……
あんた達…見ていてくれたのね……」
そこには佐渡と古鷹が叢雲の手を掴んだ状態で寝ておりスヤスヤと寝息を立てており微笑む
「………そっか…私……帰ってこれたんだ……
皆を無事に帰せたんだ……」
呟くと叢雲は再びベッドに倒れるとバサッと音がしその音と振動に佐渡が目を覚まし勢い良く叢雲へ頭を向ける
「叢雲!?」
「あら司令官起きたの?ごめんね起こしちゃったかしら?」
叢雲が微笑みながら返事をすると佐渡は唖然とした顔をしていると直ぐ様ナースコールを押す
「全員起きろ!!!叢雲が目を覚ましたぞ!!!」
「んぇ?む、叢雲……?」
「ん……?叢雲…が?」
「んん!叢雲!?」
いきなり叫び始めた佐渡に驚いて目を丸くすると全員を起こし周りで寝ていた全員を叩き起こす
「おい!叢雲!お前だよな!?俺の相棒の叢雲だよな!?」
「そ、そうよ?何言ってるのよ?突然?」
「叢雲!叢雲大丈夫なのですか!?」
「え、えぇ?大丈夫よ?
全身痛いし倦怠感はあるけど?」
「叢雲!お前死にかけたんだぞ!?」
「え?え?どういう」
「佐渡提督!!叢雲さんは!?」
「明石さん!!こっちです!!!叢雲が昏睡状態から目覚めました!!!」
全員の物々しい態度に叢雲は困惑していると順を追って説明されていく
「は、はぁ!!あれから1ヶ月経過したの!?」
「そうだよ、お前は歴戦の飛行場姫を討伐した後
全身が壊れる様に倒れ、大量出血で死にかけたんだ
しかも一週間ずっと輸血し続けてもその出血は止まらずお前は生死の狭間をずっとさ迷ってたんだ
つい三日前お前の容態が安定してきたからこっちに移動するまでお前は昏睡状態でギリギリ生きてたんだ」
「………そう、…じゃあ!皆は!?連合艦隊は!?木曾は!?加古は!?」
「安心しろ、全員無事……とは言わないが生きているよ
お前は全てを守りきったんだ」
「………なら良かったわ…ふぅ………」
叢雲はそれだけを言うと再びベッドに倒れ明石の検査を受け続ける
「………うん大丈夫そうですね、凄い回復力です
明日には退院しても構いませんと言いたいですが様子が見たいので一週間は居て貰いますよ?」
「分かったわ」
「明石さんありがとうございました!!!」
「いえいえ、英雄を死なせるわけにはいきませんよ
では検診は今日で最後にしておきます何かありましたら直ぐに電話してくださいね?
ではごゆっくり!」
明石はそそくさとその場を出ていくと病室には小笠原メンバーのみが残される
「にしても…良く帰ってこれたわね私達」
「本当デース!叢雲のおかげですよ!!」
「本当だ、叢雲が飛行場姫を倒したからこそ我々も帰ってこれたんだ
感謝してもしきれないさ」
「ありがとう!叢雲!私達が帰ってこれたのは叢雲のおかげだよ!!」
「流石はうちのエースね、本当に助かったわ叢雲」
「連合艦隊旗艦として一個人として礼を言うよ叢雲
お前のおかげで我々は勝てたんだからな」
金剛達が叢雲を賞賛する中古鷹が静かに立ち上がると叢雲の側に向かって歩いていく
「あら古鷹、貴女も無事に」
その瞬間パァンと乾いた音が響き渡り一人を除いて全員唖然とする
そして叢雲は古鷹に頬を叩かれたと言うことを実感するとその頬を手で押さえる
「ふ、古鷹……?」
「お、おい古鷹何で……」
「……………古鷹?」
叢雲は古鷹を見ると感動や感謝を古鷹はしていなかった瞳に一杯の涙を溜めながら肩を震わせていた
その姿を見て叢雲は慌てて
「ごめん古」
「何で!そんなに無茶するの!!馬鹿!!!!」
叢雲の謝る言葉より先に古鷹の怒号が響き渡り襟を持ち上げると涙を溢しながら叢雲に怒鳴り付ける
「叢雲!!貴女が強いのは知ってる!!無茶をするのも知ってる!!!だからと言っていつもしていいなんて言ってないよね!!!
貴女死にかけたんだよ!?『また』!!!
飛行場姫との戦いは確かに激戦だった!!!!
それでも私は貴女に引いてほしかった!!!
私達をもっと頼ってほしかった!!!何で!!何で!!一人で戦おうとするの!?私達!!仲間だよね!?」
「…………………ごめん」
「ごめんじゃないよ!!!何で!!何で!『残されるかも知れない人』の事を考えてくれないの!?ねえ!!!!
私は嫌だよ!!もう信頼してる人を失うのを!!!
もし!誰が死んだとしても!!その代わりに叢雲が死んじゃうのだけは絶対に嫌だよ!!!何で!!何で!!頼ってくれないの!?私ってそんなに頼りないのかな!?」
「ち、違う!そう言うんじゃ!!」
「じゃあ!頼ってよ!!!私はその為に強くなったんだよ!!叢雲の手助けになりたいから!!!貴女と信じてる人を守りたいから強くなったの!!!!
なのに!なのに!!!………何でよ………」
古鷹は気持ちを吐き出すと叢雲の襟を掴んだまま泣き崩れ落ち布団を涙で濡らしていく
「……ごめん、古鷹……私……またやっちゃったわね」
「そうだよ……!いつも一人で戦って……全部背負って………私達を守るために……死のうとして……本当に!!!馬鹿!!馬鹿叢雲!!!」
「ごめん……本当にごめん古鷹……」
「でも生きてて……良かったよ…!!叢雲…!叢雲…!!」
古鷹は叢雲の胸で大粒の涙を溢し痛む身体を無視して古鷹を抱き締めていると佐渡に頭をペットボトルでコツンと突かれる
「……全くどうしようもないなお前」
「佐渡………」
「俺がお前に力を与えたのはこう言うことをさせる為じゃねぇぞ
お前にも守りたいものを守る為の力だ
命を掛けて良いなんて誰が言った馬鹿」
「………ごめん」
「自惚れすぎだ、自分の力にもう少し周りを頼れ
お前には今信じ合える仲間が居るんだよ、一人で戦うな辛かったら頼れっていつも言ってるんだろうが
お前は俺には成れないんだから」
「……………」
佐渡と古鷹に怒られてしまい叢雲が意気消沈してしまうと佐渡は金剛達にも順番にペットボトルで叩いていく
「お前らもお前らだ、叢雲は確かに強い
そうだと言って叢雲だけに頼るんじゃねぇ
コイツが死んだらどうするつもりなんだ?」
「……ごめんなさい」
「……そうだね…叢雲が死んだら……うぅ…」
「す、すまないアトミラール……」
「……私達は叢雲に頼りすぎて…たね」
「……すまない佐渡提督、私は…」
長門がそう言うと佐渡は長門にデコピンを与えると一言付け加える
「どうだ、長門大切な仲間を失いかける苦しみは?」
「……………辛いな……私は今まで……こんな気持ちを陸奥達に……させてたのか…」
「そう言うこった、覚えとけお前が必死こいて死んでも守った所で残された者はただ悲しみと辛さに耐えなくちゃいけなくなる
それが大切であればあるほどにな」
「………………後で陸奥達と話してくる」
「そうしとけ馬鹿野郎」
全員に軽い説教を終えると佐渡の顔が見える位置に移動すると全員の顔を見ながら溜め息をつく
「さてと、どうやら古鷹以外はどうやらまだ意識と実力が足りない見たいだから帰ったら地獄の特訓をするとして」
「「「「「え"」」」」」
「あぁん?文句あるのか?久しぶりの提督命令だぞお前達
覚悟しておけお前らに本物の地獄ってのを見せてやるからな…
ま、とりあえずそれは後にしといて
叢雲!古鷹!大井!金剛!イムヤ!グラーフ!長門!良くやってくれた!!お前達のおかげで我々はドレス島を奪還できた!!!
特に叢雲!古鷹!お前達は歴戦姫飛行場姫の討伐を成し遂げた
流石俺の艦娘だな!!!
とまぁ、そんなくだらないことをおいといて」
「「「「「「「くだらないこと!?」」」」」」」
「くだらないこと……でもないな?」
「「「「「「「そうでしょ!?」」」」」」」
「まぁ、何だお疲れ様!!!」
と適当な挨拶に静まり返っていた叢雲達はクスッと笑い始めてしまう
「ちょ!全く締まらないデース!提督!!」
「そうよ!もう少しまともに言ってよね!ハハ!」
「全くアトミラールは相変わらず適当だな!」
「ちょっと?こう言うところはしっかりしてほしいのですが?」
「ふふ、まぁ佐渡提督らしいな」
「そうだね、ごめん叢雲言い過ぎちゃったね」
「良いのよ、あれぐらい言ってくれないとまたやりそうだし
じゃあ次はもっと頼っていくわよ?
「うん!任せておいてよ
「さてとそんじゃ!!!」
と佐渡が言おうとすると叢雲のお腹からぐぅ~と音が聞こえると佐渡は笑みを浮かべる
「とりあえず飯にすっか!何食いたい?」
「ハンバーグデース!」
「私海鮮丼!!」
「私は親子?丼が良いな!」
「全く貴女達は!!あ、私はさばの味噌煮をお願いします」
「お前達!朝何だからもっとガッツリ食え!!
私はサーロインステーキで頼む!!」
「じゃあ、私はお茶漬けが良いです!」
「うーん、じゃあとりあえず酢豚、チャーハン、餃子10個、焼き鳥6本、もつ煮、ハンバーガー、ポテト、納豆巻き、ラーメン、ステーキと…」
「「「「「叢雲は食べ過ぎ(デース)!!!」」」」」
「アハハ……相変わらずだね…」
「その食欲は健在かよ流石は俺の
次回
食事を取りながらの回想
叢雲の目覚めに全員が喜び朝食を取りながらこの1ヶ月の間に起きたことを説明していく
これからしばらく戦闘回はお休みして日常回になります!
ただいまロイテル掘ってますが中々出ない……