艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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飛行場姫戦後日談 二

「とまぁ、そんな感じだ

とりあえず分かったか?」

 

 

「まぁ、大体はね」

 

 

叢雲達は食事を終えると一息付き飲み物を飲んでいた

 

 

「それと、明日俺は一時的に向こうに帰るからな?」

 

 

「え!?な、何でデースか!?」

 

 

「そりゃそうよ、提督が鎮守府をこんな長期間開けてたら起こられるでしょ?」

 

 

「ま、そゆこと

すまないが、お前達に叢雲を任せるぞ?」

 

 

そう言いながら叢雲の頭をぐしゃぐしゃと撫でていると不服そうな声をあげる

 

 

「私は平気よ……」

 

 

「うるせぇ!お前は休んでろ!!」

 

 

すると叢雲の病室がノックされるとガラガラと艦娘達が覗いてくる

 

 

「お!叢雲起きてるじゃーん!!ちょっと大丈夫なの!?」

 

 

「ちょっとうるさいですわよ鈴谷!叢雲、お身体は大丈夫なのですか?」

 

 

「叢雲さん目を覚ましたんですね!良かったです!!」

 

 

「へぇ、あんた良くあの状態から生きてたわね?

流石は雷撃姫ね」

 

 

病室に入ってきたのはカナ戦の時に共に戦ってくれていた鈴谷、熊野、神通、山城であった

 

 

「あんた達、無事だったのね

良かったわ」

 

 

「いやいや!叢雲こそ大丈夫なの!?

あの時全身から大量出血して倒れちゃってさ!?」

 

 

「叢雲、何かありましたら私達に言ってきてくださいね!!貴女の為なら何でも致しますわ!!」

 

 

「別に良いわよ、あんた達が無事なら」

 

 

「そうもいかないわよ、あんたがあの時飛行場姫を倒してくれなかったら私達全滅してたのよ

だから礼くらいはさせなさいよ」

 

 

「そうですよ、貴女は我々の英雄であり正に救世主です

本当にありがとうございました

私達に何かさせてください!」

 

 

鈴谷達に迫られ焦っている叢雲を尻目に佐渡は微笑みながら静かにその場を後にし病室を出ていくと

 

 

「……待っていた佐渡提督」

 

 

「あれ?矢矧さん?どうかしました?」

 

 

病室の外で矢矧が待ち受けており佐渡を見るや否や手を取る

 

 

「ここでは話せない内容でな少し付き合ってくれ」

 

 

「はいはい?」

 

 

そう言われると佐渡の手を取りしばらく歩いていると屋上に出ていき矢矧は辺りを確認し鍵を閉める

 

 

「随分と警戒心高いですね?どうしたんですか?」

 

 

「……正直に答えてくれ、何を隠してる?」

 

 

突然そんなことを言われてしまい佐渡は首を傾げる

 

 

「はい?唐突に何です?」

 

 

「惚けるな、お前達が我々海軍に何か隠しているんだろ?

それぐらい分かる」

 

 

「いや、そんな隠し事何てしてませんよ?」

 

 

「嘘をつくな、別に咎めている訳ではない

お前達の小笠原を簡単に往き来出来ているのは何かあるからなんだろ?」

 

 

(チッ、エアの事か……ただのかまをかけただけじゃなかそうだな)

 

 

「あぁ、それは大淀さんから安全なルートを教わったんですよ

初めて小笠原に行くときにね」

 

 

「あり得ないな、何せあそこの艦隊は誰であろうと必ず我々を追撃してくる

正に小笠原を何かから守るように」

 

 

「………」

 

 

「…安心してくれ、今の私はオフでな

東雲さんとは別だ

あの人には何にも話さないさ」

 

 

佐渡はゆっくりと矢矧に近付くと顎を持ち上げ瞳を間近で覗き込む

 

 

「………本当にですか?」

 

 

「……本当だ、信じてくれ

ただの好奇心だしそれを知れば私はこれから君達の役に立てると思う」

 

 

二人の間に沈黙が流れ佐渡は矢矧の身体に全く変化がないことと瞳孔の動きを観察すると溜め息を付く

 

 

「どうやら嘘は付いてない見たいですね

良いですよ、それじゃお話しますね」

 

 

そして佐渡はゆっくりと自分の鎮守府に居るエアの事と艦隊の事を話すただし、エアが空母棲姫の壊滅種であることと提督殺しであることを伏せて

その話を聞いている矢矧は静かに笑う

 

 

「やはりか」

 

 

「やはりって分かってたんですか?」

 

 

「いや、薄々な

歴戦……嫌、今は壊滅級か…

あれが攻め落とすだけ落として放棄するとは思わなかったんだ

仲が良いのか?そのエアと呼ばれる深海棲艦とは?」

 

 

「うーん……そこそこ…ですかね?

アイツは俺をからかって楽しんでるだけだと思うんですが……どうなんでしょうかね…」

 

 

「それは仲が良いと言うことだろう

……羨ましいなお前達が」

 

 

矢矧は手すりに掴まりながら空を見上げ呟く

 

 

「実は、昔『我々も』深海棲艦と交流があったんだ」

 

 

「!?

え!そうなんですか!?」

 

 

「あ、言うんじゃないぞ

言ったらお前達の事もバラすからな?

……とても優しい奴等でな、正直戦いたいと思えないほどの者達はだったんだ

それこそ、我々と変わらぬ言葉と思いでな

…楽しかった彼女達と居れて……」

 

 

「……会わないんですか?その人達と」

 

 

佐渡が問うと矢矧は首を横に振るうと静かに話し出す

 

 

「実は仲違いをしてしまってな会えないんだ

それに向こうも我々から逃げているのか避けているのか分からないが見付からなくてな…」

 

 

「そう……なんですか…」

 

 

「実は君を呼んだのはお願いがあってなんだ

聞いてくれないか?」

 

 

「はいはい?何でしょうか?」

 

 

矢矧は深呼吸をすると佐渡の顔を見ると頭を下げる

 

 

「ある深海棲艦『ロキ』と呼ばれる者を探してほしいんだ

それも大元帥の東雲さんに伝えないで秘密裏に」

 

 

「ロキ?誰なんです?ソイツは?」

 

 

「……君にだけは話そう、何故我々が持ち帰った情報が『あれだけだった』のかを」

 

 

 

 

 

 





次回

もう一人の支配者

時は再び戻り矢矧達がドレス島に潜入した時に戻る
矢矧達はそこでドレス島の影の支配者と対峙し真実を知りかける

次回新たな敵の予感です!
前々から決めてはいたのですが、名前はある人から盗みましたw
ごめんなさい!!

叢雲&佐渡の過去編を書こうか悩んでますのでアンケート取らせて頂きます!!

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