「いつみてもここはデカイよなぁ……」
「全くね」
佐渡達は、小笠原諸島から東京に到着しその脚で東京都にある海から少しだけ離れた大本営に到着していた
朝潮達は、近海を哨戒任務を元帥から受けていたらしく再び海に出ていってしまい現在二人だけで大本営に来ている
大本営
日本軍、今では海軍が主になるが最高機密機関
全鎮守府をまとめ上げる最高司令部として機能しており、全ての海軍情報があるとされ元帥とその秘書艦娘大淀さんが所属する場所である
そして、一度壊滅しており再び建造する際にさらに大きくしたらしく
四階だての豪邸見たいな外観をしている
「私、正直ここに来たくないんだけど?
司令官」
「許せ、お前じゃないと俺が困るんだ」
「後でパフェね」
「はいはい」
二人は、雑談をしながら階段を上がり大本営の開きっぱなしの扉を通り中へと入っていく
大本営の中は、廊下が多くしかも無駄に広いため至るところに案内標識がある
それに、ここにはエレベーター等はなく階段が一フロアに一つだけである
途中海軍の者達や陸軍の者達とすれ違うと、大抵の人間が叢雲を見てヒソヒソのしている
「階段はっとここか」
「はぁー……行き苦しい」
「あーうん。本当にごめん」
実はと言うと、叢雲はちょっとした有名人である
それもそのはず、彼女はたった一人で東京湾に入ってきた歴戦種と断定された戦艦ル級を撃破しており、一種の英雄扱いされている
事実そのル級はかなり強かったらしいのだがこのお話はまた別の機会に
その当時、彼女を讃えてからか変な異名で呼ばれている
それは
「そう言うなよ、『雷撃姫』様?
皆お前を、凄いと思ってるんだぜ?誇りなよ」
「うっさい!私はそう言うのが嫌いなの!!
勝てたのは偶然と貴方の指揮があってからよ!
全く、本当にうざいったらないわ……」
雷撃姫
叢雲に付いた、誰が言い出したかは分からないがそんな変な名前が付いている
何でも、ル級を撃破したのが雷撃だったのと叢雲のこのツンツンした性格から付けられたアダ名らしい
叢雲はそれをかなり嫌がってはいる
むくれる叢雲を佐渡は頭を撫でながら会議室を目指していく
すると後ろから親しげな声で佐渡を呼ぶ声がする
「おーい!小笠原提督!!
雷撃姫!」
その声を聞いた瞬間、佐渡は普通に振り返るが叢雲に関しては睨み付けるようにその声の主を見る
その男は、走ってきており少し息が上がっている
「おー、雷撃姫怖。何かあったのか?」
「お久しぶりです、横須賀鎮守府提督 猿橋秀俊(さるはしひでとし)中佐殿。
本日はお日柄もよく」
猿橋と呼ばれた男に敬礼をしていると、叢雲が睨み付けているのを見て身体を揺らし合図をすると仕方なく敬礼をする
「あー、そう言うの良いからいつものでやってくれ」
「そうですか、ではお言葉に甘えて」
佐渡は敬礼を解くと、叢雲も同じように楽にする
「で?何の用でしょうか?」
「んや、何か居たから挨拶しただけ」
「提督ー!!待ってくださいよー!」
猿橋の後ろから、身長が高めの艦娘が走ってきており、隣に立ち止まると膝に手を当て肩で息をしている