「雇いたい……?」
「そうだ!!カナ!お前を雇いたい!!」
佐渡の突拍子も無い言葉にカナとエアは首をかしげると佐渡が続ける
「お前を住み込みで働いて貰うってのはどうだ!?」
「は、はぁ?何で……」
「月給40万!飯も風呂も使い放題!
週休二日に休憩自由、仕事内容は基本的にこの鎮守府の炊事洗濯掃除全般!後、少しだけ艦娘の砲撃演習教官!
安全保証福利厚生完備!
どうだ!?」
「い、いやそう言われても……」
「金が低いか!?60万ならどうだ!?」
「そうじゃなくて!」
勝手に話を進める佐渡とカナが止めようとするとエアがその隣で大爆笑する
「あはははは!!本当にカナを雇おうとしてるよ!!
面白すぎでしょ佐渡!!」
「黙ってろエア!!待て!佐渡!
何でそんなことを提案するんだ!?」
「何でって……別に理由はねぇよ?」
「はぁ?」
「だって、カナは俺達ともエアとも居たくないんだろ?
だったら島を確保する必要がある、でも無許可の誰も知らない島に住み着くと見付かる危険性がある
なら島を買うしかないだからうちで働いて資金を稼がないか?うちなら歓迎だしな!!」
「………私はお前達の敵よ?」
「関係ないね!!俺は助けたい奴を助ける!自由に生きるって決めてるんだ!!!」
佐渡は立ち上がると胸を張っておりその姿を見たエアは溜め息を付く
「本当、あんたは自由人ね」
「何を今更言ってやがる!!」
「…………少し考えさせて」
「おう!時間はたっぷりあるからな!!」
時は流れ真夜中の小笠原鎮守府カナは静かに屋上に登り満点の星空を見上げており破壊された街を眺めていた
「……小笠原か……初めて来たな」
そして先程からの佐渡の態度に疑問を感じながら溜め息を付いていた
「……変な男、私が誰だが分かってるのか?」
「分かってるからこそじゃない?」
声がする方角を向くとエアがドアに立っておりカナに近付くと珈琲の入ったカップを手渡す
「どういう意味だ?」
「あんたの島を…ドレス島を奪った償いのつもりよ
多分アイツがそう言うことを言うのは」
「……ドレス島…あれからどうなったの?」
「今、ロキが兵器庫に残されていた奴等を動かして何とか守ってるわ
そろそろ動かなくなるとは思うけど、後椿は無事よ
ネプチューンが回収したって」
「……そう」
カナはそう聞くと溜め息を付きながら壊された街を見ていた
「……私は『守る者』
どんな力からも災害からも私は守り続けてきた
艦娘が来ようが深海棲艦が来ようが負ける気は無かった」
「………そうね、あんたは強い
誰よりも守る時はだけは本気を出す
『だから私は勝てた』」
「………今でも思い出す、負けたときをあの時を
ボロボロになっても腕が吹き飛んでも私はアイツを
初めて、初めてだった
艦娘を、敵を殺そうとした
でも届かなかった、私の刃はアイツには届かなかった
いくらアイツが『呪われている』としても」
そして悔しそうにカナは手すりを掴むとその手すりがぐにゃりと曲がる
「………怨んでるの?叢雲を」
「まさか?そんなわけないでしょ
負けたのは私の責任、私の力不足、私の怠慢であり慢心
…………でもね、私は目的を失ってしまった
生きる意味を」
「っ!あんたまさか!?」
カナの意図を察したエアは声を荒げるとカナは微笑む
「…そうよ、死ぬつもりだった
だって意味が無いんだし、守る力の無い私に価値は無い
だから
「あんたねぇ!始原があんたに死んで欲しく無いから艤装にセーフティを付けたのよ!!!なのにあんたは!!!」
「
現実を見なさいよエア」
カナはそれだけを言うと珈琲を飲み干し屋上から出ていこうとする
「待ちなさいカナ!!あんたを必要としてる深海棲艦は多く存在してる!!椿だって!ネプチューンだって!貴女を探してる!!!
それを裏切るつもり!?」
エアが声を荒げているがカナは気にせず歩いていくと屋上の扉に手をかける
「それは違うよエア
あの娘達が探してるのは
あの娘達が探してるのは
お休み、今日は休むわ
明日アイツの誘いは断ってこの島を夜中にひっそりと出ていくわ
じゃあねエア、心配してくれてありがとう」
その言葉と共にカナは静かに屋上を後にする
「………全く!!真面目過ぎるわ!本当に!!!
絶対に死なせないわよ…カナ!!!
あんたが死んだら始原に会わす顔が無いじゃない!!」
そしてその夜日本の本島にて一人の艦娘が荷造りをしていた
「……良し!準備オッケー!
後は小笠原へのルートだけど……前に佐渡提督が通ったルートで行けば問題ないか!
随伴艦や明石には迷惑を掛けられない!明日の早朝に行こう
小笠原鎮守府へ!!!」
次回
混乱
カナはエアに心の内を打ち明けるとエアはそんなことさせまいとしカナも雇用の話を拒否しようとするがそんな最中小笠原と佐渡に最悪の知らせが届く
次回新人艦登場!……予定?
性懲りも無く小笠原への新しい島流しになります!
イベントお疲れ様でした!雲龍は来てくれませんでしたよ畜生!!!
夕張改二のお腹あれ冷えないのかしら?