艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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墜ちた姫と新人と孤島の提督

『で、では!夕張さんは無事にそちらに到着したんですね!?』

 

 

「えぇ、大丈夫ですよ

こちらで迎え入れる事が出来ました

ご心配なく」

 

 

居間を離れ提督室に戻ってきており改めて大淀に今回の事を説明していた

電話越しではあるが大淀からも安堵の溜めが聞こえる

 

 

『良かった………彼女も確かに問題持ちとは言えど友人ですからね……』

 

 

「はは、すいませんご迷惑おかけしてしまって」

 

 

『いえ!今回はこちらが全て悪いんですよ!?

佐渡提督は全く悪くありません!!』

 

 

大淀とそう話している間不意に提督室の二人に見られていることに気付く

 

 

「そう言って頂けると嬉しいです

……あ、ごめんなさいそろそろ切りますね

雑務が残っておりますので」

 

 

『分かりました!では申し訳ありませんが彼女をよろしくお願い致します!!』

 

 

「任せてください!では失礼しますね」

 

 

『あ!佐渡提督最後に一つ!』

 

 

「はいはい?」

 

 

佐渡が通話を切ろうとすると大淀に呼び止められると一言だけ告げられる

 

 

『どうか彼女に生きる意味(・・・・・)を教えてあげてください』

 

 

「……はいよ、任せておきな

ここは小笠原鎮守府、敗者の鎮守府

失った物を取り戻す場所さ」

 

 

『………ふふ、貴方の言葉は誰よりも信用できますね

最高の提督さん』

 

 

その言葉と共に大淀との通話が切れると溜め息を付く

 

 

「全く、俺は最高の提督何かじゃないですよ

過大評価し過ぎですよ」

 

 

「そうでもないと思うよ?私は」

 

 

普通(・・)の提督では~……無いよね~……」

 

 

「お前らなぁ……大分寛いでないか?」

 

 

佐渡が前を向くとソファにだらりと寛ぐカナの口に夕張が羊羮を入れており夕張も時々摘まみながら話していた

 

 

「にしても、この人……本当にあの時私達が戦った歴戦……あ、今は壊滅だったっけ?

飛行場姫のカナさんなの?正直全く信用できないと言うか……あの時撃沈したと思ったんだけど……」

 

 

「まぁ……そのだらけた姿を見てるとそう思うよな……

一応そうだよ、あの時お前達が戦った最強の陸上姫 飛行場姫壊滅種のカナだ

つい昨日偶然うちの島に流れ着いてね、今療養の為に在籍してるんだ」

 

 

「佐渡提督が言うなら本当だと思うけど……その……ね…あの時戦ってる身として言わせてもらえば凄い差だよ?

あの時は叢雲達が居たから戦えたけど……単身であの状態の飛行場姫のカナさんを目の前に出来ないよ……

まるで目の前に絶対的な捕食者が居るのかと思うくらいの覇気はあったし……」

 

 

二人の会話を聞いていたカナはだらけながら溜め息を付くと夕張に指示を出す

 

 

「ふーん……信じられないなら良いわ~……恐らく私にしか出来ないこと(・・・・・・・・・・・・)見せてあげるからそのアー◯ンドチョコ一つ頂戴ー………」

 

 

「え?あ、はい!」

 

 

夕張はカナに言われるがままにチョコを渡すとカナは人差し指と親指の間にチョコを乗せると佐渡に構える

 

 

「ターゲット確認……砲弾装填完了……風速ゼロ……狙い撃つ……」

 

 

「っ!!」

 

 

佐渡はそんな状態のカナに気付かずのんびりとお茶を飲もうとしておりカナは深く息を吐く

そして

 

 

「……発射」

 

 

その言葉と共に親指に装填されていたチョコを弾き飛ばすとそのチョコが飲み終わった佐渡の湯飲みの縁に当たりそのまま半開きになっていた口に当たり口内にチョコが入る

 

 

「むぐぅ!?な、何だ!?」

 

 

「嘘!?」

 

 

口の中に突然甘いものを感じ佐渡が混乱しているとカナが先程よりぐったりとする 

 

 

「はぁ~………余分に力使ったからもうダメ……」

 

 

「……凄い…親指だけであそこまで弾き飛ばして更に佐渡提督の口に入れるなんて…」

 

 

「ん?チョコか、こりゃ?

って!カナ何すんだよ!!せめて一言言ってからにしてくれよ!!」

 

 

佐渡が怒っているとカナは薄ら笑いを夕張に向ける

 

 

「どう…?……信じた?」

 

 

「…………はい!」

 

 

「ちょっと?そこのお二人様?一体俺に何の怨みがあってなのかなぁ?うん??」

 

 

「ち、違う!佐渡提督!これは!!」

 

 

「この艦娘がーあんたを撃ち抜けーって言ったのよー……」

 

 

「ちょっ!?」

 

 

「ほほう…?夕張ちゃんの差し金かこのやろう!!!」

 

 

カナの言葉を信じた佐渡は立ち上がると夕張に凸ピンをしようとすると

 

 

「ま、嘘なんだけどね~……私がやりたくてやった~……」

 

 

「嘘なのかよ!!お前なぁ!!」

 

 

カナがさっきの発言を訂正すると佐渡はカナの頭に凸ピンを食らわせるとカナは「いたーいー」と言いながら頭を押さえる

 

 

「全く、提督をからかうんじゃありません!」

 

 

「からかわれるー……やーつがーわーるーいー」

 

 

「何だとこのやろう!!」

 

 

「ま、まぁまぁ佐渡提督!」

 

 

久しぶりに訪れた佐渡への平穏

だが、それと同時に流されてきた二人

壊滅種飛行場姫 カナ

 

大本営直轄工廠担当艦 夕張

 

 

この奇跡の様な偶然に佐渡は再び立ち向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砕かれたプライド(カナ)夕張(壊れた兵器)を直すために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(見抜いてやる……お前の本質を…必ず)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(優しい人……それでも貴方は私を受け入れられる…?

明石でも直せなかったこの(欠陥兵器)を)

 

 

 

 

 

 

 





次回

それぞれの思惑

二人の問題児を一度に請け負うことになった佐渡
一人は気高い姫
一人は問題が無さそうに見える艦娘
そしてそれぞれ思惑があり佐渡を試していく…

次回から攻略編になっていきます!
二人からの猛攻?に佐渡が晒されていきます!!

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