艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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深海姫(カナ)

「………はぁ~……なんもしたくない~……」

 

 

「……大分寛いでるなお前…」

 

 

時間は流れ提督室にてカナと佐渡は二人きりになっていた

それも夕張は「工廠見てみたい!」と言い工廠に行ってしまいそれからずっと籠ってるらしくエア達も何かやることがあるとからしい

佐渡も一通り雑務を終わらせており寛いでいるカナを見ながら雑談をしていた

 

 

「にしても確かに夕張ちゃんの言う通りだな

アレがこうなってるとなると信じられねぇな………」

 

 

「仕方無いでしょ~……エネルギーが一旦切れるとー……こうなっちゃうんだからー……はぁ……」

 

 

「……改めてお礼を言うよカナ

ありがとう、俺達を助けてくれて」

 

 

「別にー……私はー…借りを返したー…だーけー……

でーもー?」

 

 

カナは残ってる力を振り絞りフラフラと歩き出すと佐渡の膝に頭を乗せごろんとソファに寝転ぶ

 

 

「ちょ!?か、カナさん!?」

 

 

「またー…あんたに借りを作っちゃったー……」

 

 

「借り?一体何の事だ?」

 

 

「私はー……こうなるとー…しばらくこうなっちゃうのよー……だからー…この状態だとー…私はー……何も出来ないー……そう…何も(・・)……ね」

 

 

「………何が言いたいんだ?」

 

 

佐渡は怪訝そうな顔をしていると怪しくカナが微笑む

 

 

「私をー……どうにでもー…出来るのよ…?

解剖とかー…実験とかー……貴方の性欲の吐け口にでもー……ね?」

 

 

「………………」

 

 

唖然としている佐渡の顔を見ながらカナは手に意識を集中させる

(……そうよ、どうせこいつも所詮欲深い人間…現に私はほとんど動けない程に弱っている…その姿を見てどうも思わないわけがない…始原(ピース)を裏切った浅はかな人間なんだ!エアが信じてると言えど私の天敵!!)

 

 

「どう…?胸はそこそこあるし抵抗もしない……良い娼婦で……実験体よ…?あんた達も気になるでしょ……私の身体がどうなってるのか?」

 

 

「…うーん、確かに気にはなるな

あの馬鹿デカイ艤装を使い、島を守り続け、他の深海棲艦より遥かに強く、高いカリスマ性を秘めた壊滅種の姫……

しかも美人だし文句の付けようがないほどにスタイル抜群だし最高だよなぁ…」

 

 

(ほーら、やっぱりコイツも人間よ

あの娘を裏切った人間…自分が相手より有利な立場に立てば縛り付け支配しようとする欲深き人間!!!

さぁ!私を襲うなり好きにすれば良いわ……その喉裂いてやる!)

 

 

「でしょ…?なら私を手に入れたらどう(・・・・・・・・・・)?」

 

 

カナが佐渡を誘惑していると佐渡は笑みを浮かべる

 

 

「……いや、そうはしないよ

俺は君を縛らない(・・・・)

 

 

「…………………は?」

 

 

 

佐渡が予想外の返事をしてきており驚いていると更に佐渡は上着を脱ぎカナの身体に掛けてあげる

 

 

「な、何で…!?あ、貴方!私よ!?

分かるわよね!?」

 

 

「うん?分かるよ、深海棲艦最高クラス姫級Eliteの飛行場姫 カナだろ?

と言うかその服冷えないか?」

 

 

「大丈夫よ!私達にはほとんど寒さなんて無いんだから!

と言うか分かってるなら!私を手に入れなさいよ!!

あんた!私は今好条件を持ち掛けてるのよ!?」

 

 

「うーん?別に俺は戦力は欲しくないし?」

 

 

「じゃ、じゃあ娼婦は!?私何でもするわよ!

あんたの欲望に答えるくらい出来る!」

 

 

「そう言うのも良いかなぁ

と言うか!女の子がそう言う事言うな!!」

 

 

カナの提案を全て却下した佐渡は凸ピンを当てるとお茶とお菓子を取る

 

 

「わ、分かったわ……な、なら…私を大本営に売り飛ばしたらどう……?嫌だけど……貴方に返す為なら……」

 

 

「はいはい却下却下、ほらお菓子食うか?」

 

 

「……………食べるけど………ねぇもしかしてエアが恐いの?良いわ、それならアイツに理由伝えて……それか!別の事でも何でも!!!」

 

 

カナが声を荒げると佐渡は口を塞ぐ

 

 

「落ち着けってカナさんやほらチョコ食べて」

 

 

「むぐぅ!!(何するのよ!!)」

 

 

動けないことを良いことに佐渡はカナの口を塞ぎしばらく何か話しているカナを黙らせる

しばらくするとカナが落ち着いたのか口から手を退ける

 

 

「………何でよ……」

 

 

「うーん?」

 

 

「………何で……借りを返させてくれないのよ……」

 

 

「………何言ってるんだよ?充分お前は俺に借りを返してくれてるよ

それに俺はお前に感謝してるんだからな」

 

 

「…………はぁ?」

 

 

カナがすっとんきょうな声を上げていると佐渡がその理由を話し出す

 

 

「…一つ聞かせてくれカナ

お前、あの時……叢雲達がドレス島攻略の時、全力だったのか?」

 

 

「何言ってる…のよ?全力だったわよ…?」

 

 

「ほう?それは最初から(・・・・)か?」

 

 

「っ!?………」

 

 

カナは佐渡の言葉に面食らったのか黙り混んでしまう

 

 

「…答えてくれ、お前は始めから全力だったのか?」

 

 

しばらくカナは沈黙しているとそっぽを向きながら答える

 

 

「……………………違う」

 

 

「やっぱりか、油断か?それとも手を抜いたのか(・・・・・・・)

 

 

「…………仕方無い……じゃない……」

 

 

「答えてくれ!カナ!!!」

 

 

「仕方無いでしょ!!!!私にあんた達を殺せないんだから!!!」

 

 

カナは残っている体力を振り絞り起き上がると手を爪状態に変化させると佐渡の首元に近付ける   

 

 

始原(ピース)が愛した!あんた達を殺すことは出来ない!!!私はあの娘の盾!あの娘の大切な()を!!全てを守るために私は戦うんだよ!!なのに!!!お前達は!!お前達は!!!!」

 

 

その姿を見た佐渡は微笑むと爪を掴む

 

 

「……………良かった、それがお前なんだな」

 

 

そしてそのままその爪を自らの首に触れさせ血を流す

 

 

「な、何を!!」

 

 

「カナ、俺を殺せ」

 

 

「は、はぁ!?何で!?」

 

 

「お前の島を、ドレス島の攻略を任せ、そして叢雲達の指揮をしていたのは俺だ

お前から大切な物を奪った俺を殺す権利は充分にある

叢雲達も納得するさ」

 

 

カナは慌てて爪を戻そうとするが佐渡が力強く掴んでおり動かせそうに無い

 

 

「何言ってるんだ!お前は!!」

 

 

「………正直な本音を言おうカナ

俺はお前に殺されても何も文句は言えないんだ

叢雲もな」

 

 

「ど、どういう」

 

 

カナがその理由を尋ねようとするよりも先に佐渡は話し出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は深海棲艦に全てを奪われ壊された事がある

仲間を、友を、プライドを、生きている意味すらもな

守らればならないその命を俺は目の前で簡単に一瞬で奪われたんだよ」

 

 

「っ!?」

 

 

カナはその言葉に信じられなかった

だが佐渡の瞳に嘘が付いているようには見えなかった

 

 

「だから、俺はお前の気持ちが分かるとは言わない

それでも俺があの時それが分かっていれば作戦に参加しなかった(・・・・・・・・・)

 

 

「な、何でよ……あんた達はそれを怒りに変えて私達と戦うんじゃないの!?」

 

 

「違う、俺はそれを終わらせる為に

このくだらない(・・・・・)戦争を終わらせる為に海軍に来た

復讐はどこかで立ち切らないといけない

だからお前は俺に借りをなんて返さなくて良い

借りなんて最初から無いんだよ」

 

 

「っ…………」

 

 

「だから」

 

 

「…お前やっぱり馬鹿だな」

 

 

カナはそう呟くと爪を普通の手に戻し佐渡を押し倒す

 

 

「ちょ、カナさん?」

 

 

「私はお前に借りを返すと言ってるんだよ、大人しく受けとれ」

 

 

「え、あ、えっと?カナさん?ちょっと待って今シリアスだったじゃん?何でこうなってるの?」

 

 

「シリアス?知らないわ、そう言えば男って女の身体が好きなんでしょ??」

 

 

さっきまでの空気をカナはぶち壊しにかかると佐渡の右手を掴み自分の太ももに触らせる

 

 

「ちょっ!?、か、カナさん!?ま、待ってください!!!」

 

 

「ほら……もっと触りなさいよ……好き…何でしょ?

人間は嫌いだけど借りを返すなら別

あ、胸の方が良い?」

 

 

そう言うとカナは佐渡の手を胸に近付け触らせようとするが

 

 

「それは色んな意味でアウトォォォォォォ!!!!!」

 

 

それよりも先にカナの頭を自分の頭をぶつけるとカナが痛みに苦しみ手を離す

 

 

「ちょっと!何するのよ!!」

 

 

「だまらっしゃい!この痴女!!!

身体大切にしろって言ってるのが分からないのこの娘は!!」

 

 

「はぁ!?だから!!借りを返すから私を◯せって言ってるの!!

合意よ!合意!!どうせここで貯まってるんしょ!?」

 

 

「否定……は出来ないけど提督さんはそんなことしません!!!

と言うか!女の子がそう言うこと言うなっていってんだろうがぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

この後佐渡の腕を再び掴み自らの胸に触らせようとしたが途中でエアが乱入し今回だけは事なきを得た佐渡であった

 

 

 

 

 

 





次回

姫の誘惑

佐渡が借りを返されることを望まないことに苛立てたカナは無理矢理にでも佐渡へ恩を返そうとする


シリアス?ハハハ、カナには関係ないですからね!
因みに少し佐渡の過去が明かされましたね
え?何で深海棲艦を憎んでいないのかって?
……そこはお楽しみに!



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