艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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夕張 過去編

私が大本営に勤める前、私はある鎮守府で建造されその生を受けた

妖精達に囲まれ初めて目にするものに興味を抱きながら私は建造ドッグから出てくる

 

 

「………ここが鎮守府…?」

 

 

そう、私は妖精達が建造を嫌がる前に生まれた長門さん達と同じ個々の鎮守府で生まれていた一人

だからこそ悪い鎮守府に当たる確率が高かったと後から知った

でもこの時の私はそれを知らなかった

 

 

「初めまして夕張さん、私の名前はーーー

この鎮守府で秘書艦を勤めています」

 

 

この時、私を案内してくれた艦娘

名前は覚えてない

だって、覚えるだけ無駄だって知ってしまったからだから名前を思い出せない

 

 

「は、はい!よろしくお願い致します!」

 

 

「では付いてきてください」

 

 

私は案内されるままに鎮守府を歩いていき廊下を歩くが誰ともすれ違わなかった

……いや、この時気付かなかっただけ

艦娘は居た

ただ、『許可を貰って無かっただけ』

それでもその時の私は疑問に思ってしまった

 

 

「ね、ねぇ!ここって艦娘が少ないの!?

全くすれ違わないけど……もしかして今大規模作戦にでも参加してるの?」

 

 

「……いえ、ただ皆様自室に籠ってるだけです」

 

 

「自室にって……あ!何か趣味とかやってるの!?」

 

 

「…………そう…だと良かったかもしれませんね」

 

 

「え……それって?」

 

 

すると艦娘は扉の前で立ち止まり私も必然と立ち止まる

 

 

「……貴女は運無いのかあるのか分かりませんが一言だけ言っておきます

ここでは『感情も価値観も捨ててください』

…それが貴女を苦しめます」

 

 

「え?ど、どういう意味?」

 

 

その艦娘はそれだけを言うと扉を開き敬礼をしそれに習って私も敬礼する

 

 

「提督、着任しました艦娘をお連れしました」

 

 

「あ?……あー、そう言えば建造してたな?艦種は?」

 

 

「軽巡です」

 

 

「チッ、軽巡かー……どうすっかなー」

 

 

男…嫌、私の初めての提督は真面目そうな見た目であり眼鏡が似合う中年の男性であった

だが、それに反し粗悪な口調を扱い私をジロジロと見る

 

 

「え、えっと提督!私の名前はーーー」

 

 

「おい、新人何話してやがる?」

 

 

「………え?」

 

 

「やれ」

 

 

その瞬間隣から小さく「ごめん」と声が聞こえ足に激痛が走り足を押さえながら踞る

 

 

「いっ」

 

 

「誰が踞っていいと許可した?」

 

 

そして艦娘が私の髪を引っ張り頭を持ち上げさせると提督が歩いて来ており顎を掴む

 

 

「ここでは俺が全てだ、命令以外の事をしたらお前に罰を与える

良いな?返事」

 

 

「な、なんで……」

 

 

「…俺は今返事と言ったよなぁ!?」

 

 

男…提督はその言葉と共に私の腹部を思い切り蹴り飛ばし首を掴む

 

 

「返事は?」

 

 

「……は……はい……」

 

 

「はぁ、全く新人はこれだから駄目だなおい

ーーー、ちゃんと指導しろ解体されたいのか?」

 

 

「申し訳ありません提督」

 

 

「まぁ良い、後でソイツの配属先は決める

下がれ」

 

 

「はい、失礼致します」

 

 

艦娘は私の手を取るとその部屋を後にするとしばらく歩いた後トイレに差し掛かる

 

 

「私はトイレに行きます付いてこないでくださいね」

 

 

「は、はい……」

 

 

そう言うと艦娘が歩いていこうとするが振り返り手招きをする

 

 

「…………え?」

 

 

「……………」

 

 

そして指差す方向を向こうとすると腹部を軽く殴られ……いや拳で押される

 

 

「貴女は新人なのですよ?私と話すときはちゃんと目を見て話しなさい」

 

 

その声と共に小さな声が聞こえる

 

 

(付いてきてください、後トイレに行きたいと良いながら私に従ってください良いですね)

 

 

「!」

 

 

艦娘が離れると再びトイレに行こうとし私は

 

 

「あ、あの誠に申し訳ありませんが私もご同行願いませんか?」

 

 

「……仕方ありませんね、今回のみ許します」

 

 

そう言うと艦娘と私はトイレに付いていき一番奥の同じ個室に入ると私は座らされると小声で指示される

 

 

(さっきはごめんなさい、あそこで貴女にああしてもらわないと私も貴女も酷い目に合わされるの許してね?

アイツに蹴られたお腹見せて治療するわ)

 

 

(う、うん……)

 

 

艦娘は私の服を脱がすと殴られた腹部等を治療してくれるそして小声で疑問を訊ねていく

 

 

(ね、ねぇあれがこの鎮守府の提督なの?)

 

 

(そうよ、私達の提督

…正直死んで欲しいほどに憎いけどね

……ごめんね、今は我慢して私が絶対に何とかするから)

 

 

その艦娘は私の手を握っていると震えているのが分かった

でも多分彼女が居たから私の運命は変えられたんだと今は思う

正義感が強く他の艦娘()の為に動きただ自分を犠牲にし続けた艦娘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして私が不完全に壊れる原因になった艦娘

名前は覚えてない

唯一思い出したい彼女

今は亡き貴女の事を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次回

配置

新しく着任した夕張はある場所に配属され頑張っていこうとする
密かに助けてくれている彼女の為に
提督に認めてほしいが為に

一週間ぶりの投稿ですいません!
仕事辛い……



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