艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

565 / 594
夕張 過去編 三

私が配属されてからしばらく立ったある日冷血とあることを話していた

 

 

「ねぇ、夕張ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけどさ」

 

 

「何?何かあったの?」

 

 

「うん……どうやらね深海棲艦側にかなり強力な個体が出てきたらしいの」

 

 

「………え?どういうこと?」

 

 

「提督が軍の上層部と話してたんだけどね

横須賀鎮守府が潰されたらしいよ」

 

 

 

「は、はい!?あ、あの実力者ばかりの艦娘が居るって言う横須賀が!?」

 

 

当時横須賀鎮守府は海軍が誇る鎮守府の一つでどんな作戦において優秀な成績のみを残しており私も一度は見てみたい場所だった

 

 

「うん、一人の深海棲艦によってね

確か名前は『南方棲戦姫』、2、3年程の殲滅作戦で倒しきった筈の姫

火力、耐久力共に姫の中でもかなりのトップクラス

でも、それが蘇ったらしいの」

 

 

「で、でも!横須賀には!『不屈の正義』って通り名を持った武蔵さんが居るはずでしょ!?」

 

 

 

武蔵、当時最強と呼ばれた戦艦

その強さは全艦娘の中で一位であり判断能力、砲撃技術、体術共に誰にも負けることが無いほどに完璧な(艦娘)

 

 

「………沈んだそうよ、彼女

恐らく、その南方棲戦姫に殺られたらしいって海軍の見解」

 

 

「う、嘘……有り得ないよ!だってあの人一人で姫三人を相手出来るほどだって聞いたし!!」

 

 

「……戦争がとうとう終わりに近づいてるのかもしれない

向こう側も余力が無くなって出してきたってことなのかもしれないってのが海軍の見解

出し惜しみせずこちらを本気で潰しに来たってことよ」

 

 

冷血の顔は強ばり歯を食い縛っているが不意に私の顔に触れ

 

 

「……ねぇ、夕張私と約束してくれない?」

 

 

「え?な、何?」

 

 

「……これから先どんなことになっても何を犠牲にしても私が裏切っても…

私を信じて欲しいの」

 

 

「………え……それってどういう意味?」

 

 

「いずれ分かるわ、大丈夫私だけは貴女の味方であり続ける

絶対に貴女をこの閉ざされた場所から出してあげる

私がどんなに汚くなってもどんなに惨めになっても」

 

 

「ちょ、ちょっと冷血?」

 

 

私が話している最中に突然電話が鳴り出し出ると

 

 

「は、はい!こちら工廠です!!」

 

 

『夕張、今すぐに執務室まで来い』

 

 

「分かりました!!」

 

 

「提督?」

 

 

「う、うん!ちょっと行ってくるね!!」

 

 

電話を直ぐ様切ると急いで工廠を後にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………やっぱりあの娘だけは死なせたくはない…」

 

 

冷血は誰も居ない工廠で一人呟くと妖精達が心配そうに冷血を見上げていると真っ黒な携帯の電話が鳴り始める

 

 

「はい、こちらーー」

 

 

『悪いな、今誰か周りにいるのか?』

 

 

「居ませんよ、どうかしました?

トラブルですか?」

 

 

電話の相手は男

どこか中性的な声質であり親しみやすいような口調で冷血に話し掛ける

 

 

『んー、ま、そんなところだ

実はよ、うちの大将に『計画』がバレちゃったのと一つ問題が起きてな

ちょっとばかり延期にしたいんだが良いか?』

 

 

「……どれくらいですか?せめて私が『生きている』内じゃないと」

 

 

『うーん、大将の説得に3日位かね

……後さ、もう一人が計画に加わりたいとか言っててなそれの説得も必要なんだ』

 

 

「では決行は?」

 

 

『…すまん、予定の二週間後になる

本当にすまん』

 

 

「………構いませんといつもなら言いたいですが

でしたら条件を一つ追加しても良いですか?」

 

 

『良いぜ、と言うか別に一つじゃなくてもっとくれても良いんだぞ?

例えば『お前さんをこちらに雇う』とかでもな』

 

 

「いいえ、そんなことは言いませんよ

取引に応じてくれた貴方に感謝しかありません

一つだけ……一つだけ私の願いなんです希望なんです

だからお願いします」

 

 

『………良いだろう全員に言い聞かせてやる

言ってみな』

 

 

男の問いに冷血は静かに呟くように言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「工廠にある艦娘を閉じ込めます

彼女と工廠には手を出さないで何も教えないで何もしないで

あの娘は……私の希望です未来への希望なんです

…そして私の全てなんです

私が犯してきた罪を少しだけ償わせてください」

 

 

そう言う冷血は拳を握り締める

 

 

 





次回

冷血と呼ばれし(艦娘)

不穏な雰囲気を醸し出す冷血
そんなことは露知らず夕張は提督からある命令を受けそれに取り掛かろうとする
それと同時に夕張は提督に訪ねてしまう
彼女が冷血と呼ばれている意味を


久しぶりの投稿でーす!!
ぶっちゃけやるゲームが多すぎてこっちに来れない……




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。