艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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夕張 過去編 六

私は鎮守府を失い唯一の生存者として大本営に連れていかれた

連れていかれる最中ヘリに乗り込みその場を後にしようとした時自分が生まれた所を初めて知った

 

 

島の名前は覚えてない

だが町は無く鎮守府のみ有り自分が孤島に居たことを初めて知った

 

 

「夕張、大丈夫か?怪我とかはないか?」

 

 

私の目の前で長門さんが心配してくれる

だがそんなことを言われても私は気にとめることなく破壊された鎮守府を見下ろしていた

それを引き起こした犯人はおおよそ検討が付いていた

 

 

そう、間違いなく狐の仮面の人だ

…でも彼が何故こんなことをしたかは分からなかった

………私を生かされたのか分からなかった

 

 

しばらくの間私は大本営に預けられ憲兵達に保護されながら生活をしていた

そして鎮守府を破壊を招いた犯人として私が軍法会議に連れていかれた

 

 

大多数の人は私が深海棲艦を招いたと言い私は拷問の後解体処分が会議で決まりそうになっていた

 

 

(……あぁ、そうだよね…私が生き残ったのは…こう言うこと…何だね冷血)

 

 

私は言われの無いことではあったがこの運命を受け入れていた

だが

 

 

「えー、では判決を「ちょっと待った!!!」

 

 

会議の最中にある人達が会議室に乱入してきた

その人達は艦娘を連れており提督だと思われていたのだが

 

 

「まーた君かぁ!!如月君!!!」

 

 

「悪いね!皆!この判決には大きな間違いがあることを見付けてね!

聞いてほしい!!」

 

 

如月……覚えてる

提督が意味嫌っていた名前であり誰かは知らなかった人

後ろに三人の艦娘ともう一人の男の人を連れ会議室に入ると参加してる人に何かを配っている

 

 

「何だこれは?」

 

 

「あの鎮守府に深海棲艦を招いた者の遺書だ」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

その言葉に全員が驚きながら渡された紙をマジマジと見ており私の側に二人の艦娘が近付いてくる

 

 

「夕張ちゃん!ちょっとだけ耐えててね!」

 

 

「そうそう!私達が必ず貴女を助けるからね!」

 

 

「え?あ、は、はい?」

 

 

何の事だかさっぱり分からないでいると会議長が唸り出す

 

 

「………これは本当なのか?」

 

 

「えぇ、本物です彼女は自らの鎮守府を深海棲艦達に破壊させるために招き入れたと言うことです!」

 

 

「だ、だが!この艦娘は既に轟沈したと報告が上がっている!!」

 

 

「お前らは馬鹿なのか?流石はそこに座って偉そうにしてるだけはあるな」

 

 

「何だと東雲!!!」

 

 

東雲と呼ばれた如月さんの後ろに居た男は溜め息を付きながらその説明をしだす

 

 

「いくら轟沈してるからと言っても情報を全て深海側に垂れ流しにされてる状況ならいつでも襲えるだろうが

むしろ深海側に付いているとしたら何でコイツを回収しなかった?普通に考えてコイツを殺すか回収するだろ?」

 

 

「む、むぅ……確かに」

 

 

「と言うかコイツが居たのは工廠でしかも鍵を掛けてやがったんだぞ?

そんな奴が深海側と繋がってるとは思えねぇだろ少しは考えろ能無し共」

 

 

「貴様東雲!!!その暴言を何とかしないか!!!」

 

 

「ちょ、ちょっと東雲?もっと優しく言おうよ?」

 

 

「これぐらい言わねぇと分からねぇから言ってんだよ

如月、お前は優しすぎるんだよ」

 

 

 

二人の持ち込んだ遺書により会議長が判決を言い放つ

 

 

「判決を言い渡す、被告人夕張

君の容疑はまだ晴れた訳ではない

だからこそ、これから君はこの大本営で働いてもらう!

良いね?」

 

 

「は、はい!!」

 

 

「以上をもって本日の会議は終了とする

解散!!!」

 

 

会議が終わり私は大本営の工廠で働くことになりそこで明石と出会った

 

 

「初めまして!私は工作艦の明石です!!

これからよろしくね!」

 

 

「う、うん!よろしく私は軽巡の夕張!!」

 

 

しばらく明石と共に工廠で仕事をしていると助けてくれた二人が訪ねてきた

 

 

「明石さんー!いーまーすーかー!?」

 

 

「あぁ!如月さん!お疲れ様です!!」

 

 

「居るに決まってるだろアホ如月

居なかったら大問題だっての」

 

 

東雲が深く溜め息を付く中私は二人に隠れるように作業していると明石と何か話した後にこちらに歩いてくる

そして私の目線になるようにしゃがみ

 

 

「こんにちは!夕張ちゃん!」

 

 

「こ、こんにちは……如月さん…」

 

 

「うん?夕張ちゃん何かやけに僕に対して警戒心高くない??

何かしたっけか?」

 

 

「と言うか夕張貴様、俺達は元帥だぞ

その態度は無いんじゃないか?」

 

 

「っ!?

そ、それは誠に申し訳ありませんでした!!」

 

 

元帥、階級こそは知っていた提督が少将だからそれ以上の人が居るとは……

私は慌てて立ち上がり頭を下げながら謝る

 

 

「ちょっとー東雲ー

そう言う階級の話は無しっていつも言ってるじゃんか?」

 

 

「言わねぇと後でめんどくさいんだよ」

 

 

「全く……えっとね実は今日は君と話したくて来たんだけど…時間大丈夫?」

 

 

「は、はい!全く問題ございません!!」

 

 

「むー……その堅苦しいのは嫌いだなぁ

ちょっと夕張ちゃん頭上げてくれない?」

 

 

「は、はい………」

 

 

私が頭を恐る恐る上げるとそこには変顔をした如月さんの顔があり私は面白さの余り顔を反らしながら口をおさえ笑ってしまう

 

 

「あ!こら逃げちゃだめ!」

 

 

笑いを堪えているのだが如月さんは変顔を続け更にそれを見せ続けられていると我慢出来ずに笑ってしまうと頭を撫でられる

 

 

「良く頑張ったね夕張ちゃん

あの鎮守府で本当に」

 

 

私が如月さんの方を向くと笑みを浮かべながら優しく撫でられており顔が熱くなるのが分かる

 

 

「まぁ、まさか艦娘の裏切り者が出るとは思わなかったがな

何をしてやがったんだあのクソ提督は」

 

 

「それは後日調べよう

それに彼女だけ助けたのも知りたいし……

あ、そうだ!夕張ちゃん!僕達君の鎮守府を襲った犯人を探してるんだけど心当たりない?」

 

 

心当たり……ある

狐の仮面を被った片目だけ真っ赤な工廠に唯一来ており冷血の知り合いと名乗った男の人

あの人以外鎮守府を襲った人は有り得ない

でも、私は……冷血を信じたかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かりません……私は工廠に閉じ籠ってただけですから…」

 

 

 

初めて嘘をついた

冷血を守るためにあの狐の人を守るために

どうしても狐の人が悪い人に思えなかったから

 

 

 





次回

夕張の失われた物と見たいもの

夕張は大元帥如月と東雲に助けられ工廠で再び働きだす
そして彼女はまた失っていき何も考えられなくなったとき
彼女は目映いほどの光を見る

遅くなってすいませんんん!!!
コロナの影響で仕事量が増えて書けてませんでした……
そろそろ1日投稿再開したい()





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