艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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(カナ)艦娘(叢雲) 二

叢雲の発言に全員が唖然としていると大井が声をあげる

 

 

「無理ですよ!叢雲!!

あの島は深海棲艦の最重要拠点!!

大本営が手放すとは思えない!!」

 

 

大井の発言に賛同するように古鷹やエアも発言していく

 

 

「そうよ!あの島を海軍は手放すわけがない!!

あの島を落とすためにあんた達どれほど苦労したことか!?」

 

 

「む、叢雲……ごめん私も無理だと思う

あの島を大元帥が手放すとは思えない……」

 

 

「いや!絶対私があの島の所有権を得る!!

そしてカナ!貴女にあの島を返すわ!!」

 

 

その発言にカナは無言で聞いており佐渡が叢雲がつっこむ

 

 

「いや、叢雲さんや?どうやってあの島の所有権を取るって言うのさ?

いくらこれから先何をしてもあれだけは難しいんじゃないか?」

 

 

「じゃ、じゃあ買い取るわ!!

島まるごと!」

 

 

「嫌、叢雲それこそ無理よ

恐らくだけどかなりの金額よ?」

 

 

「な、何とかするわよ!」

 

 

全員から反感を買っているのにも関わらず叢雲は頑なにドレス島をカナに返却しようとしていると

 

 

「……呆れた、不可能な事を約束するとはね」

 

 

「不可能じゃない!!!」

 

 

カナが溜め息混じりに言うと叢雲が睨みながら反論する

 

 

「この世に不可能なんて有りはしないのよ!!

どんなに絶望的な状況でも!

どんなに絶対的に不可能事でも!

私は乗り越え成し遂げてきた!だから今回もやってみせる!!

 

もし!出来なかったら私が海軍から奪って見せる!!

ドレス島を!!!」

 

 

「ちょっとあんた!?」

 

 

「む、叢雲!何を言って!!」

 

 

叢雲の瞳を見ていたカナはそれが本気であることが分かり佐渡にアイコンタクトをする

 

 

「…はいよ、じゃあ屋上に行きな

今日は天気が良い」

 

 

「悪いね、佐渡」

 

 

その瞬間カナは叢雲の首根っこを掴むと提督室の扉を開き出ていこうとする

 

 

「カ、カナ?」

 

 

「二人で話がしたい、来い」

 

 

「ちょっと!カナ!!」

 

 

「待ってください!それは!!」

 

 

古鷹達がそれを止めようするが

 

 

「全員、座ってろ」

 

 

佐渡はいつの間にか入れたお茶を飲みながら全員を止めると再びカナにアイコンタクトをされる

 

 

「じゃあ借りるよ、あんたのエース」

 

 

「あぁ、お前達しか分からない話があるんだろ

好きに話してな」

 

 

そう言うとカナは叢雲を捕まえたまま出ていきエア達が佐渡に詰め寄る

 

 

「ちょっと佐渡!あんた何してるのよ!!」

 

 

「そうですよ!提督!あの二人は……」

 

 

「安心しろってカナは叢雲に手を上げねぇよ

今はな」

 

 

「……提督、何か知っているのですか?」

 

 

佐渡はお茶を飲み干すと一息付き

 

 

「嫌?何にも知らんよ?」

 

 

「あんたねぇ!?」

 

 

「でもまぁ」

 

 

エアが佐渡を掴みかかろうとするが大井がそれを止め佐渡は呟く

 

 

「……カナの様子を見るに、アイツは叢雲を認めている

叢雲の言葉を信じているからな

今回は叢雲に一任するってだけさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

叢雲の首根っこを掴みながら屋上の扉を開けるとその場にカナは叢雲を下ろし歩き出す

 

 

「悪かった」

 

 

「別に大丈夫よ

で、何で二人きりになりたかったの?」

 

 

カナは屋上から海の景色を見ながら大きく深呼吸をする

 

 

「………お前達が私の島向かってきた時私は『またか』と思った」

 

 

そう呟くと叢雲の側に向かってあるいていく

 

 

「…私はあの島を始原に任され向かってきた艦娘達や敵を撃退することを任されてきた

今まで艦娘共を一度として近付けなかった

あらゆる手を使いお前達を追い詰めた

それが私の任務であり役割だったから」

 

 

「…えぇ、貴女の力は凄まじい物があった

まさか島すら見えてないのに撃たれるとは思わなかったわ」

 

 

「私の砲撃は深海棲艦達の中で一番火力がある

どんな敵もどんな奴も私の砲撃で恐れなかったものは居ない

……でもお前は違った」

 

 

カナは振り返ると叢雲を指差す

 

 

「お前だけは違ったんだ叢雲

教えてくれ、何故だ、何故お前はあの時戦えた

撃ち抜かれ、破壊され、ボロボロになって、死にかけてでもお前は戦った

仲間を勇気づけ、自分だけでも立ち上がって見せた

それは何故だ?私には理解できない」

 

 

カナの質問に叢雲は軽く溜め息をつくと当たり前の様に答える

 

 

「それが私だからよ

どんな絶望にも負けず、戦い続ける

『死ななければ敗けじゃない』のよ」

 

 

叢雲の返答にカナは深く深く溜め息をつく    

 

 

「あー……今からオフで話す

お前なら…良いわ」

 

 

「?」

 

 

カナの発言に意味が分からずに首をかしげていると座り込み叢雲を手招きする

 

 

「嫌さ、正直私って強いじゃない?」

 

 

「え、えぇまぁね

とんでもないわよね?あんた」

 

 

「だからさ、誰にも頼れないんだよね

私は強くなくちゃいけない、そう、誰もが私の力を恐れ欲しがる

だから私は始原に従った

あの娘は私を恐れなかったから」

 

 

「…まさかあんたがこの鎮守府に居たくないってのは…」

 

 

「弱さを見せたくないから他人に

椿と始原位だしね、私の弱さを知ってるの」

 

 

「……そう言うこと…でも私は?」

 

 

「決まってるでしょ?お前は私を倒した

なら別に弱さ見せても変わらないでしょ?」

 

 

「…………はぁ…」

 

 

叢雲は突然の変わりように唖然しながらカナの難儀な性格に溜め息をつくと肩を掴まる

 

 

「さーてと?お前には大きな借りがあるわーよね?」

 

 

「な、何の……」

 

 

「よくも私のアブソリュートと島を奪ってくれたわよね?」

 

 

「う……な、何が目的…?」

 

 

叢雲が警戒しているとカナは目を輝かせた様に叢雲の肩を掴む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ!私に人間の世界を教えて!!!!」

 

 

「……………はぁ?」

 

 

 

 

 

 





次回

恐怖と好奇心

誰も居ない二人だけの屋上でカナは素の姿を見せながら叢雲と会話する
姫ではなく一人の女性として


そろそろイベントですなぁ
さてさて、大型イベントやらはどうなってるのやら…


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