艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

584 / 594
パーティー

「……意外とデカイ会場だな」

 

 

「そうね、流石は大元帥なだけはあるわ」

 

 

「わぁ……私達私服で良かったのかな…?」

 

 

東雲の呼び出しから三日後佐渡達はパーティーに出席するために再び本土を訪れある場所に来ていた

 

 

「ここが、東雲大元帥の屋敷か…デカイな流石に」

 

 

「大元帥って、お金持ち何だね……」

 

 

「そりゃそうですよ、何せ海軍のトップですからね」

 

 

パーティー会場は東雲大元帥の屋敷にて開かれており入り口には憲兵が立っている

 

 

「そんなことより行きませんかー?提督ー?」

 

 

「ん、そうだな

じゃあ全員行くぞ」

 

 

佐渡の合図に小笠原の艦娘達は歩いていくと憲兵に招待状を見せ会場へと向かっていく

 

 

「……マジデカイなこの屋敷」

 

 

会場へ向かう最中、屋敷の廊下を歩いているがかなり広い

部屋もいくつも有り壁には絵が飾られておりそれを色々と見ていくと佐渡は一つの絵を見て止まる

 

 

「司令官?どしたの?」

 

 

「ん?あぁ、先行っててくれ

ちょっとこれを見たくてな」

 

 

佐渡が見ようとしている絵は誰かが書いた作品であるものの他の絵とは違い多くの艦娘と何人もの提督が描かれている絵であった

全員笑い合い艦娘達と仲良くしている姿が書かれているがその中心の二人だけは対極的だった

片方は満面の笑みを浮かべ片方は不服そうな顔をしている

 

 

「これって…昔の鎮守府…?」

 

 

「……なぁ、夕張ちゃんこの真ん中に居る人って……」

 

 

「うん、如月大元帥

そして隣に居るのは東雲大元帥

多分、ここに描かれている提督達って……」

 

 

「当時、如月大元帥と東雲大元帥の部下だった人達ですよ」

 

 

不意に正面から声が聞こえ振り返るとそこには銀髪のツインテールをした艦娘が立っており佐渡達にお辞儀をしてくる

 

 

「えっと……貴女は?」

 

 

「申し遅れました、本日皆さんの案内を頼まれました練習巡洋艦鹿島です

皆さんがその絵に見ていたので声を掛けさせて頂きました」

 

 

「鹿島!久しぶりだな!!」

 

 

「あ、長門さん!お久しぶりです!!

活躍の程は聞いておりますよ!」

 

 

鹿島は走って長門に近付くとお辞儀をしお互い手を取る

 

 

「皆さんのご活躍は聞いております、あの化け物姫

歴戦種、いえ現在は壊滅種でしたね

その姫の対等に戦えた現時点最強の鎮守府小笠原鎮守府の皆様

この度は我が大日本、さしては世界各国の制海権解放に大きな一歩となりました

本当にありがとうございます」

 

 

畏まりながらもお辞儀をする鹿島であったがその顔は満面の笑みを浮かべている

だが

 

「それは違うわね鹿島さん」

 

 

「え?」

 

 

「私達小笠原だけで挑んでもアレには勝てなかった

むしろ、あの超遠距離砲撃の的になるだけだったわ

連合艦隊があったから他の鎮守府があったから私達は戦えたの」

 

 

叢雲がそう言うと全員が顔を合わせながら笑う

 

 

「そうだね、私達が戦えたのは皆の協力があったから」

 

 

「北上さんや比叡さん、瑞鶴とグラーフ、赤城さん達の制空権奪還」

 

 

「何度も諦めそうになっても戦ってくれた仲間」

 

 

「私の無茶に付き合ってくれたゴーヤ達」

 

 

「絶望的な状態であり圧倒的な戦力差でも立ち上がってくれ」

 

 

「戦い続けてくれた連合艦隊があったからこそ

我々は勝てたのだ、絶対的な戦力差があったにも

絶対的な確率だったにしてもだ」

 

 

「ま、戦場は地獄そのものだったけどね!!!」

 

 

「ちょっと夕張!その通りだけどさ!!」

 

 

最後の言葉に全員がどっと笑いだしてしまい鹿島も釣られて笑ってしまう

 

 

「……流石ですね、東雲さんが認めた実力者ばかりの鎮守府です

ではでは!そんな謙虚な英雄様御一行をご案内させてくださいね!」

 

 

そう言うと鹿島は佐渡の隣に行くと小笠原鎮守府の全員を案内していく

 

 

「そう言えば、鹿島さんって大本営所属なんですか?」

 

 

「えっと……一応…そうなりますかね?」

 

 

「一応ってどういうこと?」

 

 

「鹿島は、元々如月大元帥の鎮守府所属だったのさ」

 

 

「如月大元帥って……あの艦娘保護法を作るきっかけを作った人!?」

 

 

「うふふ、そうなんですよ

一応、私は(・・)如月さんの艦娘なんですよ?」

 

 

「私は?……待って、東雲大元帥の艦娘と如月大元帥の艦娘が居るってこと!?」

 

 

「そうですよー、因みに言うと

大鳳さん、阿賀野さん、能代さん、矢矧さん、酒匂さん、伊勢さんも如月さんの艦娘です!」

 

 

その話を聞いて佐渡は立ち止まり首を傾げる

 

 

「へ……?矢矧さんも如月大元帥の艦娘何ですか!?

どうみてもじ……東雲の秘書艦にしか見えないんだけど!?」

 

 

「こら、佐渡提督さん

東雲さんをジジイ呼ばわりとか呼び捨てにしてはだめですよっ!

実はそうなんですよ、私達は如月さんの艦娘で今は東雲さんが代理で指揮を取っているんです」

 

 

ここで佐渡は一つの疑問に気付く

 

 

「……もしかして東雲…さんは艦隊…と言うよりは専属の艦娘が居ない?」

 

 

「半分そうですね、あの人は艦隊を持っていませんが艦娘は持っています

たった一人、それ以外は東雲さんは所持していません」

 

 

「……一体…誰なんです?」

 

 

「…三人はお会いしませんでしたか?

まぁ確かに滅多に側には居ない艦娘ですからね」

 

 

鹿島はそう言うと指をくるくると回し答える叢雲をチラッと見る

 

 

「……あの人が唯一所持する艦娘の名前は

駆逐艦、島風型一番艦、島風さんです

 

 

そして、歴代の駆逐艦島風の中で最速にして叢雲さんと同格かもしれない艦娘です」

 

 

「「「「………え?」」」」

 

 

 

鹿島の爆弾発言に一同混乱していると大きな扉の前にたどり着き後ろに回り込む

 

 

 

「さ、着きましたよ皆さん」

 

 

「ちょ、ちょ!待って鹿島さん!?」

 

 

「さぁさぁ!英雄のご登場ですよぉ!!!」

 

 

一番後ろから全員を押していくと勝手に扉が開き佐渡達は押されるままにその部屋に通され鹿島は笑顔で手を振るう

 

 

 

 





次回

打ち上げパーティー

会場に着いた佐渡達を待っていたのは作戦に参加した全メンバーと提督達
そして、東雲主催のパーティーが幕を開ける

イベントのE1甲で若干苦戦してます()
意外と雷撃痛いよなぁ……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。