パーティー会場は外に変わり各々楽しんでおりそんな中二人の少女が目的に向かって走っていく
「グラーフ!!」
突然パーティーの最中呼ばれグラーフが振り返るとそこには
「
二人とも無事だったのか!?」
今回の大型作戦のきっかけとなった飛行場姫に囚われていたドイツ艦の二人がドレスを着こなし笑みを浮かべていた
「えぇ、何とかね
長い間ベッドの上だったから少し鈍ってるけど平気よ」
「僕の方は一応手当ては受けてたからね
そんなことよりグラーフ君こそ」
と二人がレーベが言い掛けた瞬間グラーフは持っていたグラスを置き二人を強く抱き締める
「ちょっとグラーフ?」
「いた、ちょっと痛いよグラーフ!」
「……良かった…二人とも本当に…」
グラーフに抱き締められている二人は微笑むとグラーフの肩を叩き後ろから阿武隈に声を掛けられる
「あ!レーベさん、身体良くなったんですね!」
「阿武隈さん!はい、おかげさまで!
あの時はありがとうございました!!」
グラーフから離れると阿武隈に頭を下げグラーフも頭を下げる
「阿武隈…ありがとうレーベを助けてくれて…」
「良いんですよ!私も気付いたから行けただけですから……と言うか今回私それぐらいしかお役に立ててませんから……」
「えー?充分何じゃないー?」
阿武隈が謙遜していると横から北上が乱入し阿武隈の横腹をつつく
「ちょ!北上さん!お腹つつかないでください!」
「じゃあ前髪触るわ~」
「やーめーてー!!」
そう言いながら前髪をぐしゃぐしゃにされ北上の後ろから誰かが抱き付く
「ちょっと阿武隈ー?北上さんに弄られてるんだから光栄に思いなさいよー?」
「何ですかそれ!?」
「あははー、なら大井っちの胸でも弄ろっかなー?」
「北上さんなら構いません!!どうぞどうぞ!!!」
「そこは拒絶して欲しいんだけどなー?」
三人が楽しんでいるとマックスが不意に周りを見渡しそれを疑問に思ったグラーフが首を傾げる
「どうかしたか?マックス?」
「いえ、実は貴女の提督に一目会いたくて……
後、今回…あの化物姫と一人で対峙したと言う雷撃姫と言う艦娘に会いたくて探してるんだけど見当たらなくてね」
「あ!僕も会いたいんだよね!
あれほどの姫と一人で相手出来る駆逐艦なんて聞いたことないから!
それに、グラーフの提督にも会いたいし?」
「叢雲と佐渡提督か、そう言えば姿が見えないな…
どこに行ったのだろうか……」
「叢雲なら提督を探しに行ったけど……そう言えば長いわね…
どこまで行ったのかしら?」
グラーフ達が辺りを見渡すとレーベがグラーフに詰め寄る
「それと、僕グラーフに聞きたいことがあるんだよね!」
「うん?何だ?」
「いやさー?グラーフが認めてる提督ってどんな人かなーって思って
何せあの堅物グラーフが信じきってる提督なんて聞いてみたいし?」
「それに貴女、しばらく行方不明だったし……
そこも知りたいわ」
二人の質問にグラーフは少し驚くと微笑み飲み物を取る
「……少し長くなるが良いか?
それとこの話を聞いてもドイツの提督達を恨まないと約束してくれよ?」
「え?どう言うこと?」
「……成る程ね、大丈夫よ
聞かせてほしいわ、貴女に何があったのか」
「ちょっとグラーフ」
話をしようとするグラーフの肩を大井が叩くと笑みを返す
「良いんだ、私には皆が居る
過去を話しても変わらないさ」
「……そう、ふふ強くなったのねグラーフ」
大井の気遣いに感謝しながら自分に何があったのか二人に話していく
「ぷはー!美味しいデース!!」
「お姉様どうぞどうぞ!」
「金剛お姉様!こちらも美味しいですよ!」
一方金剛達はパーティーに出された料理を満足そうに食べながら今回の事を話していた
「正直、今回の戦いは怖かったデスが皆良く最後まで頑張ってくれたデース!
流石私の妹達!!」
「何をおっしゃいますか!お姉様が私達を庇ってくれたとき…本当に嬉しかったんですよ!」
「あー……あれはほら、勢いデスよ?
私も無我夢中でしたし?」
「でもかっこよかったわよね、あの時の金剛」
「私の妹達は傷付けさせません!!だっけかな?」
「辞めて!!言わないでくだサーイ!!!」
ウォースパイトとガングートにニヤニヤされながら言われると顔を真っ赤にしながら押さえる
「ですが、お姉様
あのような事は二度としないでください
私達は貴女に守られてるだけは嫌ですからね?」
「で、デモ……皆にはいつもお世話になってたデースから……」
「それでもです!私達は誇りある金剛姉妹!どんな状況でも戦い抜けることが出来るんですから!!」
「皆……うぅ…本当に頼りになる妹達デース!!!」
比叡達からの言葉に金剛は感動し三人を抱きしめるとその姿を青葉が写真に撮る
「良い姉妹愛ですね!」
「おいおい、青葉盗撮は良くないぞ?」
「あはは…後で許可は得ますよ……
そう言えばガングートさん、ウォースパイトさん
佐渡提督と叢雲さん見てないですか?
是非写真を撮りたいのですが…」
「そう言えば見てないな…どこに行ったんだろうな……」
「私も是非会いたいんだけどね……」
楽しいパーティーの最中夜の闇に紛れるように黒いローブを羽織ながらパーティー会場を屋根から見下ろしあらかじめ持ってきていた酒と食べ物を摘まみながらのんびりとしていた
「…………」
全員が笑顔で楽しみ、時に怒り平和な時間を噛み締めながら今を生きることに感謝している姿を見ているとふと昔を思い出し酒を飲み干す
(いつの時代も人は宴やパーティーを好むか……
ま、良いとは思うけどな)
『おーい!隊長!!こっち来て飲みましょうよ!!』
『そうですよ!!折角のパーティー何ですから!!』
『ほーら!隊長の口に合うかは分からないけど美味しいわよ!
毒もないし!!』
『隊長!折角ですから楽しみましょうよ!』
『断る、悪いが好みじゃないんだよ
お前らが楽しんでろ』
自分はその光景に入ることを拒み、楽しんでいる人の姿を見て微笑む
そして煙草に火を付けると静かに煙を吐き出す
(………いつか
男は自分が楽しむよりは人が楽しんでいる姿を見るのが好きだった
昔から自分は楽しまず人が楽しんでいる光景を見ていただけだから
一人でいることだけを徹底していたから
(……俺には分からないからな仕方無い)
そんな一人で居ると窓が開きそこから一人の少女が屋根に登ってくる
「やっぱりここに居たのね
「……ほう?良く分かったな
次回
艦娘と人間
パーティーを楽しむ皆とは裏腹に佐渡は一人離れてその光景を見ていた
そして叢雲と二人だけの会話を楽しむ
お久しぶりですねぇ
見事に夏イベが忙し過ぎて書けませんでした……
やってるゲームが多いと忙しいですわ…