「こちらがお部屋になります」
「「「「おぉー……!!」」」」
佐渡達が案内されたのは八人用の大部屋でありかなり広い部屋であった
初めての外泊に全員テンションが上がってるのか部屋に着くなり物色を始める
「凄い!七人でも全然広いデース!!」
「景色…綺麗ですね!」
「えっと……これは食べていいのか?」
「へぇ…これマッサージ機?使ってみても良いのかしら?」
「デカイテレビね?本土って何やってるのかしら?」
「畳ー!向こうにもあるけどこっちは何か違う!!」
「布団はここにあるのか!しかもフワフワではないか!?」
「あんまりはしゃぐなよお前らー」
金剛達のはしゃぎっぷりに軽くため息を吐くと中居さんもふふふと笑う
「では何かありましたら電話でお呼びください
提督様のお部屋はこちらになります」
「え!?て、提督は別部屋なのデースか!?」
「当たり前だろ?俺は男なんだから」
「ちょっとそれずるくない!?」
「いやいやいやいや、男女別だろうが普通は!!」
「「「えー?」」」
「何でそこに疑問を持つんだよ!!
全く、休暇だからって他のお客に迷惑をかけるなよ?」
佐渡はそう言うと中居さんに連れられ別の一人部屋に案内される
「こちらが提督様のお部屋になります」
「おお、要望通りですね、ありがとうございます」
叢雲達の部屋が広いのに対し佐渡の部屋はかなり狭く、テレビ、暖房、冷蔵庫、風呂場と電話だけと最低限の家具しか置いていない部屋を選んでいた
「あの……本当にこの様な部屋でよろしかったのですか?」
「えぇ、最高です
私は広い部屋は苦手ですからね」
「分かりました、ですが……食事すらもキャンセルなさらなくても……」
「大丈夫です、その代わりきちんと
「……分かりました、では何かご用の際はお電話でお呼びください」
中居さんが居なくなりしばらくすると持っていた荷物を仕舞うわけでもなく畳に置くと直ぐ様窓をゆっくりと開け外の間取りを確認する
(高さ…飛び降りるのは不可能だが、ロープを使えば下には降りれるな
下には…特に危険物や林等は無し
辺りには木が生えてるから狙撃は難しい
だが、警戒の為に障子は閉めておこう
近くの窓には飛び移れる…いざとなったら……)
そこまで考えるとハッと思い出して深呼吸をし、障子を閉める
「……やっぱりこれだけは抜けないな全く
悩ましい限りだ」
そう言うと荷物から持参した給湯器を取り出すと水を入れ沸騰させ珈琲を淹れる
「……ふぅ……」
一息付くと辺りの音を気にしながらパソコンを取り出すと普段は開かないあるサイトを開く
それは
「…今は必要無いかもしれんがまぁ見るだけ価値はあるからな
…使い勝手が良さそうだなこの武器」
ある一定の人間しか入ることを許されていない武器や兵器の売買を目的にしている闇サイト
佐渡は良く利用しており普段は叢雲達が居るから開けない物であった
「…捨てきれんからな、
そう呟くと佐渡は何かを購入し部屋を後にする
パソコンの画面には
『対深海棲艦、艦娘用散弾銃及び弾薬のご購入ありがとうございます
クリス・マーカロイド様』
と書かれていた
次回
偶然の再会?
次回ものんびりと佐渡達の休日が書かれていきます!
何かこうのんびりしたのを書くのも良いですねぇ……