皆さんはどんな年末をお過ごしですか?
「んー……歴戦かぁ…
勝てるわけねぇのになぁうちが」
「そう言うことは言わないの、元帥が期待してくれてるんだから良いことじゃない」
「良い訳あるか、俺は戦いたくないの
お前らとあそこでのんびりしていたいのよ」
佐渡は、伸びをしながら叢雲に対し愚痴を言いながら歩いていると「あっ」と叢雲が言うと佐渡の服を引っ張る
「ん?なんだ叢雲」
「ちょっと寄りたいところがあるんだけど良い?」
叢雲に連れていかれるまま、大本営の廊下をしばらく歩いていると地下へ続く階段を見付け降り始める
行き先が分かった、佐渡は叢雲の頭を撫でながら後ろを共に降りる
「確かに、そろそろ寂しいもんなあれがないのは」
「戦闘になるなら尚更ね?」
地下の階段を降り、しばらく歩くと大きな鉄の扉がありそれを開けるすると中はかなり広くなっており、そこらに機材や工具等が置いてある近くには売店らしきものもある
「明石の工廠にようこそ、佐渡提督、叢雲ちゃん」
売店には、ピンク色の髪をした作業着の女の子が座りこちらに話し掛けてきていた
二人はその艦娘に近付き手をふる
「やっほー明石さん、最近はどう?」
「結構売行き良いんですよ
高速修復材の予約も殺到してますし、佐渡提督も何か買っていきますか?
今ならお安くしておきますよ?」
「いやー、今回は艤装を取りに来たんだ
買い物はまた今度ね」
「あ、叢雲ちゃんの
ちょっと待っててくださいね」
この艦娘、明石はこの大本営大型工廠の責任者にして、唯一艦娘の建造、改造等を行える貴重な存在である
実は、この明石と佐渡は面識がありそこそこ仲が良い
明石が戻ってくると、叢雲に箱を手渡す
「はい、直りましたよ」
「ありがとう、明石さん
やっぱりこれがないと落ち着かなくてね」
叢雲が箱を開けると、そこにはウサギの耳の様な艤装が入っておりスイッチを入れると叢雲の頭上にフワリと浮きまるでウサギの耳のように両端に浮き上がる
「あ、そうだ佐渡提督
叢雲ちゃんの練度検査してもよろしいですか?」
「あー…」
チラッと叢雲を見ると、コクンっと頷くのを確認すると明石に向き直る
「では、お願いします」
「かしこまりましたー
じゃあ、叢雲ちゃんこっち来てね」
明石に連れられ、叢雲は工廠の奥に連れていかれる
その間、佐渡は工廠から出て廊下のベンチに座り近くの自販機で珈琲を買いのんびりと待っていた
「あれ?佐渡提督?」
突然工廠の方から誰か女性の声に呼ばれ、佐渡は飲みながら振り替えるとそこにはタンクトップとつなぎのズボンを着た灰色の髪の女性が汗をかきながら立っていた
「おー、夕張(ゆうばり)さん
仕事休憩ですか?」
夕張
正式名 夕張型 一番艦軽巡洋艦
明石と同じ大本営に所属し、工廠で共に仕事をしている
手先が器用で、大淀明石共に仲が良く
実際砲雷撃戦も出来るのだが、今はここの仕事が気に入っておりここに定職している