艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回から深海棲艦戦になります

上手く書けるか心配ですが……


多良間島奪還作戦

ここはところかわって、次の日の沖縄鎮守府正門前

あの後、小笠原に戻り二人に事を伝え何とか沖縄に到着していた

 

 

「………あっつくね?」

 

 

「そりゃそうですよ

こっちは小笠原とは違い気温が高く暑いですからね」

 

 

佐渡の隣には大井が、眼鏡をかけながら立っており書類を持ち正しく秘書艦が板に着いてきているようだ

 

 

「そうですねぇ……

でも、それよりも……」

 

 

古鷹が、佐渡の後ろに立ちながらも叢雲の方を見ると叢雲は両手に食べ物を持ち食べながら立っている

 

 

 

「……ん?なによ?」

 

 

「叢雲さんや……いくらなんでも食べ過ぎじゃないか?」

 

 

「そうだよ……流石に食べ過ぎだよ?」

 

 

「戦艦並みに食べてますよね……

その食べ物どこにいってるのよ…」

 

 

この三人が、驚いているのはそのはずここまで来るのに四件位梯子してゴーヤチャンプルーやらソーキそばを食べまくり実際少し到着が遅れていた

 

 

「普通じゃない?」

 

 

 

「「「そんなわけあるかぁ!!」」」

 

 

三人は、ハモりながら言うが叢雲は気にせず沖縄鎮守府の正門をくぐり入っていく

 

 

「行くわよ、司令官

大井、古鷹」

 

 

そう言われると、呆れながらも叢雲に付いていき指定の会議室へと向かう

途中、大井と古鷹は別の場所で待機の為別れ、佐渡と叢雲は会議室に向かう

 

 

「大型作戦か………

俺達の出番がないと良いな」

 

 

 

「それには同意よ」

 

 

二人が話していると、会議室へとたどり着き扉を開けると中には大本営に居た六人の提督ともう一人沖縄鎮守府の提督 石澤 悠木(いしざわゆうき)大尉が一番前に座っている

その隣には、その石上の秘書艦 阿武隈の姿も見える

 

 

阿武隈

 

正式名 長良型 六番艦 軽巡洋艦

沖縄鎮守府所属、石上の秘書艦にしてかなりの実力者

この鎮守府の事務仕事をこなしながらも自ら出撃することもあり他の鎮守府に名を知られるほどである

 

 

佐渡が席に座ると、会議室はピリピリとした緊張感に包まれる

それを破ったのは入ってきた元帥だった

元帥は会議室を見渡すとデスクに書類を置き、話し始める

 

 

「おはよう、諸君

良く集まってくれた

これより作戦と相手の説明をしよう

今回の敵について、石澤大尉頼む」

 

 

 

「はい、では失礼致します」

 

 

元帥に呼ばれた石澤は立ち上がり、資料を読み上げる

 

 

「皆様、本日はお集まり感謝致します

では、現状の戦況をご報告致します

現在、深海棲艦達は多良間島を占拠、それ以降はこちらに対しなにもしてきてはおりません

万が一の為にも既に近くの島宮古島の住民も全て沖縄に避難させ二つの島は現在無人島となっております

 

こちらとしても、何度か奪還を試みましたが向こう側とこちらの戦力差が激しく攻略に至っておりません

我が艦隊の空母達による策敵では50を軽く越える大艦隊だと思われます」

 

 

その言葉に、会議室はざわめく

 

 

「50か……かなり居るな」

 

 

「凄いわね、流石に」

 

 

「わーお、ヤバいねぇこれ」

 

 

会議室がざわめいていると、元帥が空砲の銃を撃ち静止する

その瞬間、皆が静かになり元帥は銃を下ろす

 

 

「大尉続きを」

 

 

「は、はい!

そして、今回姫級が確認されました

その正体は 戦艦棲姫 

しかも、通常個体とは違い彼女の艤装はかなり大きく、そして砲撃火力、装甲、どれを見ても通常個体より高く彼女自身にも二つの砲門を所持していることが分かっています

他には、姫級や鬼級は確認出来ず間違いなく彼女がこの大艦隊を指揮していることは明白です

現在、彼女率いる大艦隊は多良間島から動いておらず

今叩くのがベストだと思われます

 

以上です」

 

 

「ありがとう、石澤大尉

では今回の作戦を話す

各員頭に叩き込め」

 

 

元帥は、石澤を座らせると今度は自分の資料を取り出し、部屋を真っ暗にする

 

 

 

 


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