艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

66 / 594
多良間島奪還作戦 四

「どうも石澤大尉、何か私にご用ですか?」

 

 

「あ、良いよ敬語は今回は来てくださりありがとうございます

それと、少しばかり話しませんか?同じ島の鎮守府として」

 

 

石澤は、佐渡の隣に座ると持ってきた麦茶を飲みだす

 

 

「佐渡提督は、艦娘をどう思いますか?」

 

 

「どう……とは?」

 

 

その質問に、石澤は佐渡に向かい合い真っ直ぐ目を見て話す

 

 

「私はね?彼女達は兵器であって、兵器ではないと思うんだ

あんな表情豊かな少女達がただの兵器とは思わない

佐渡提督はどう思うかい?」

 

 

佐渡は、その質問に少し考え込む

そして、口を開く

 

 

「俺は、あいつらを娘か仲間としか見てないですね」

 

 

「と言うと?」

 

 

「そう……ですね

彼女達を兵器と呼ぶなら、それは人間でも同じように兵器と成り行くと思っています

兵器とは、簡単に言えば武器の事を差します

俺は、あいつらが兵器と言うよりは人間に近いのだが人間ではない。

だからと言って兵器ではない中途半端な存在だと

故に、提督の采配によって彼女達の存在が決まる

兵器か人間か

なら、兵器として扱わず人間として扱い、これから共に戦っていきたい歩んでいきたいと思ってます

兵器として扱えばただの消耗品になってしまいますからね」

 

 

佐渡がそう語ると石澤は、微笑み手を握る

 

 

「……君とは気が合いそうだ 

この仕事が終わったら泊まっていかないか?」

 

 

「え?良いんですか?」

 

 

「あぁ、旨い酒があるんだ

共に語り合い夜を明けようじゃないか?」

 

 

佐渡は、握られながらアハハと軽く笑いながら気付いたことを石澤に投げ掛けてみる

 

 

「そう言えば、阿武隈さんは今回出撃しないんですか?」

 

 

「あぁ、彼女は今入渠中なんだ

実はこの前の戦闘での傷が癒えてなくてね

先程の会議後すぐに入渠させているよ

それに、彼女には出てほしくないからね……」

 

 

石澤は、そう言うと頬を掻いていると佐渡はニヤニヤと笑いながら石澤を指差す

 

 

「まさか、石澤大尉と阿武隈さんって出来てるんですか?」

 

 

「ま、ままま!!まさか!!そんなことはないよ!!」

 

 

「その反応、告白はしてないですけど

好きではあるんですね?」

 

 

「う、うむ…」

 

 

石澤は顔を赤くしながら、俯いてしまい佐渡はそれを見てからかっている

 

 

「告白、しないんですか?」

 

 

「あぁ、阿武隈にはいつも世話になっているからな

この想いは戦争が終わったら伝えるつもりだ」

 

 

 

その言葉に、佐渡はニヤニヤを辞め真顔になるとお茶を飲み一息つくとボソッと言う

 

 

「後悔しないでくださいね」

 

 

「え?」

 

 

「俺達は戦争中です。

いつどこで死ぬかは分かりません

だからこそ、伝えるものは伝えておかないと後悔しますよ? 

………俺の体験談からですけどね」

 

 

「佐渡提督それはどういう…」

 

 

すると、石澤がインカムに指を当て「分かった」と小さく言うと佐渡から離れ唐澤の方へと向かう

 

 

「すまない、佐渡提督

進展があったようだ集まろう」

 

 

「了解」

 

 

その進展とは、どうやら石澤の艦隊と猿渡の艦隊連合が多良間島を捉えたと言う話だ

 

 

『提督、見えました

多良間島です』

 

 

「どうだ、榛名

島の様子は?」

 

 

榛名達は島を見渡し辺りに深海棲艦が居ないか確認する

空母達の方へと向くと首を降っているのを確認し、報告する

 

 

「今のところ気付かれては居ないようです

深海棲艦の影は見えません」  

 

 

 

すると、もう一人の戦艦ローマが主砲に手をかけながら多良間島を睨む

 

 

「……静かね」

 

 

「はい、では皆さん長門さん達と合流しましょう」

 

 

榛名率いる連合艦隊は、多良間島を捉え長門と連絡を取り指定の着陸ポイントへ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その少し後方から一機の敵艦載機が榛名達を見ているとも知らずに

 

 

「……来たか」

 

 

多良間島から離れた所の海上に、一人の深海棲艦が立ち腰の滑走路から艦載機を飛ばしある場所へと向かわせる

 

 

 

 




満身駄目絶対
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。