艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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作戦が必ず上手くいくとは行かないですよね~










少し前、長門達が突入する前に遡る

 

 

「なんか暇ね」

 

 

艦載機を空母達は飛ばしながら、島全体を警戒しながら砂浜で休憩をしていた

一応艤装事態は付けており、すぐに戦闘は出来るようにしてはいるが何人かは遊んでいたりだとかはしていた

 

 

「いやー、やっぱり酒は旨いなぁ!!」

 

 

「ちょっと隼鷹?今敵陣のど真ん中にいるんだから程ほどにしてよ?」

 

 

「へいへーい、仕事はしますよ~」

 

 

瑞鶴は、呆れながらも隼鷹に言うと島全体を警戒し何時でも戦闘が出来るようにしていた

砂浜では、空母達の警戒している最中伊58は海上に顔をだし、別の鎮守府の伊168と話しながらのんびりと休憩している

 

 

「……イムヤ、何か疲れてる?どうかしたでち?」

 

 

「えっ!?そ、そんなことないよ!!」

 

 

「それに、何か艤装が傷だらけだし……」

 

 

「おい!あれ何だ!?」

 

 

話している最中に、摩耶が空を指差すとそれは体育館でタ級が撃った花火のような物である

それは砂浜からも確認でき、かなり大きな爆発であった

 

 

「!!、敵艦載機発見!!」

 

 

「どこ!?」

 

 

「先程の爆発がありました真上です

数、六機!!」

 

 

 

祥鳳がそう言うと、他の空母達一斉に祥鳳を見ると自分達の艦載機にも命令をだしそこに向かわせる

 

 

その敵艦載機は、動きが可笑しかった初めは一個の塊のように動きこちらの艦載機からの攻撃が始まると一気に散り散りになりそれぞれ六っつの方向へと飛んでいく

そして、こちらの艦載機の攻撃を軽々と避けると海へと向かっていく

 

 

「何あの艦載機!?私達の攻撃が当たらない!?」 

 

 

空母達の驚きを他所に、その艦載機の一機が瑞鶴達が休憩している砂浜に真っ直ぐ向かってくる

 

 

「駆逐艦!!対空準備!!」

 

 

駆逐艦達は高角砲を準備するが、それよりも先に敵艦載機がこちらの頭上に到着する

 

 

「各員!!備えろ!!!」

 

 

砂浜に居る艦隊達は敵艦載機を睨み付けるがその艦載機はそのまま通り過ぎ海の方へと飛んでいく

 

 

「……あれ?なんも来ない?」

 

 

「何だあれ?」

 

 

「警戒して損したっぽい?」

 

 

だが、敵艦載機は近海の海を突如爆撃を開始した

爆撃が海上に当たると水柱が上がり、艦載機はそのまま沖へと飛んでいく

 

 

「何あれ!」

 

 

「ちょ、どこ爆撃してるんだよ!」

 

 

「あれを使っているのは馬鹿なのか?」

 

 

空母達は笑いながら、敵艦載機を指差し笑うと駆逐艦や重巡も笑っているが瑞鶴だけは警戒を解かない

 

 

「あの艦載機があんな動きするとは思えないわ……

なんの意味が……」

 

 

爆撃が終わった後、瑞鶴は違和感を感じ更に策敵の為に弓を引き空に撃つ

放たれた弓は艦載機に変わり空に飛んでいく

それと同時に、伊58も潜水を開始しそれと同時に伊168も潜水を開始する

 

 

「瑞鶴?どうかしたの?」

 

 

「んー、何かね?あいつなんであんなところに爆撃を……え?」

 

 

「ゴーヤ?どうしたの?」

 

 

「何となくでち、アイツ一体何を……

イムヤ、あれは何でち?」

 

 

瑞鶴が確認したのは水柱が島を囲うように六角形方位で次々と上がっておりそして、上がった海が黒くなっていることが分かる

 

 

伊58と伊168は、深海より何かが急浮上してきており目を凝らして見るとそれは

 

 

「っ!!嘘でしょ!深海棲艦!?」

 

 

「何でち!!この数!?」

 

 

深海から浮上してきているのは、戦艦ル級、戦艦タ級、重巡リ級等の火力が高い奴等ばかりで伊58と伊168は緊急浮上をすると砂浜組にインカムで連絡を入れる

 

 

「緊急伝達!!深海棲艦確認!!数多数!!」

 

 

「全員!!戦闘準備でち!!」

 

 

その報告と同時に、砂浜に居る艦娘達は戦闘準備をするがそれよりも一足早く深海棲艦は急浮上し、砂浜に居る艦娘に砲門を向け砲撃を開始する

 

 

「きゃああ!!!」

 

 

「落ち着け!!奴等はまだ少数だ!」

 

 

摩耶は、落ち着いて艤装を付け海へと行こうとすると、戦艦タ級達は摩耶に集中砲撃し海へと行くのを阻止する

 

 

「クソ!!アイツら私達を海に出さないつもり!?」

 

 

「瑞鶴ヤバいじゃねぇかよこれ!!

おい、どうするんだよ!!」

 

 

隼鷹は、艤装を構えながら艦載機を飛ばすが、ことごとく撃墜されており瑞鶴に援軍を求めるが

 

 

「何よ……これ…」

 

 

瑞鶴は、空の上から多良間島を艦載機から送られてくる映像に絶望していた

水柱が上がった所から次々と深海棲艦が浮上し砲門を多良間島に砲撃しようとしている

その浮上してきたなかには更におぞましいのがおり、空母ヲ級が同時に六体浮上してきており頭の艤装から大量の艦載機を発艦し、それを多良間島上空へと飛ばしている

 

 

「嘘よ!!何よこれ!!!」

 

 

こうしている間にも、深海棲艦は浮上してきており、静かにだが確実に多良間島の砂浜や陸に向けて航行を開始する

まるで、網にかかった獲物をゆっくりと確保する狩人の様に

 

 

「隼鷹!!妙高に報告!!急いでこっちに戻さないと奴等この島ごと私達を全滅させるつもりよ!!」

 

 

「りょ、了解!!」

 

 

「他の皆も急いで!!この事を島に居る仲間に伝えて!!」

 

 

各々の者達は砲撃の中、空母達は艦載機を飛ばし他の者は仲間へと連絡を取る

 

 

 

「長門!!!緊急連絡!!!

深海棲艦が深海より浮上!!多良間島を囲む様に展開してるでち!!!

奴等!!私達を待ち伏せしてたんでちぃ!!!」

 

 

 

『何だと!?』

 

 

 

 





不幸?は更に続きます


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