『何よ、あるじゃない?打開策早く言いなさいよ全く』
その声の主は叢雲だった
声は部屋中に響き渡り、佐渡はマイクを掴むと話始める
「おいおい、聞いてたか?相手は歴戦の姫だぞ?
お前達三人が何とか出来る訳じゃないんだぞ?」
『あんた本気でいってる?この叢雲様に出来ないことがあるとでも?』
叢雲は、自信満々に言いながら自分の艤装を点検し始める
「む、叢雲?まさか本気?」
「古鷹、大井を連れて沖縄まで撤退」
「え?叢雲は?」
魚雷発射菅から魚雷を取り出し再び装備し直すと、叢雲は軽く準備体操を始める
「その姫とやらと戦うわ」
「まさか!!一人でやるつもり!?」
「無茶よ!!相手は情報もほとんどない化け物なのよ!!!」
「それでもね、誰かがやらないといけないのよ
例え、無茶でも無理でもやらないよりはマシ
だから、私はやる。
ここで死んだとしても、そいつに一矢報いてやるわ
それにね」
叢雲は、準備体操を終えるとインカムに向こう側に居る佐渡に向けて話す
「これは私の選ぶ道、文句は言わせないわよ?
佐渡
あんたは、私が守るわ
何があってもね」
『………勝率十%位しかないぞ?』
「それなら、私達を含めればどれくらいまで上がりますか?」
その声の主は、古鷹だった主砲のメンテナンスを終え、叢雲の隣立っていた
「ちょっと古鷹!?」
「私も居ますよ?」
その反対側には、大井が立ち艤装をメンテナンスしている
『おい!!二人とも!!』
「勘違いしないでください、私は叢雲に世話になってるからこそここにいるんです
別に貴方の為だとか、海軍の為ではありませんので」
「提督、私にもやらせてくださいお願いします
叢雲一人に任せられる様な事ではありませんし、それに皆のお役に、いえ提督のお役に立ちたいのです。
どうか、私のワガママを聞いてください」
その声に佐渡は、頭をかきむしりながら椅子へと倒れこむ様に座り溜め息をつく
そんな様子を分かってか、叢雲はインカム越しに笑っている
「これがあんたの鎮守府所属艦娘よ
最初から分かってたでしょ?
ほら指示頂戴?佐渡司令官?」
叢雲の煽りに、佐渡はマイクを掴み説明を始める
『死ぬぞ、お前達』
「ふん、ここで死ぬほどやわじゃないわよ」
『それでも無事には済まないぞ?』
「それでも、私達はやってみせます!」
『……間違いなく、負けるぞ?』
「はぁ?この叢雲様が負ける?
あり得ないわね
それに佐渡、私達は兵器よ
代用は効くわでもねこれは私達が選んだ選択よ
だからね」
叢雲は、一息置き真剣な面持ちをして静かにいい放つ
「私達を信じて」
その一言に、佐渡は頭をかきむしりながら大きく溜め息を付き叫ぶように言う
『分かったよ!!信じてやるよお前達を!!!
だが命令だ!!誰一人として欠けることは許さん!!
良いな!!』
佐渡の一言に、叢雲達は微笑みながら艤装の武器を空に掲げる
「やってやろうじゃないの!」
「その言葉を待ってました!提督!
任せてください!!」
「えぇ、分かったわ
皆は私が守るわ
何せ、あんたの『相棒(バディ)』何だからね!!」
そして、叢雲達は海上からこちらに向かってきている戦艦棲姫が居るであろう方向に向け振り下ろす
『暁の水平線に』
『「「「勝利を!!!」」」』
その合図と共に、叢雲達は一斉に走り出し古鷹は水上偵察機を飛ばし戦艦棲姫を捉える
「敵補足!!会敵まで後十分!!」
「行くわよ!!二人とも!!!」
叢雲は、そう言うと武器を振り回し戦闘体制に入るそれを合図に二人も武器を構え戦闘体制に入る