艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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戦艦棲姫迎撃戦 四

瑞鶴が放った艦載機はツ級の妨害を受けることなく空へと上昇していく

途中、ヲ級達の艦載機と遭遇し二機落とされてしまったが一機だけを残し更に空へと向かっていく

そして、航空出来る限界まで達すると策敵を開始する

多良間島の砂浜にはル級や砲撃を可能とする者達が集まりその反対側では敵空母達が待機しており恐らくそこから発艦させているものだと思われる

 

 

「違うこんな所じゃない!!

もっと周囲を見ないと!!」

 

 

艦載機はゆっくりと沖合いへと航空しながら、辺りを見ていると多良間島と宮古島の中間辺りに何かが居ることを確認した

 

 

「何……あれ?」

 

 

その何かとは一切の装備をしておらず、かといって人間とは違い海上に立っていた

 

 

「艦……娘?いやだとしたら何であんなところに…」

 

 

するとその何かは、杖らしき物を海に叩き付けると再び動かなくなる

 

 

「一体、何をして……!!!」

 

 

一瞬寒気が全身を走る

実は一度だけ、瑞鶴はこの感覚を感じたことがあった、それは深海棲艦の姫級や鬼級が目の前で浮上、または生まれた瞬間である

(まさか、あれが親玉!?)

 

 

 

 

「瑞鶴さん!!敵の様子が!!」

 

 

 

そう考えている間に隣いた赤城が瑞鶴に呼び掛けると瑞鶴は目の前の深海棲艦達の群れを凝視する

目の前のル級達が一斉に動きを止めているのである

まるで、糸の切れた人形の様にうつむいている

 

 

「止まった…?」

 

 

「どういうこと?」

 

 

「あれじゃないの?仲間がやられてショックでも受けてるんじゃないの?」

 

 

海上に居る艦娘達は各々警戒を怠ってはいなかったが油断しきっていた

 

 

「先程、全身を駆け巡る様な寒気がしてからあんな感じです」

 

 

「動かないなら良い的じゃない?」

 

 

そんなことを言ってると興味心身に夕立が深海棲艦に近付いていく

 

 

「夕立!離れなよ!!」

 

 

「大丈夫大丈夫ー!動かないならもっと至近距離で当てた方が火力でるっぽいー!」

 

 

 

そう言い戦艦ル級に近付いていきある程度までの距離に近付くと主砲を構える

 

 

 

「ここで、活躍して提督さんに誉めてもらうっぽい!

よーく狙って……」

 

 

 

夕立が主砲を撃とうとゆっくり狙い撃つ瞬間深海棲艦達が震え始める

 

 

 

「全艦!!そいつらから離れて!!」

 

 

「夕立!!離れて!!」

 

 

「ぽいー!!」

 

 

 

時雨は夕立の首根っこを掴みながら離れていくと深海棲艦達が一斉に顔を上げ全員の目が真っ赤に染まり、損傷していた深海棲艦達がみるみるうちに治っていく

 

 

「嘘でしょ!!」

 

 

「あり得ない……

エリート化…現象…」

 

 

エリート化現象とは、戦っている際に追い詰められた深海棲艦が見せる火事場の馬鹿力みたいなもの

だが稀にしか起こらずそれがこんな全員一気に起こるなんてありえない

 

 

「さっきの奴!!」

 

 

瑞鶴は先程飛ばした艦載機をその何かに向かわせようとするが更に上から敵艦載機によって撃墜されてしまう

その艦載機は下降を続けゆっくりとその何かに向かっていく

 

 

 

「クソ!!なんなのよあいつ!!」

 

 

 

「瑞鶴さん!そんなことより!!」

 

 

瑞鶴がハッとすると目の前の惨状に気付く

先程までゆっくりと進軍していた深海棲艦達は勢いをまし連携など取らずに艦娘達を各個撃破しに向かっている 

 

 

「あいつは後ね!!」

 

 

砂浜に居る空母達は弓や各々の艤装を構え艦載機達を飛ばしていく

 

 

 

そして、先程の作戦本部への連絡を済ませ現在エリート化した40を越える深海棲艦と砂浜組は対峙していた

 

 

「こっのぉ!!」

 

 

「死にたい艦はどこかしら~?」

 

 

木曾は日本刀の様な艤装を使いル級の盾に挑み

龍田は薙刀の艤装でリ級の腕を切り裂いていた

だが、ル級は後ろに下がり、リ級は薙刀を片手で掴む

 

 

「うわっと!」

 

 

「嘘でしょ…正気?」

 

 

そして、その瞬間後ろから駆逐艦達の一斉砲撃を二人同時に受けてしまう

 

 

「いつの間に!!!」

 

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

 

木曾への砲撃は、脚と背中に直撃し脚は間接を撃ち抜かれ痛みにより膝を着いてしまうその瞬間にル級から蹴りを貰い吹き飛ばされる

龍田への砲撃は幸い背中だけではあったが服が破け背中には火傷の傷と共に多くの血が流れる

 

 

「ぐぅ……この…!!」

 

 

木曾は急いで反撃しようとするが、既に向こうは主砲を構えており既に砲撃体制だ

(やられる!!)

この状態から逃げられるわけも無く弾が来るのを待つばかりになるが

 

 

「仲間を!!傷付けさせません!!」

 

 

瞬間浜風が、主砲をル級の横から押し当てゼロ距離で砲撃をし何とか木曾への砲撃を防ぐが流石にゼロ距離での砲撃は砲主にも負担が大きく砲門事態が駄目になってしまい使い物にならなくなる

 

 

「木曾!大丈夫ですか!!」

 

 

「あ、あぁ浜風ありがとう…」

 

 

ゼロ距離から砲撃を受けたル級は撃たれた場所を押さえながらも浜風達へと砲門を向け砲撃を撃ってくる

 

 

「さっきより酷い劣勢だな!!こりゃ!!」

 

 

 

「つべこべ言わずとっとと飛ばす!!」

 

 

空母達も必死になりながら艦載機を飛ばしては居るが全く追い付かない程に敵の攻勢が止まない

 

 

「このままじゃじり貧だ!!」

 

 

「瑞鶴!!何か無いのか!!」

 

 

「わっかんないわよ!!そんなこと言われても!!」

 

 

だが、ここで最悪の事が起きてしまう

ル級達の後ろから何かがこちら向けて航行してくる

 

 

「……増援…」

 

 

そう、先程まで多良間島の反対側に居た敵空母艦隊とその護送艦達である

この状態でもキツいのに更に増援、最早万事休すに追い込まれる

 

 

「こ、来ないで!!」

 

 

そんなこと考えているうちに佐伯鎮守府の霞が大破を起こしており艤装がほとんど壊れ右足が真っ赤に染まっており足を引きずりながら目の前からゆっくり歩いているリ級と対峙していた

 

 

「霞今助けるわ!!!」

 

 

「霞ちゃん!!」

 

 

「霞!!」

 

 

足柄、吹雪、霰がその援護に回ろうとするがル級達はそれを逃がさず一斉に砲撃をし三人の進行を妨害する

 

 

「全艦!!霞の援護に回って!!

轟沈艦なんて出すわけには行かないわ!!!」

 

 

瑞鶴の指示を皆が聞いては居るがそんな状態ではないほどに深海棲艦の攻勢が激しく人の事を構ってる余裕がない

 

 

「いや、いやぁ!!!」

 

 

そんな状態でも、霞の危機は迫りつつあった

 

 

「こんのぉ!!」

 

 

瑞鶴は、弓を引き絞り何とか艦載機を飛ばそうとするがどう考えても間に合うわけがない

 

 

「やめてぇ!!」

 

 

「いやぁぁぁ!!!」

 

 

リ級が頭を押さえながら死を恐がる霞を見ながら嘲笑うとゆっくりと両手の主砲を構え轟沈(ころ)そうとする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全砲門一斉射!!!

撃てぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

その大きく猛々しい声が砂浜の空母達の後ろからその声は響き渡り空へと大量の砲弾が降り注ぐ

 

 

 

 





次回予告

合流

何となく書いてみました☆ミ
許してください書いてみたかったんです!!

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