ですが、威力は41㎝砲並みです
その場にいた三人は再び気合いを入れ直すと、佐渡もインカムの向こう側でほほを叩く
「沈ミナサイ!!」
先に動いたのは戦艦棲姫が指揮するケルベロスであり、ケルベロスは片手の主砲を叢雲へ向け撃つ準備をすると
叢雲は、それに立ち向かい真っ直ぐに突っ込んでいく
「私モ居ルノヲ忘レルナヨ!!」
その瞬間、戦艦棲姫は右手の主砲をケルベロスより先に撃ち込むが叢雲は右へ左へ軽快にステップをしながら避けていく
だが、戦艦棲姫はわざと叢雲の目の前の海面撃ち抜き視界を奪う
『叢雲!!真っ直ぐ左に避けろ!!左の主砲から来るぞ!!』
佐渡に言われた通りに急停止から左に避けると先程立っていた場所の少し右側へとケルベロスから砲撃が当たり、怯まずに再び戦艦棲姫へと突っ込んでいく
「コレデモカ!!ケルベロス!!」
「ガァァ!!」
ケルベロスは、全砲門を全て叢雲へと標準を合わせ一斉に砲撃を構えてくる
舌打ちをしながら、速度を上げ何とかケルベロスの懐に飛び込もうとするが
「来サセナイワヨ!」
戦艦棲姫の援護砲撃が叢雲に向けて放たれるが何とかギリギリで交わしてはいるがやはり追い付かない
ケルベロスが砲撃を撃つ瞬間、ケルベロスの肩の主砲を正確に砲撃してくる者がいた
「グラァ!!」
ケルベロスはその砲撃の方角を向くとそこには、右手を真っ直ぐにケルベロスへ向け捉えている古鷹の姿があった
「簡単には……やらせないよ!!」
古鷹は、右手を真っ直ぐにケルベロスに向けながら少しずつ距離を詰めていく
「厄介ダナ!撃チ抜ケ!!」
戦艦棲姫は、ケルベロスへと指示を出し古鷹を撃たせるが古鷹はほんのすこしだけ動き自分に着弾する弾だけを正確に撃ち落としていく
「バカナ!!アリ得エナイ!!」
「私にばかり構ってて良いの!」
古鷹の言葉に気付くと、戦艦棲姫は叢雲が居ることを思いだし砲撃を構えようとするが何かに当たり出来なくなる
「運の良い奴!!」
それは叢雲の艤装であり、戦艦棲姫へと振り下ろされており間一髪で戦艦棲姫の艤装に当たり防ぐことが出来た
「私を…忘れないでよ!!」
だが、その瞬間ケルベロスの背後に回り主砲を撃っているが鎧を来ているせいかやはりほとんど効果は無い
「くっ!!だったら雷撃ならどうなの!」
『馬鹿!!大井!』
佐渡の静止も聞かずに大井は主砲を下ろし、魚雷を発射させると叢雲はそれを確認すると少し戦艦棲姫から離れる
戦艦棲姫もそれに気付きケルベロスへ指示を出す
「ケルベロス!!」
「ガルァ!!」
ケルベロスは、大井の方角から来る魚雷を確認すると自分に着弾する前に水面を殴り魚雷を全て海上へと飛び出させる
「嘘でしょ!?」
『叢雲!!空中に魚雷が来るぞ!!
避けろ!!』
次の瞬間、ケルベロスは飛び出た魚雷を全て掴むと離れていた叢雲に全て投げ付ける
流石に驚いた叢雲だが、冷静に飛んでくるそれを避けようとするが
「甘イワネ!」
戦艦棲姫はその飛んでくる魚雷へ砲身を構え、正確に全ての魚雷を全て撃ち抜き強制的に爆発させる
その瞬間叢雲は、両腕と艤装で爆発から身を守ったが爆風に吹き飛ばされる
「くぅ!!」
『叢雲!!大丈夫か!?』
吹き飛ばされた、叢雲だが自身か軽いお陰なのか幸い艤装が軽く壊れた程度と両腕の軽い火傷で済んでいた
「問題ないわ、まだ行けるわよ!!」
「相変ワラズ可笑シイワネ貴女」
「あら?こっちを見ていて良いの?」
その言葉に気付き振り返るとそこには主砲を構えた古鷹が真っ直ぐ戦艦棲姫を捉え静かに正確に砲撃を開始しており、ケルベロスの頭部を撃ち抜いていた
「グラァァァァァ!!!」
ケルベロスの後頭部と首の付け根に当たり痛みの余りケルベロスは叫び声を上げ着弾した場所を押さえる
着弾した場所は鎧がなく、砲弾により真っ黒に焼け焦げながら血を流していた
「コイツ…!!」
戦艦棲姫は、直ぐ様反撃を開始し古鷹へ何発か砲弾を撃つと足元に当たり体制を崩してしまう
一進一退の攻防を繰り広げていると、インカムから再び佐渡からの指示が通る
『古鷹!そのまま援護砲撃!
大井!雷撃を止め主砲で応戦!
叢雲、いつも通りに暴れろ!!』
「「「了解!」」」
次回
コード