東方極技録   作:ゆずポン

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第9話 狐と犬と土着神

譲 「ん?あれ村じゃないか?」

 

大樹 「え?どこですか?」

 

譲 「ほら、あそこ」

 

大樹 「.......見えませんが」

 

譲 「だから、30km先にあるだろ!」

 

大樹 「見えるわけないじゃないですか!?」

 

流石僕の従者、鋭いツッコミだ。これは将来お笑い芸人も夢じゃないな。まぁそんなことは置いておこう。愛刀を作った後、旅を再開してから約3年ぐらいたった。その3年で大樹は自身の愛刀を『紅蓮』と名ずけ、刀を使った特訓をメインに鍛えていった。今では僕の十分の三ぐらいに強くなっただろう。主人としてこれほど喜ばしいことはない。

 

譲 「.....とりあえず、村まで走るぞ!」ダッ

 

大樹 「ちょっと待っt...って早!?」Σ(゚д゚;)

 

 

 

━━━狐と犬移動中━━━

 

 

 

譲 「よし!着いた!」

 

大樹 「......」(´Д`)ハァ…ハァ…ツカレタ…

 

大樹がへばっているが無視しておこう。しかし、なかなか大きい村だな......とりあえず入ってみるか。

 

譲 「大樹、変化で耳と尻尾隠しておいて。これから村の中に入るから。」ボフン

 

大樹 「分かり...まし..た。」ボフン

 

ふむ...なかなか人も多いし、活気に溢れているな。ここなら、暮らしても良さそうだな。

 

村人 「お前達、見ない顔だな。外から来たのか?」

 

と、そんな事を考えていたら近くにいた村の人に話しかけられた。

 

譲 「はい、私達は旅をしている者で、この村を見つける事が出来たので立ち寄ることにしたのです。」

 

村人 「なるほど、ならばあそこにある神社に行って見なさい。いい事があると思うよ。」

 

ここの神社か...御参りでもするか。

 

譲 「ご親切に教えてくださりありがとうございます。大樹、行こうか。」

 

大樹 「はい!」

 

 

 

━━━狐と犬移動中━━━

 

 

 

譲 「おお!これは立派な神社だな!」

 

今目の前には、綺麗で華やかな製飾がされている神社がある。

 

大樹 「譲様!この神社は洩矢神社と言うらしいですよ。」

 

洩矢神社か...いい名前の神社だな。

 

譲 「それじゃ早速、御参りをするから...はい、お賽銭。」

 

大樹 「お賽銭ですか?」

 

譲 「そういえば、知らないのか...えっと、このお賽銭をあの賽銭箱に入れて、鈴がついた縄をふればいいんだよ。」

 

大樹 「なるほど!分かりました!」

 

とりあえず、教えたからお賽銭を入れてみようか。

 

? 「妖怪が何しにここへ来た!」

 

譲 「ん?」

 

お賽銭を入れようとしたら、大きな声を出されたので驚く。声のした方を向くと、蛙の目のような帽子をかぶった金髪の少女が仁王立ちしていた。

 

譲 「えっと、君は誰だい?」

 

諏訪子「私はこの村を治めている神の洩矢諏訪子!」

 

神か...久しぶりに見たな。それに、妖怪だってバレてるのか...

 

譲 「僕は狐の妖怪の東海譲だよ。こっちは犬の妖怪の東海大樹だ。」

 

大樹 「よろしくお願いします。」

 

諏訪子「こちらこそよろしく...って!違う!妖怪がここに何をしに来たんだ!」

 

譲 「僕達は旅の途中にこの村を見つけて、ここの神社におまいr「問答無用!退治してやる!」話ぐらいは最後まで聞いてよ...」

 

この子全く人の話聞かないじゃん...妖怪だけども...そんなふざけたことを考えていると、諏訪子が拳を握り潰す。すると、自分の真下の地面が膨れ上がり僕へと襲いかかる...しかし、すぐに自分の愛刀で横に切る。やっぱり、いい切れ味だ。作ったかいがあったな。

 

諏訪子「大人しく退治されろおおおお!!」

 

次に岩で大きな拳を作り、殴ろうとする。

 

譲 「だが断る!!剣技 壱の方『閃光』」

 

1度刀を納刀し、居合切りをする。岩で作られた拳が一刀両断される。しかし、次の瞬間...

 

諏訪子「これで終わりだ!」

 

諏訪子がいつの間にか持っていた、鉄の輪を僕へと投擲する。なるほど、確かにあれを喰らうときついな。喰らえばだけど。

 

譲 「こっちもそろそろ終わらせよう。」

 

 

「かぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

最初に、両手首を合わせて手を開き、体の前方から腰に持っていく。

 

 

 

「めぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

次に、腰付近に両手を持っていく。

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

体内の妖力を集中させ、

 

 

 

「めぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

両手を完全に後ろにもっていき、溜めにより妖力を満ちた状態にする。

 

 

 

「波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

最後に、両手を諏訪子に向けて一気に放つ。

 

青い気功波が鉄の輪を呑み込む。

 

諏訪子「う、嘘......」

 

譲 「少し眠っててね。」

 

青い気功波が鉄の輪を呑み込んだあと、諏訪子の所まで飛んでいく。しかし、諏訪子はあまりのショックで反応する事が出来ず、そのまま呑み込まれる。

 

孫〇空のパクリだけど...まぁいいか。

 

諏訪子との勝負は僕の勝ちで終わった。

 

大樹 「私は空気か...」(´・ω・`)

 

 

 


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