『拳』のヒーローアカデミア!   作:岡の夢部

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劇場版編です。
戦慈達も活躍させますが、クライマックスが緑谷とオールマイトであることは変わりありません(__)


物間の『スカ』の意味が分かりましたが、それ以上に衝撃なのが、スカだったとしてもエリちゃんと同じ角が生えていたこと。
もしかして【異形系】もほとんどコピー出来るのだろうか?(-_-;)もうちょっと知りたい!



拳の四十一 I・アイランドへGO!

 戦慈達は雲の上にいた。

 

「もうすぐだな」

「コスチュームはどこで着替えるの?」

「ホテルで良くない?」

「いや、入国時に着替えないとダメみたいだ」

「じゃあ、空港に着いたら更衣室探さないとね」

「ん」

 

 もちろん飛行機の中である。

 制服を着ている戦慈達はいつも通り揃って乗っており、ワイワイと楽しみながらI・アイランドを目指していた。

 ちなみに里琴は窓に額をくっつけて、ずぅ~っと外を眺めていた。

 戦慈はその隣で腕を組んで目を瞑っており、一佳達はその隣や後ろに座っている。

 

「……見えた」

「ん」

 

 里琴と唯の言葉に、一佳達は見える範囲で窓を覗き込む。

 海の上に巨大な丸い形の人工島があった。

 

 I・アイランドは独自の移動機能も備えており、警備システムは凶悪犯収容監獄『タルタロス』にすら匹敵すると言われている。

 島内では『個性』使用が認められており、『個性』の研究やサポートアイテムの研究・開発が行われている。独自のアカデミーも存在する。

 

『長旅お疲れ様でございました。当機は間もなく着陸態勢に入ります』

 

 放送が鳴り、一佳達は席に座ってシートベルトを締める。

 

 いよいよ戦慈達はI・エキスポの会場に到着したのであった。

 

 

 

 

 空港に到着した戦慈達は、職員に声を掛けて更衣室の場所を聞き、コスチュームに着替える。

 

 コスチュームに着替え終えた戦慈達は、搭乗口を目指して動く歩道に乗る。

 すると、目の前のシャッターが開いて、体のスキャンを開始する。

 

『ただいまより入国審査を始めます』

 

 何度も体にレーザーのようなものが当てられる。

 そして戦慈達の目の前にモニターが出現し、パーソナルデータが表示される。

 

「ほえ~……やっぱ厳重だね~」

「それにハイテク」

「ん」

「これくらいしないとヴィランから守れないからだろうな」

 

 切奈達はキョロキョロと周囲を見渡す。

 戦慈と里琴は一番後ろで立っているが、戦慈は僅かに苛立ちが噴出している。

 

「てめぇの荷物くらい、てめぇで持てよ」

「……か弱い」

「どの口が言ってやがる」

 

 里琴は戦慈に自分の鞄やコスチュームが入っていたトランクを持たせていた。

 戦慈は両手が塞がっており、歩きにくそうであった。

 

『入国審査が完了しました。現在I・アイランドでは様々な研究・開発の成果を展示した博覧会、I・エキスポのプレ・オープン中です。招待状をお持ちの方は、ぜひお立ち寄りください』

 

 入国審査が終了したと同時に、目の前のゲートが開き、動く歩道が終了する。

 ゲートを通った一佳達は目に入った光景に目を見開いて感嘆の声を出す。

 

「「「「お~……!」」」」

 

 少し先がエキスポ会場のようで、いくつものパビリオンが建ち並んでいる。

 水飛沫が上がったり、なにやら爆発音が響いたり、コスチュームを着た者達がサインやデモンストレーションを行っていた。

 そのどれもが見たこともない最先端技術で造られていた。

 

「雄英も結構凄いと思ってたけど……」

「比べられませんね」

「ファンタスティ~ック!!」

 

 戦慈と里琴も流石に興味深そうに周囲を見渡していた。

 

「とりあえず、まずは荷物を置きに行くか」

「ホテルは……」

 

 一佳達はホテルを目指そうと携帯で地図を確認しようとすると、コンパニオンの女性が近づいてきた。

 

「I・エキスポへようこそ!!ヒーローの方でしょうか?ご案内いたしましょうか?」

「あ、ゆ、雄英の者です。招待状をもらっているのですが……」

「ああ!雄英高校の方ですね!でしたら、まずはホテルですね。では、ご案内させて頂きます!」

 

 頷いたコンパニオンは腰のポケットからパンフレットを取り出して、一佳達に渡す。

 そしてパンフレットを開いて、ホテルの場所を示す。

 

「こちらが招待客の皆様がご宿泊されるホテルになります。現在地はここですので、ここを進んで、ここを左に曲がればすぐでございます。エキスポ会場にはホテルから入ることも可能ですので、招待状と貴重品をお持ちになってください」

「ありがとうございます」

 

 礼を言って、一佳達は移動を開始する。

 歩き始めてすぐに、後方から『キャー!』『わー!』と声が響き、振り返ると先ほどまでいた場所に物凄い人混みが出来始めていた。

 

「なに?」

「ん?」

「あ~……オールマイトだね」

「そう言えば、来るとか言ってたな」

 

 柳と唯が首を傾げると、切奈が首を切り離して浮かす。その切奈の視界に、見慣れた金髪の巨漢が目に入る。

 一佳はブラドの言葉を思い出して、納得するように頷く。

 No.1ヒーローが来れば仕方がないかもしれない。オールマイトは世界的に有名であり、世界的にもNo.1ヒーローとして認められているのだから。外国に来ればマスコミや観光客が騒ぐのは自明に理である。

 

「おい、早く行くぞ。巻き込まれたらたまらねぇ」

「……吹き飛ばしてやる」

「それは悪の発想ですよ」

「今更じゃね?」

「ん」

 

 戦慈と里琴は関わり合いになる前に逃げることを提案する。

 それに一佳達も同意し、駆け足気味に離れる。

 

 それでも人混みの端が離れた気にならない。それどころか更に近づいている気がする。

 それもそのはずで、今も一佳達と反対方向に大勢の人が走っていっている。目当てはやはりオールマイトである。

 

「どこで曲がるんだっけ?」

「あそこだよ!」

 

 切奈は首を浮かせたままで一佳達を誘導する。切奈の体は唯が手を引いている。

 そして里琴は既に戦慈の背中に張り付いている。

 一佳達は流石にトランクなどの荷物を引いているので、思ったよりスピードが出ない。

 それでも何とか走り続けて、ホテルに飛び込んだ。

 

「はぁ……はぁ……」

「やっぱ凄いんだね~」

「加減を知らねぇから困る。だから、いまいち尊敬できねぇんだよ」

「……ん」

「ん」

「頷いちゃうんだ」

 

 切奈が呆れたように呟き、戦慈が迷惑だと吐き捨てる。それに里琴だけでなく唯すらも頷いてしまい、柳がツッコむ。

 

 一佳達はホテルのカウンターでチェックインをして、荷物を預ける。

 そして、そのままエキスポ会場に足を踏み入れるのだった。

 プレ・オープンで、招待状をもらった人のみしかいないはずだが、それでもかなりの人が会場を歩き回っていた。

 

「色々あり過ぎて、どれから回ればいいか分からないね」

「とりあえず、外から色々見て回ろうよ。で、気になったパビリオンを見て回ればいいんじゃない?」

「それが良さそうですね」

「レッツゴー!!」

「ん!」

「……ゴー」

 

 ポニーが右手を上げて歩き出す。

 それに一佳達も笑みを浮かべて歩き出す。戦慈もその後ろを付いて行く。

 

「凄い会場数だ。こりゃ、今日だけじゃ回り切れないな」

「明日は正式オープン。この数倍は来ると思う」

「そうなると余計に回れないよねぇ」

「ん」

「しかし、これだけあると、私達にとって勉強になる会場はどれなのか判断できません」

「……アイテム?」

「そんな都合よく見つかると思わねぇしなぁ」

 

 戦慈はとりあえずブラドの言葉通り、衝撃波の指向性やコスチュームの強化のヒントを探すつもりではあるが、そう簡単に見つかるとは思えなかった。

 

 色々と見て回ったり、外国のヒーローの姿を見て、戦い方を考察したり、屋台でアイスなどを食べながらエキスポを回る。

 

 その時、戦慈達の真上を牛が曳く戦車が走り抜ける。

 

「オーララララララァイ!!!」

 

 戦車には赤髪の巨漢の男が叫びながら手綱を叩いていた。

 

「あれもヒーロー?」

「だろうな」

「飛んでるのはアイテムなのでしょうか?」

「けどカウは本物みたぁいデス!」

「じゃあ、『個性』か」

「……不思議」

「ん」

 

 首を傾げて戦車を見送る一佳達。

 

 ちなみに彼はチャリオットヒーロー『イスカウダル』。《飛行牛車(フライング・チャリオット)》と呼ばれる『個性』の使い手で、自身が手綱を持つ牛と牛車を空中で走らせることが出来る。ギリシャで活動するヒーローである。

 災害時の空中からの捜索や物資運搬、避難誘導。さらには車や飛行機で逃げるヴィランの追跡なども出来、意外と幅広い活躍をしている。

 今回のエキスポでは乗っている牛車が新開発されたアイテムで、その技術は車や飛行機などにも今後導入される予定となっている。

 

 ということを、柳がネットで調べた。

 

 戦慈達は試しにとパビリオンの1つに足を踏み入れる。

 そこは自立型マシンの展示、実演をしているようだった。

 

「イッツァクール!」

「雄英のロボとは、また一味違うな」

「……硬そう」

「雄英のはあえて壊しやすくしてるんだろ」

「ああ、そういえば怪我しないように配慮してるって聞いたことあるね」

「ミサイル撃ってるのに?」

「ん」

「ここのロボットは見ただけでも強そうですね」

 

 並んでいるのは学校のカクカクしたロボットではなく、滑らかなフォルムをしているロボットばかりだ。

 液体金属を思わせるように腕を剣に変えたり、背中から翼が生えたり、タイヤもついていないのに地面を滑るように移動するロボットなどがあちこちで動いている。

 

「本当にハイテク」

「明らかに収納できる大きさじゃない物が出て来てるよね?」

「なんか六角形の粒子的なものが形作ってたな」

「もう変形ってレベルじゃねぇな」

「ん」

「この技術なら本当に拳暴のアイテム出来るんじゃない?一佳とかも手甲とか出来そうだよ」

「……確かになぁ」

 

 全く原理が分からない変形や構成を目の当たりにして、首を傾げるしか出来ない一佳達。

 しかし、それが逆に戦慈が望む装備を用意出来そうだと期待させる。

 質量の法則すらも凌駕し始めている技術に、一佳も素手で戦わなくても済むアイテムがあるかもしれないと期待してしまう。

 

「……銃欲しい」

「なんでだよ」

「……竜巻ストックできる奴」

「ああ、そういうことね」

「私もツルの先に装備できるものなどが欲しいですね」

 

 理解出来ない新技術を見れば、夢が膨らむのは当然の事で。

 一佳達は欲しいと思う武器や機能を語り始める。

 それによって、一佳達は次にサポートアイテムやコスチュームを展示しているパビリオンを目指して移動を始めるのであった。

 

 

 移動しているとカイジュウヒーロー『ゴジロ』が周囲にピースなど巨体に似合わぬ愛想を見せながら、歩いて行く。

 

「ワァオ!!ゴッジィロ!!」

「本当にデッカイ」

「ん」

「マウントレディよりも大きそう」

「でも、小さくなれるわけじゃねぇんだろ?」

「そうらしいな」

「……腹減りそう」

「確かに食事が大変そうですね」

 

 ポニーがハイテンションで手を振り、柳達はポケーと見上げながら思い思いに呟く。

 ここでも多くのヒーローがおり、サインをしたり、『個性』を披露したり、模擬戦を行っていた。

 すると、戦慈達に近づいてくる人影があった。

 

「おい、貴様」

「あん?」

 

 戦慈達は声がした方向に顔を向ける。

 そこにいたのは広島の事件で会ったブラスタだった。本日もコスチュームをフル装備している。

 

「あんたは……ブラスタだったか?」

「ふん。随分とボロボロだったように見えたが、もう大丈夫そうだな」

「……お久」

「貴様もいたのか」

「ブラスタって……」

「岡山にいるトップヒーロー。広島の事件でもいたって聞いた」

「ん」

 

 ぶっきらぼうに対応するブラスタ。

 一佳達は戦慈達との関係で思い出して、大人しく待機する。

 

「あの時は礼を言えなかったな。助かったぜ」

「ふん!礼を言われることじゃない。結局奴らには逃げられ、お前達ガキ共は入院だ。これで褒められたところで屈辱でしかない」

「……この2人、なんか似てない?」

「ん」

 

 戦慈とブラスタの会話に、柳が思わず呟き、唯や一佳達も頷く。

 それが聞こえたのか、ブラスタは一佳達に顔を向ける。

 

「それにしてもガキの貴様らが何故ここにいる?それに随分と賑やかではないか」

「俺は体育祭の優勝者ってことで、招待された。他の連中はミルコ達が招待状を譲ってくれてな」

「なるほどな」

「あんたもか?」

「俺は……」

「私達のお付きよ」

 

 ブラスタが戦慈の言葉に答えようとすると、その後ろから女性の声がする。

 声の主に目を向けると、青いショートヘアの女性が腕を組んで立っていた。

 

「貴方がスサノオ、拳暴戦慈ね?」

「あんたは?」

「私は波豪 ヒロミ。ブラスタの妻で、コスチュームデザインやアイテム開発の会社を経営しているの。今回は共同開発したアイテムなどがあるから、その関係で参加しているのよ。夫のこのコスチュームも私の作品でね」

「ふん」

 

 ヒロミはブラスタを指差しながら、自己紹介をする。それにブラスタはそっぽを向くが、険悪な雰囲気ではないので照れているのだろうと、戦慈で慣れている一佳達は見抜いた。

 ヒロミは戦慈に近づき、上から下まで視線を巡らせる。

 

「なんだよ?」

「夫から話を聞いてね。体育祭や広島での戦いの映像を見てたのよ。ふ~ん……確かにこのコスチュームじゃ、あなたの『個性』の制御は難しいかもしれないわね」

「……あんたならどうにか出来るか?」

 

 戦慈はせっかくなので尋ねてみることにした。

 しかし、ヒロミは首を横に振る。

 

「悪いけど、私の会社とは別分野ね。うちは夫を見たら分かると思うけど、機械的なところが前面に出るから。雄英の1年だと……骨抜って子や飯田って子のコスチュームを担当してるわ」

「……なるほど」

 

 まさかのクラスメイトのコスチュームをデザイン・製造した会社の社長だったことに戦慈や一佳達は驚く。

 しかし、それなら同時に確かに戦慈のコスチューム改良は難しいだろうと理解も出来る。

 

「貴方の『個性』はパワーによって体つきが変わるから、私の会社では多分耐久面で限界があると思うわ」

「そうか……」

「コスチュームの強度自体は日本の会社でも改良出来るだろうけど……。問題である溢れだす衝撃波や意識的に放つ衝撃波の指向性や制御は、少し厳しいかもしれないわね。手だけならあり得るけど、貴方の場合腕だけじゃなくて全身だものね」

「だろうな。分かった。それだけ聞かせてもらえば十分だ」

「けど、それは日本に限ればよ。ここなら可能性は十分にあるわ。問題はここの開発者は守秘義務の関係で、島の外には出れないってこと。だから、開発者だけでなく、企業も見つけないとダメね」

「……学生の俺じゃ無理だな」

「そういうことになるわね。まぁ、繋がりだけでも作るのはありだと思うわよ。目当ての開発者の名前を知るだけでもね。もしかしたら特許を取って、日本でも扱えるようになるかもしれないわ」

 

 丁寧に教えてくれるヒロミに、戦慈は頷いて礼を言う。

 その後、ヒロミとブラスタは自身の会社のブースに戻っていった。

 

「別の意味で凄いコネ貰ったんじゃないか?」

「かもな」

「まさか骨抜のコスチュームの社長さんとはね~」

「しかし、コスチュームも展示しているので、いてもおかしくはありませんね」

「ってか、いないとダメじゃね?」

「ん」

 

 今回は新開発のオンパレードである。つまり、ここで共同開発やスポンサーとして参加していないと、それは技術的な面でI・アイランドとの繋がりが希薄であると証明することになる。

 つまり、今後の改良や開発面で大きく劣る可能性があるのだ。それは自分のコスチュームをデザインしてくれている会社であるならば、かなり死活問題である。

 

 それに気づいた一佳達。

 すると、切奈が右手を上げる。

 

「はい、ていあ~ん。自分のコスチュームの会社のブースも探して行かない?」

「だな」

「ん」

「……ん」

「行く」

 

 一佳達も頷いて、新しい目的地を設定する。

 そして、一佳達は新技術が使われたコスチュームを展示しているパビリオンを訪れた。

 

 様々なコスチュームが展示されており、多くのヒーロー達も唸りながら見ていたり、スタッフに声を掛けたりしていた。

 一佳達も早速見て回り、機能の説明を見ながら考察をする。

 

「振れば鉄板になるマント」

「穴が開いても修復するコスチューム。ただし、直るのは5cm大の穴まで」

「頑丈だけど水にも浮かぶアーマー」

 

「……凄い?」

「ん?」

「多分、私達の誰にも合わないからじゃないか?」

「穴が修復すんのはいいけど、まだサイズが微妙だしな」

「水に浮かぶのも良し悪しだしねぇ」

 

 凄いはずなのに、一佳達が求めている機能ではないので、いまいち盛り上がれない。

 

 そもそもの話、戦慈以外コスチュームに特別な機能を付ける必要性があまりないのだ。

 切奈はすでに必要な機能を持たせているので、これ以上改造しようがないのもある。

 

「思ったんだけどさ」

「どしたの?」

「拳暴のコスチュームって、オールマイトのコスチューム作ってる会社と同じじゃダメなの?」

 

 切奈の言葉に一佳や唯達は「言われてみれば……」と頷く。

 しかし、それに柳が声を上げる。

 

「多分、無理」

「え?」

「オールマイトのコスチュームを作ったのは、デヴィット・シールド博士って人。ノーベル個性賞を受賞した天才発明家。だから、一般のデザイン会社じゃ発明されてないはず」

「レイ子、詳しいね」

「ん」

「ネットで調べたことがある」

 

 柳はネットサーフィンが趣味なので、何かの拍子でたまたま見たことがある。

 柳の説明に切奈達が頷いて、同時に首を傾げる。

 

「そんな人だったら、ここにいそうじゃない?」

「いたとしても、どうやってコスチュームを頼むんだよ?プロでもないガキに。それが出来るなら、もう会社設立してるだろ」

「それもそうですね」

「ん」

 

 戦慈の言葉に茨と唯が頷いて、一佳達も納得する。

 

「中々うまくいかないなぁ」

「……まだ2割程度」

「そうですね。まだ見てない技術がたくさんあります」

「ん」

「どこかァに拳暴サンにフィットするのありまァすヨ!」

 

 一佳が悔し気に腕を組んで、里琴や茨がまだ見るところはあると励ます。

 それに唯が頷いて、ポニーも右手を上げて歩き出す。

 

 こうして、なんだかんだでエキスポを満喫していく一佳達であった。 

 

 

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