フランドール・スカーレット対古城霙!
彼女の初めての弾幕勝負の結果はいかに!
それでは本編です。
あの後、フランさんが元気よく出てきました。なんでも吸血鬼は日光が駄目なようで、日焼け止めを塗ってきたそうです。
「ふふんふーん♪」
わたしは今、紅魔館の周りにある湖の真上にいます。フランさんはとても楽しそうです。ちなみに魔理沙さんはレミリアさんと一緒に紅魔館のテラスからここを見ています。変わってくださいよ、魔理沙さん。
「じゃあ、はじめようか。お姉ちゃん。」
ここは腹を括りましょう。
「…えぇ、始めましょうか。」
「にひ。あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
ファッ!?これを避けろっていうのですか!?うわわ、こっちにもきてる!?
「あははは!逃げてるだけじゃつまらないよ、お姉ちゃん!」
…くっ。弾幕を撃つのは初めてですが、やってみましょう。自分のイメージ…。
「行きます!」
あ、出ました。赤や青の小さい弾幕がわたしの周りから出ていきます。意外と簡単に出来るのです、ねっ!
「わわっ!むぅ、じゃあまずはこれ!」
フランさんがポケットから出したのは1枚のカードです。ということは、スペルカード!?
「スペルカード提示、禁忌“カゴメカゴメ”!」
瞬間、わたしの周りを囲うように弾幕がはられました。そして、フランさんから放たれる大きな弾幕。これがスペルカードの力ですか…。
「頑張って!あたしと遊ぼうよ!」
ならわたしも…。ポケットにある1枚のスペルカードを反射的に取り出します。不思議とどのような力があるのかわかりますね。本能的なものでしょうか。
「スペルカード提示、歪符“エクサティング”!」
スペルカードを発動させると、わたしを中心とした円状のレーザーが多重発生しました。すると迫ってきた弾幕がそのレーザーにあたって消失していきます。
「……」
フランさんは驚いていますね。わたし自身も驚いていますよ。こんな効果があるなんて。
「あははっははは!それじゃあもっと遊ぼうよ!」
うにゃっ!?これはちょっと危ないです!わたしも弾幕を撃って相殺していますが、いくつか撃ち漏らしが身体をかすれていきます。
「スペルカード提示、禁忌“フォーオブアカインド”!」
しまった!弾幕を相殺することに集中しすぎて見落としてしまいました。―ってフランさんが4人!?
「「「「もっともーっとあっそびっましょう♪」」」」
4人のフランさんからそれぞれ違った弾幕が次々と放たれてきます。それだけではなく、不規則に飛び回るおかげで、わたしは現在絶賛混乱中ですよ!
「つぅ…」
痛ぁ…。避けきれずにあたってしまいました。格好効きますね、これは。
「さっきまっわり~♪」
くっ、先回りされましたか。ならこれで―。
「きゅっとしてドカーン!」
「きゃぁ!!」
目の前のフランさんに気を取られ過ぎて、後ろからの追撃に反応できませんでした。このままだと湖に落ちてしまいますね。だったら―。
「スペルカード提示、接続“ダイアグラムコネション”!」
すると目の前が捻れるように歪み、そして穴が開きました。その向こうには1人のフランさんがいます。ふふ、下を向いていますね。おそらく、落ちていくわたしを見ているのでしょう。そのまま穴の中に入るとフランさんの背後に出ました。瞬時に穴が閉まります。
「え?どこに行っちゃったの?」
「後ろですよ、フランさん!隙有りです!」
「え!?きゃあ!?」
わたしの放った弾幕にフランさんが当たると、消えてしまいました。どうやら偽物だったみたいですね。
「やったなぁ。それそれー!」
残り3人のフランさんが弾幕を撃ちながら突っ込んできました。甘いですよ、フランさん。わたしのスペカの効力はまだ終了していません!瞬時に穴を開けて再びフランさんの後ろに出ます。
「2度も同じ手には引っかからないよ!」
わわっ!先読みされました。すぐに穴に引き戻ったため、弾幕には当たりませんでしたが。ある程度の離れた所に出ましたけど、どうしましょうか。
「どうしたのー?もっと遊ぼうよー。」
そう言われてもですね。フランさんの弾幕は避けるのが大変なんですよ。紅魔館の時計塔を見てみると、丁度11時を示していますね。弾幕勝負を始めて1時間と少しですか。時間を早く感じます。
「余所見はダメだよー。」
んな!?いつの間にフランさんがこんな近くに!?
「これで決めるよ!スペルカード提示、禁忌“レーヴァテイン”!」
手から伸びるレーザーに追従ずる小さな弾幕。それを携えてわたしに突っ込んできました。わたしの放つ弾幕をすごい速さで掻い潜ってきます。まずいですね。このままだと―。
―カチン…―
「あ、あれ?」
「え?え?」
「そこまでです。妹様、霙さん。」
わたしは、いつの間にか現れた咲夜さんに抱えられて時計塔の上にいました。
「えー。もっと遊びたいのにぃ。」
「霙さんにはこのあと用事がありますので、休む時間を与えてあげてください。」
「ぶぅー。お姉ちゃん!」
はっ!少し動揺してぼーっとしていました。
「な、なんでしょうか、フランさん。」
「また今度弾幕ごっこしようね。」
できれば、断りたいのですが…。あぁ、咲夜さんの視線が痛いです。
「わ、分かりました。時間のある時にまたやりましょうか。」
「うん♪」
そんなご機嫌に頷かれましても、先が思いやられますよ、まったく。紅魔館に降りると一気に疲れが出てきました。
「よっす。お疲れ。」
「し、しばらく休ませてください。」
わたしは空いているレミリアさんの右隣に座りました。
「大したものよ?フラン相手にその程度の傷で済んでいるのだから。」
「そんなものなのですか?」
「あぁ。私もそう思うぜ。」
そうなのでしょうか。いまいちよくわかりません。あ、フランさんが正面に座りました。
「お姉ちゃん、強かったよ。もしかしたら魔理沙よりも強いかもね。」
「それは聞き捨てならないぜ。次は私とやるか、霙?」
「いえ、やめておきますよ。疲れましたので…。」
これ以上動くのは、流石に無理ですよ。フランさんに再戦を頼まれている以上、またここまで追い込まれるわけですし。フランさんの言い様から魔理沙さんの方が強いみたいですね。あぁ…。先が思いやられますよ。
「きゅっとしてドカーン!フランだよー。」
今回はレミリアの妹である、フランドール・スカーレットさんに来ていただきました。
「弾幕ごっこ、楽しかったよ♪」
でしょうね。
「それで、あたしは次いつ出るの?」
未定ですね。少なくともしばらくは出てこないでしょう。もしかしたらもう出てこないかもしれませんね。
「えー。もうお姉ちゃんと弾幕ごっこできないの?もっと遊びたかったのにぃ…。」
そんなに駄々をこねないでくださいよ。あとでプリンあげますから。
「ほんと!?」
もちろん本当です。それではこれを読んでください。
「んー?えっと、次は2回目の寺子屋だよ。できるだけ授業風景を描くつもりだから、楽しみにしててね。」
はい、ありがとうございました。あちらにプリンがありますからね。
「わーい!」
それでは、間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。