久々に妹紅も登場です。
そしてギャグ成分が全然ありません。
そんなに面白くないよ?
え、それでもいい?
…それではどうぞ♪
「さてと、行きますか。」
今日は寺子屋の授業が朝からあります。なので、今日は早めの外出です。霊夢さんはまだ寝ていますが、朝食の作り置きがありますし、大丈夫でしょう。
「行ってきます。」
誰の返事もなーい。まぁ、家主以外いませんし、肝心の家主は寝ていますからね。
「さて急ぎましょう。」
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おや?寺子屋の様子が何か変ですね。どうしたのでしょうか。中に入ってみると子供たちがわたしに気づき、近づいてきました。ただみんなの顔が不安に染まっています。
「霙先生、助けて!」
「霙か、丁度いいところに来た!」
え?え?慧音さんまでそんなに慌ててどうしたのでしょうか。
「ちょ、ちょっと待ってください。みんな落ち着いて、ね?一から説明してくれますか?」
みんなの話によると、男の子と女の子が些細なことで喧嘩をしてしまい、その後女の子が泣きながら迷い竹林の方へ行ってしまったそうです。それを聞いて慧音さんが出ていこうとしたところにわたしが来たわけですか。
「その喧嘩をしてしまった男の子は?」
「この子だ。」
「お、俺だけど…今は反省してるんだ。だからあいつを連れ戻してくれ!」
最初の方でわたしにお願いしてきた子でしたか。この子も涙目になっていますね。罪悪感と心配でい
っぱいなのでしょう。
「分かりました。みんなはここで待っていてください。慧音さん、わたしが行ってきますので、みんなを任せます。」
「し、しかしだな。」
うーん。出て行った子を心配する気持ちはわかりますが、慧音さんにはここのみんなを落ち着かせて欲しいのですけど…。あ、そうです。
「(慧音さん。わたし、フランさんとこの間弾幕勝負をしたのですよ。)」
「なっ!?」
わーわー!声が大きいですって。
「(それは一昨日紅魔館に行っていた時の話か?)」
あ、声、小さくなりました。空気を読んでくれて助かります。
「(はい。そうです。)」
「(そうか。あの悪魔の妹と。…嘘ではないようだな。竹林には妖怪がいるだろうから気を付けろ。)」
「(はい。わかりました。)」
「では、霙。あの娘を頼んだ。青い布地で髪を結んだ子で、清香という子だ。」
「分かりました。できるだけ早く戻ってきます。」
わたしは子供たちに安心させるように微笑んでから、すぐに寺子屋を出て竹林の中へ入っていきました。
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「清香ちゃーん!いるなら返事をしてくださーい!」
意外と竹林は広いですね。清香ちゃんは大丈夫でしょうか。
「誰かと思えば霙じゃないか。どうしたんだ?」
ウェイ!?竹林の間から声をかけられたので驚きましたよ、もう。奥から妹紅さんが出てきました。そうですね。もしかしたら、妹紅さんは何か知っているかもしれません。
「妹紅さん。青い布地で髪を結んでいる女の子を見ませんでしたか?」
「いや、見ていないが。その子がどうかしたのか。」
「実は―」
わたしはこれまでの経緯を妹紅さんに話しました。
「なるほど。状況はわかった。私も探そう。」
「ありがとうございます。」
「とりあえず、手分けしてその清香という子を探そう。私は今来た道を探してみる。霙はあっちを探してくれ。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
妹紅さんは来た道を引き返していきました。わたしも急ぎましょう。
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妹紅さんと別れてからどれくらい時間が経ったのでしょうか。迷いの竹林というだけあって、今どこにいるのかわかりませんね。おや?竹林の間から覗き込む眼が…。清香ちゃんではないですね。青い布地もないですし。代わりに兎のような耳が生えています。
「あの―。」
「―っ!」
あ、行っちゃいました。追いかけてみましょう。もしかしたら、清香ちゃんの行方を知っているかもしれません。
「待ってくださ―っ!」
え!?いきなり足場がなくなりって。これは、お、落とし穴ですか!?
「うぅ。いったぁ…。」
「うーん。鈴仙じゃないのが引っ掛かっちゃったかぁ。」
見上げると先程の兎の女の子が穴を覗き込んでいました。
「大丈夫ー。そこの人ー。」
「大丈夫ですよー。」
ちょっと尻餅を打ったので痛いですがね。すぐに空間をつなげて外に出られましたし、この子に聞いてみましょうか。
「あの、青い布地で髪を結んだ子を見ませんでしたか?」
「うん?見てないなぁ。あ、でも運がいいかもしれないね。」
え?どういうことでしょうか?
―てーゐ。どこに行ったー!―
「あ、やばい。じゃ、ばいばい。」
あ、行っちゃいました。
「す、すみません。こ、ここら辺に、兎耳の、女の子を、見ません、でしたか?」
今度は息を切らせた娘が飛び出てきました。あなたも十分兎耳だと思うのですが。おそらく逃げていった子のことでしょう。
「えっと、あっちに走っていきました。」
「あ、ありがとうございます。てーゐ!待ちなさーい!」
あ、行っちゃいました。一体なんだったのでしょうか?はっ!忘れるところでした。それよりも清香ちゃんです。
「やっと見つけたぞ、霙。」
あ、この声は―。
「妹紅さん?」
「あぁ。ようやく見つけたよ。」
妹紅さんの影に小さな女の子が隠れています。でも青い布地が丸見えですね。
「ありがとうございます。」
「それじゃあ、私は行くぞ。」
「はい。また会いましょう。」
「あぁ。」
さてと、今度はこっちの番ですね。
「清香ちゃん?」
あ、今肩がはねましたね。
「み、霙先生?」
「はい、そうです。探しましたよ。みんなが心配しています。」
「で、でも…。」
なるほど。喧嘩したあとで気まずいのでしょうね。
「大丈夫。君と喧嘩をした男の子も反省しています。仲直りで全部終わりですよ。」
「……うん。」
「ふふ。いい子ですね。では行きましょうか。」
帰るために穴もつなげましたし、行くとしましょうか。
このあと、何事もなく寺子屋に着きました。そして、仲直りも済ませられました。なんでも幼馴染だったようです。あとで女の子に聞いたのですが、妖怪に襲われそうになって逃げていたところに妹紅さんが出くわしたそうです。何もなくてよかったですね。
今回は因幡てゐさんと鈴仙・優曇華院・イナバさんが登場しました。誰もどちらか一人と言ってないですよー。そして、ここに来ているのはてゐさんです。
「よろし~。」
それにしてもいたずら好きですね。
「だって楽しいじゃん。ここに来る前にも落とし穴に鈴仙を突き落としてきたからね。」
だから優曇華さんも呼んだのにここにいないんですね。
「まぁね。鈴仙は今度な。」
それにしても、突き落とすときましたか。
「だって、落とし穴の目の前にいるんだもん。突き落としたくならない?それにあんたの好きなキャラでもあるんでしょ?なら、なおさらじゃん。」
…そうですね。目隠しをしてから氷水の入った落とし穴へシュートするのもありかと。
「おぅ。作者もえげつないなぁ。」
いえいえ、それほどでも。あと、ちゃっかりてゐさんは能力を使っていますね。
「ただの気まぐれだよ。」
そうですか。それではこれを読んでください。
「はいよー。次回は天狗の3人を登場させたいと思っているよ。もしかしたら、河童か鬼にするかもだけどね。」
ありがとうございます。
それでは、間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今度はどんなイタズラをしようかなぁ。
あ、てゐさん。次は私も混ぜてくださいよ。
おっ!いいねぇ。その時は呼ぶから一緒にやろうよ。
はい。
※作者と古城霙は別人です。