東方歪界譚   作:鈴華

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今回はみょんが登場します。
ちょっと遅くなっちゃいましたね。
それではどうぞ。


Ep,17 半人半霊のお買い物

「ふむ。今日の授業はここまでだ。」

 

今日も寺子屋で授業がありました。わたしは午前中を担当し、慧音さんは午後を担当しました。子供たちを見送り、わたしと慧音さんは奥の部屋で一息つくことにしました。

 

「お疲れ様です、慧音さん。粗茶ですが。」

「あぁ。ありがとう。」

 

わたしは慧音さんの向かいに座りました。

 

「そうだ、霙。」

「なんですか?」

「近々試験を行う予定だ。明後日辺りに問題の作成を手伝ってくれ。」

 

試験ですか。まぁ、あって当然ですね。

 

「分かりました。でも、わたしたちだけでできるのですか?」

「そこは大丈夫だ。助っ人を呼んであるからな。」

「助っ人、ですか?」

「そうだ。」

 

そういうと、慧音さんは先程の授業で使った本を取り出しました。

 

「この本を書いた人だ。」

 

この本を書いた人?稗田阿求、さん?

 

「稗田阿求さんってどのような方なのですか?」

「そうだな…。幻想郷の記憶と言ったところか。」

 

幻想郷の記憶…。まったく想像できませんね。

 

「詳しいことは本人に聞いてみるといい。」

「そうですね。そうします。」

 

一体どのような方なのでしょうか…。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

あの後、慧音さんと少し談笑してから寺子屋をあとにしました。

 

「急ぎましょうか。」

 

わたしは足早にお店へと向かうことにしました。だって、売り切れちゃうかもしれないじゃないですか。

 

「ごめんなさいね。もう売れ切れちゃったんだよ。」

「すまんな。ここも売り切れちまったんだ。」

 

……。何と言うことでしょう。何処も彼処も売れ切れちゃっているのですが。どういうことでしょうか。しょうがないですね。今日は雑炊にでもしましょうか。

 

「…あれ?」

 

肩を落として歩いていますと、前方に大きな鞄を背負った娘がいます。ていうより、食材が鞄からはみ出でいるのですが…。え?あの娘が全部買い占めたのでしょうか?それにしても辛そうですね。

 

「あのぅ…。」

「はい?」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ。いつものことですから。」

 

そ、そうですか…。それにしても、この娘がお店のものを買い占めたのでしょうか?

 

「ちょっと聞いてもいいですか?」

「なんでしょうか?」

「あそこのある多くのお店のものを買い占めたのはあなたですか?」

「そうですね。あ、もしかして、何か買う予定でしたか?」

「正しくその通りです。」

「す、すみません。そのようなことも知らずに。」

 

そ、そんなに畏まらなくても、困るのですが…。

 

「そうですね。ちょっといいですか?」

「はい?」

「この荷物を運ぶのを手伝ってくれませんか?そのお礼に少し分けてあげます。」

「いいのですか?分けてもらっても…。」

「いいですよ。」

 

この人、いい人です。それから、わたしはこの娘―魂魄妖夢さんを手伝うことにしました。なんでも、妖夢さんの主である西行寺幽々子さんはかなりの量を食べる人だそうです。今運んでいる量から考えて、ルーミアちゃんよりも大食いのようですね。

 

「ところで先程から気になっていたのですが…。」

「なんでしょうか?」

「妖夢さんの周りに浮いている白いのは何ですか?」

「これですか?私ですよ。」

 

………うん?

 

「え?はい?…うぇ?」

「あはは。言っていませんでしたね。私は半人半霊なんですよ。」

 

半人半霊?What?

 

「えーと、ですね。簡潔に言ってしまえば、半分人間で半分幽霊なんですよ。これは私の幽霊の部分なんです。」

「つまり、半死半生ってことですか?」

「ちょっと違いますけど、大方そのようなものです。」

 

妖怪、天狗、吸血鬼、河童の次は幽霊ですか。幻想郷は広いですねぇ。

 

「遠い目になっていますけど、大丈夫ですか?」

「えぇ、はい。大丈夫ですよ。」

「それならいいのですが…。」

 

もう、諦めましょうか。これ以上は身が持ちませんからね。

 

「ここまでで大丈夫ですよ。」

 

妖夢さんが立ち止まった場所には行き止まりしかないのですが…。いえ、よく見ると空間が少し波打っているようですね。

 

「そうですか?この量ですし、家まで運びますよ?」

「駄目です。」

「え?」

 

どうしてでしょうか。妖夢さんの雰囲気が少し変わりました。

 

「ここから先は冥界。この先には亡霊しかいません。あなたのように生を持つ者が訪れれば、亡霊となってしまいます。」

 

冥界…ですか。そうですよね。妖夢さんは半分幽霊ですし、おそらく西行寺幽々子さんという方も幽霊の類なのでしょう。

 

「わかりました。」

「すみません。ですが、その善意は受け取りますよ。これは運んでくれたお礼です。」

 

そう言ってから妖夢さんは鞄から少しのお米と野菜、お肉に魚を取り出しました。

 

「これしかあげられなくてすみません。」

「気にしないでください。これだけあれば十分です。」

「それは良かったです。それでは道中お気を付けて。」

「妖夢さんも。」

 

妖夢さんが冥界に入って行っちゃいました。さて、わたしも帰りますか。

 




これで自機組は全員登場しましたね。
「そうですね。」
そんなわけで、魂魄妖夢さんに来てもらいました。
「やっと登場できましたよ。遅すぎませんか?」
しょうがないじゃないですか。下手すると登場しなかったかもしれないのですから。
「…それは本当ですか?」
本当ですよ。
「一応、私は作者さんの好きなキャラに入っているはずですよね?」
妖夢さん。物事には犠牲が付き物なのですよ。
「自分に厳しいですね。」
まぁ、あなたには苦労してもらいますがね。
「今なんて?」
なんのことですか?それより次回予告お願いします。
「分かりましたよ。次回は慧音さんとの約束の日まで時間があるため、ある程度の試験問題を考える話になります。もちろん妨害が入ります。といっても新しいキャラを出す予定はありません。」
ありがとうございます。
それでは、間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

あの、作者さん。
なんですか?
いつになったらこの縄を解いてくれるのですか?
私の怖い話に付き合ってくれれば解きますよ。
…え゛?
いやぁ、私ホラゲー大好きなんですよね。だからある程度は考えてあるのですよ。今幽々子さんの世話は霙がしていますので、すぐに帰る必要ないですよ。
いやぁぁぁぁぁっぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁあぁぁぁっぁぁぁぁぁx!!!
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