東方歪界譚   作:鈴華

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主人公視点で書いてみました。
間違いがありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。


Ep,1 博麗の巫女と普通の魔法使い

ここは何処なんでしょうか。

自然の香り?小鳥の声も聞こえてきます。これは畳でしょうか…?

 

「とりあえず、運び込んだけど。どうしましょう、これ。」

 

誰かの声が聞こえてきます。すぐそばに誰かいるみたいです。

 

「ん?気がついたかしら。わかる?」

 

わたしが目を覚ましたことに気づいたのでしょう。巫女服の女の子がわたしの顔を覗き込んできました。

どうやらわたしは布団に寝かされているみたいです。

 

「あなたは?」

「それはこっちのセリフよ。帰ってきてみればすぐそこに倒れてるんだもの。」

「わたし、は…」

 

あれ?わたし、誰ですか?思い…出…せません!?

 

「わたしは…わかりません。思い出せないです。」

「記憶喪失?」

「みたいです。気づいたらここにいました。」

「そう。私は博麗霊夢。よろしく。」

「えっと、よろしくお願いします。博麗さん。」

「霊夢でいいわ。それにしても記憶喪失ねぇ。」

 

わたしの返事に霊夢さんは考え事を始めたようです。何か解決策があるのでしょうか。

そういえば、わたしも巫女服を着ていますね。枕元に違う服が畳まれてあります。よく見たら所々傷ついていますけど。

 

「ああ、それ?私があなたを見つけた時にはその服を着てたわ。汚れてたから洗濯しといたけど、代

 

わりの服がないから巫女服着せといたわ。」

 

「そうだったんですか。ありがとうございます。」

 

どうやら、この服をわたしは着ていたようです。何かわかるでしょうか。……手に取ってみましたけど、わかりませんね。名前もさすがに書いてありませんし、困りました。

 

「ちょっと出かけてくるけど、留守番頼めるかしら?」

「?どちらに行くのですか?」

「あんたの記憶の手がかりになりそうなとこ。」

 

何かわたしの記憶喪失の手がかりになることを思いついたみたいです。それならわたしが。

 

「あー。いいわよ。私が行くわ。あんたは記憶喪失なんだし、それに病み上がりみたいなものだか

ら、あまり動かない方がいいしね。」

「でも…」

「でもじゃない。」

 

うぅ、ここまで強く言われたら受け入れるしかありませんね。釈然としませんが、しょうがありませ

ん。

 

「はあ、分かりました。」

「じゃあ、行ってくるわね。」

「はい。いってらっしゃい。」

 

霊夢さんが出て行ってしまった。すぐに辺りには静寂に包まれてしまいました。…知ってますか、霊夢さん。記憶喪失って意外にキツいものみたいです。わたしも初めて知りましたけどね。誰もいないと不安で死んでしまいそうですよ。うう…。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

霊夢さんが出て行ってからどれくらい時間が経ったのでしょう。異様に時間を長く感じます。

 

「おーい、霊夢ー。いるなら返事しろー。おーい。」

 

?誰の声でしょうか。と、言っても記憶喪失のわたしが知っているはずがありませんが。

声の主さんは霊夢さんの名前を呼びながら、神社の中を歩いていますね。これはお留守番を頼まれたわたしの出番でしょうか。あ、体を起こしたら丁度、麩が開きましたね。

 

「なんだよ。寝てんならそう言えば良いのに。…ん?」

「霊夢さんは今、留守ですよ。」

 

入ってきたのは白黒の服に大きな帽子をかぶった少女です。手には大きな箒が握られていますね。

 

「巫女服着てるから霊夢かと思ったな。で、誰だお前?霊夢は?」

 

どうやら記憶喪失前のわたしと会ったことはないみたいですね。彼女の視線が刺さってきます。

 

「誰と言われても、記憶喪失なので分かりません。霊夢さんはわたしの記憶の手がかりになりそうな場所に向かいました。」

 

わたしは先ほどの経緯を話しました。白黒の少女は理解してくれたようです。

 

「そうか、それは大変だな。…よし。この私がいろいろ説明してやるよ。」

「ありがとうございます。えっと…。」

「ああ、私か?私は霧雨魔理沙、よろしくな。」

「よろしくお願いします、霧雨さん。」

 

すると、霧雨さんはむず痒そうな顔をしました。どうしたのでしょう。

 

「なんか堅苦しいな。魔理沙でいいぜ。」

「あ、はい。魔理沙さん。」

「よし。」

 

どうやら苗字で呼ばれたことが気に入らなかったらしいです。霊夢さんと何処か似た人だと思いましたが、そのとおりだったみたいですね。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 魔理沙さんは丁寧にいろいろ説明してくれました。ここは幻想郷と言われる場所であること、変わった人たちが住んでいること、幻想郷には弾幕勝負というルールがあること、弾幕勝負ではスペルカードと言われるものが使われること。

 

「―と、まぁこんなもんかな。」

「楽しそうな場所ですね。」

「まぁな。飽きはしないが、異変が起きない時は暇だぜ?」

「異変、ですか?」

「ああ、これは説明してなかったな。異変ってのは、幻想郷で起こる事件や現象みたいな騒動のことだ。ほとんど霊夢が解決してるが、私が解決した異変も結構あるぜ。」

 

霊夢さんと魔理沙さんはすごい人みたいですね。魔理沙さんは幻想郷で起こった異変の過去話を始めました。話している間の魔理沙さんはとても生き生きしていて、聞いているわたしも楽しくなってきました。魔理沙さんが唐突に話を区切りました。どうしたんでしょう。

 

「そうだ。弾幕勝負しないか?」

「えっ!で、でもわたし、ルール知りませんし、スペルカードも持ってませんよ?それに弾幕勝負は異変解決のためのものではないんですか?」

「あぁ。遊びでもできるぜ、弾幕勝負。大丈夫だ、私が一から教えてやるからな。」

 

とてもいい笑顔で楽しそうなのは良いのですが、わたしどうなっちゃうのでしょうか。

 

 




最後まで、ご閲覧ありがとうございます。
実は東方projectの原作を持っていません。
且つ、ほとんどのことを知りません。
二次制作の東方RPGをやったり、動画サイトでゆっくり実況とアニメを見た程度です。
なので、キャラの個性が違うことがあるかもしれません。

最後まで付き合っていただきありがとうございました。
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