今回は幻想郷のインなんt…なんでもないです。
そんなに睨まないでください。
それではどうぞ。
慧音さんとの約束の日がやってきました。と言いましても、その日は授業があり寺子屋に来ているのですがね。今は授業を終えて、例の助っ人が来るのを待っているところです。
「ふむ。どうやら来たみたいだな。」
客間で待っていると、慧音さんの言葉のすぐ後に戸を叩く音が聞こえていました。
「開いているぞ。入ってきてくれ。」
「おじゃまします。」
戸を開けて入ってきたのは紫色の髪に花の髪飾りを付け着物を着た娘でした。手には袋があり本が数冊入っています。
「久しいな、阿求。」
「こちらこそお久しぶりですね、慧音さん。」
この人が稗田阿求さん…。幻想郷の記憶とも言うべき人ですか。
「そちらの方は初対面ですね。はじめまして、稗田阿求です。」
「古城霙です。」
軽く挨拶を交えると、阿求さんはわたしと慧音さんの向かいに座りました。
「さて、早速始めてしまおうと思うが、いいか?」
「いいですよ。阿求さんは?」
「私も構いません。」
よし、それじゃ始めますか。
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結論から言ってしまえば、意外に早く終わりました。あとは問題用紙を複製するだけです。そして、今は空いた時間でお茶会みたいな感じになっています。
「しかし、霙がまとめていると思わなかったな。」
「えぇ。おかげで早く終わりましたね。」
まぁ、早く終わったのはわたしが原因ですけどね。意外にも役に立ててよかったです。
「ありがとうございます。わたしは阿求さんの記憶力に驚きましたけどね。」
本当に驚きましたよ。わたしがある問題を探していると、阿求さんはすぐにその数項を言い当てましたから。
「私は一度見た物を忘れない程度の能力を持っていますから。」
「忘れないのですか?」
「はい。」
「本当に、ですか?」
「はい。」
それはまたすごい能力を持っていますね。記憶喪失であるわたしにとっては羨ましいかぎりです。
「霙さんのことも聞かせてくれますか?」
「わたし、ですか?」
「えぇ。」
「…そうですね。出来る範囲のことなら話します。」
なんとなくですが、射命丸さんと同じ匂いがするようなしないような気がします。
「霙さんについての噂が耐えないので、簡単なところからいきましょう。」
どんな噂が立っているのでしょうか。変な噂だったら嫌ですね。
「では手始めに、霙さんは外から来たというのは本当ですか?」
「おそらくそうだと思います。」
「…?おそらくというのは?」
「記憶喪失なんです。」
「ご、ごめんなさい。」
「いえ、気にしないでください。」
今更って感じですね。
「それで、先の質問の続きですが。わたしの名前を誰も知らないようなので、外来人だと判断しました。」
「なるほど。では次行きましょう。風の噂ですが、弾幕勝負をしたんですか?」
「しましたよ、2回だけですが。」
「誰としたんです?」
「最初がフランさんで、次がルーミアちゃんです。」
「……え?」
なんで皆さん同じような反応するのでしょうか?そんなにフランさんの相手をしたことがすごいのでしょうか。
「よく生きて戻って来れましたね。」
そこまでですか!?そんなにすごいことなのですか!?
「あの娘の能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力です。身体能力も鬼や天狗以上ですよ。そんな悪魔の妹と弾幕勝負したんですから、驚きます。」
…そ、そうなのですか。あんまり実感ないですね。あんなに幼い娘なのに…。あぁ、そうでした。レミリアさんがわたしよりもずっと年上なら、フランさんも年上ですよね。
「でも、わたしが弾幕勝負をしたってどこで聞いたのですか?」
「…霙。」
あ、今まで空気だった慧音さんがわたしに何か渡してきました。これは文々。新聞ですね。そういえば最近読んでないような気がします。あ、これはわたしとルーミアちゃんが戦っている時の写真ですね。
「見ての通りだ。お前が弾幕勝負をしていたことは大半の奴が知っているぞ。まぁ、フランとやったことは載っていないが。」
なるほど、そういうことですか。
「では次行きましょうか。霙さんの能力ってなんですか?」
「それはよくわからないのですよね。今のところは空間に穴を開けるくらいがわかりやすいと思います。」
「空間に穴を、ですか?」
そういえば、人前では全然使っていませんでしたね。見たことがあるのは弾幕勝負を見ていた魔理沙さんとレミリアさんに咲夜さん。弾幕勝負をしたフランさんとルーミアちゃん。清香ちゃんはここに連れてくる時に使いましたし。
「なんだったら見せましょうか?」
「いいんですか。」
「いいですよ。はい。」
わたしは阿求さんの真横に穴を開けました。穴の向こうには境内の階段が見えます。
「…ここは博麗神社の前か?」
慧音さんは穴を覗き込みながら聞いてきました。慧音さんにも見せるのは初めてですね。わかりやすいところといえば、ここだと思いましたので。
「私の考えですが、空間に穴を開けるのは何かの応用だと思います。」
「応用ですか。」
「えぇ。元は違う能力で、その応用がこの空間に穴を開けることだと思います。」
そういえば、フランさんとの弾幕勝負で使った歪符“エクサティング”はこれと違った効果を発揮し
ましたね。わけがわからないよ。
「早く記憶が戻るといいですね。」
「そうですね…。」
「その時はいろいろ聞かせてくださいね。」
「あはは。」
なんでしょうね。記憶が戻って欲しいような欲しくないような。さて、穴を閉じますか。
―トントン…―
おや?戸を叩く音がしますね。誰でしょうか。
「慧音先生いる?」
この声は確か―。
「清香か?どうした?」
戸を小さく開けて清香ちゃんが部屋を覗き込んできました。え、なにあの小動物的な動作。かわいいです…。
「霙先生いる?」
「いますよ。どうしたの?」
「これ…あげる。」
清香ちゃんのところへ行くと小さな両手で箱を渡してきました。箱を開けてみると、中には青い布が入っていました。
「お礼。わたしとお揃いの布。」
あぁ、なるほど。迷いの竹林に探しに行った時のですか。
「ほんとはもっといいの考えたんだけど、思いつかなくて…。」
だからこんなに期間が空いたのですか。そんなこと気にしなくていいのに。
「ありがとう。大切にしますね。」
「うん。ばいばい霙先生、慧音先生。」
「はい。さようなら。」
「気をつけるんだぞ。」
清香ちゃんが帰るのを見送ると、わたしは早速長い髪を一本縛りにしてみました。
「どうですか?」
「うん。似合うぞ。」
「えぇ。似合ってますよ。」
「あ、ありがとうございます。」
自分で聞いておきながら、なんか恥ずかしいですね。なんですか、そんな微笑ましい目で見ないでくださいー!
「わたしは10万3千冊の魔導書なんて頭に入っていません。」
まだ引きずっているんですか。
「確かに一目で覚えられますが…」
そんなわけで、今回は稗田阿求さんに来ていただきました。
「はじめまして、稗田阿求です。」
話題がないでーす。
「いきなりですね。一応あのことを伝えなくていいんですか?」
…あぁ、あれですか。えーっと、次回ですが、諸事情で投稿が来月以降になります。
「と言いましても、作成し始めるのも4月からですが。」
色々あるんですよ(遠い目)。
「戻ってきてくださいよ。」
大丈夫だ、問題ない。そんなわけで次回予告お願いします。
「次回はあの2人を登場させます。そして、それは彼女の記憶の手がかりになるのかもしれません。…あの。」
なんですか?
「この2人っていうだけでは分かりにくいのでは?」
…そうですね。ではヒントです。いつも2人でいます。
「もう少し…。」
片方は色々な説が存在しますね。
「それくらいでいいでしょう。では私は戻りますね。」
ありがとうございます。
それでは、間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。