それでは本編どうぞ。
今、わたしは魔理沙さんと一緒に博麗神社の縁側に座っています。魔理沙さんが神社の中からお菓子を出してきたのですが、勝手に食べていいのでしょうか。魔理沙さんは普通に食べていますが…。
「弾幕勝負ってのは、通常弾とスペルカードがあってな。スペルカードは必殺技のことだ。私や霊夢も結構持ってる。例えば、これだ。」
そう言って、ポケットから1枚のカードと八角形の物を見せてくれました。
「これは…?」
「恋符“マスタースパーク”とミニ八卦炉。私のお気に入りだぜ。」
とても強そうです。わたしもこんな物ができるのでしょうか。
「さてと、早速だがお前にスペルカードの作り方を教えるぜ。」
そう言うと、数枚のカードを渡されました。これがわたしのスペルカードになるのでしょうか。
「至って簡単だぜ。自分に合う物を想像すればすぐできる。」
「自分にあったもの、ですか。」
目を閉じて想像してみることにしましょう。………………捻れ?なんとなくですが、そんなものを感じます。ん?手元に少し違和感が…。
「おぉ。早速出来たか!?」
目を開けてみると、手元には先程と違うカードがあります。これが…。
「これが、わたしのスペルカード…。」
「よし、早速はじめるか。」
魔理沙さんが箒を片手に立ち上がりました。すると、箒にまたがりました。…え?ま、まさか。
「よっと。」
…と、飛んじゃいました。
「どうした?」
「いえ、飛べるんですね。」
「?普通だろ。」
えっ普通なのですか?じゃあ、まさか霊夢さんも飛べるのでしょうか。いや、魔理沙さんが普通と言うからにはみんな飛べるのでしょう。
「わたし、飛べませんけど…。」
困りました。相手が飛べるのでは、こちらが不利ですし。うーん……?
「乗ってみるか。」
「え?」
考え事をしていたら、魔理沙さんが降りてきました。おそらく箒の後ろに乗れということでしょう。
「じゃ、じゃあ、おじゃまします。」
後ろに乗ってみると、至って変わりのない普通の箒ですね。どういう仕組みなのでしょうか。
「そんじゃあ、飛ぶぞ。しっかり掴まってるんだぜ。」
「は、はい。」
うわぁ…。飛んでますよ、わたし。足がぷらぷらして少し不安…でもないですね。なぜでしょうか。
「どうだ?大丈夫か?」
「あ、はい。大丈夫です。」
「(そうか。なら早速。)」
幻想郷はきれいですね。森が広がっています。あの開けた場所は町でしょうか。あそこには紅い屋敷がありますね。
……?あ、あれ?いきなり空が下になっちゃいました…って。
「え!ちょ、ちょっと魔理沙さん!?」
「なんだぜ?」
「なんで、逆さになってるんですか!?」
わたしは落ちないように必死に魔理沙さんにしがみつきながら尋ねてみましたが、魔理沙さんは笑っています。
「いや、大丈夫って行ったからさ。試してみただけだぜ?」
「だ、だからってこれは!」
が、頑張れわたし!頑張れ頑張れ出来る出来る絶対出来る積極的にポジティブ諦めんなよ無理ですぅ!う、うぅ。もう、限界、です…。
「う、うにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
あぁ、落ちていきます。自由落下ですよはい。魔理沙さんは何がしたかったんでしょうか。
「おいおい。何最後を迎えたみたいな顔になってんだぜ?」
真横から声がしたので目を開いて横を見てみると、悪戯の成功した子供みたいな顔をした白黒少女がいました。とりあえず一言。
「あ、貴方はなにがしたいのですかあぁぁぁ!?」
「あはは。そう睨むな。イメージするんだぜ。空に浮く感覚、空気との一体感その他諸々。」
「だから、わたしは飛べないとっ!」
「その思い込みをぶち殺すってなわけで、飛んでる感覚をイメージしてみるんだぜ。」
と、兎に角イメージしてみることにします。空を飛んでいる感覚、空を飛んでいる感覚…。
あ、あれ?なんでしょうか、この感覚?浮遊感?えっ、わたし死んじゃったのですか?
「やれば出来るじゃねぇか。」
恐る恐る目を開けてみると、
「…浮いてる。」
どうやらわたしは死んでないみたいです。わたしがいるのは空中です。地面に立っているわけじゃないですはい。
「よっし。なら早速弾幕勝負だぜ。」
魔理沙さん、どれだけ弾幕勝負がしたいんでしょうか。
「さっきも言ったが、弾幕には通常弾とスペルカードがある。スペカは、まぁ時間が経てば使えるぜ。通常弾は今までと同じだ。自分にあったイメージで放つことができるぜ。」
説明終えると、魔理沙さんは距離を取りました。勝負、ですか。争いごとは好きではないんですけど。
「ちょっと魔理沙何してるのよ!」
声のした下の方を見てみると霊夢さんがいました。
「おー、霊夢ー邪魔してるぜー」
「いいから、さっさと降りてきなさーい!」
渋々降りていく魔理沙さん。弾幕勝負そんなにしたかったのでしょうか。あとについて降りてみますと、少し遅れて1人の女性が境内の階段を登ってきました。
「相変わらず長いな、この階段は。」
「白玉楼よりはマシでしょ。」
「行ったことはないが…。」
「なんだ、慧音。寺子屋はどうしたんだぜ?」
「妹紅に任せているが、心配だがらすぐ済ませたいな。で、霊夢、記憶喪失の娘は?」
「魔理沙の後ろの方にいる娘よ。」
あ、蚊帳の外だと思っていましたら、わたしの話になったみたいです。慧音と呼ばれていた女性が私の方を見てきました。
「はじめまして。私は上白沢慧音。竹林の方の人里にある寺子屋で教師をしている。」
「え、えっと。わたしは…。」
「あぁ、大丈夫だ。話は霊夢から聞いている。名前も忘れているのだろう?」
「は、はい。」
すると、上白沢さんはジッーとわたしを見始めました。な、なにか怖いです。
「どう、慧音わかった?」
「いや、奇妙だ。彼女の歴史が歪んでいて読みにくいんだ。」
「えっ!?」
わたしの歴史が歪んでいる…?
ご愛読ありがとうございます。
間違い等がありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。