彼女がそこで見たものとは―
そして、同時刻。
魔理沙は紅魔館に呼ばれていた。
そこにあったものとは―
「それで、衣玖。私になんの用なのよ?」
「天界の一角に大きな“黒い渦”が見つかりました。」
「…いつから?」
「今朝です。見回りをしていた天人が発見しました。」
「それで、それからどうなったのよ。」
「暇そうだった総領娘様がその渦に飛び込もうとしていました。」
「あいつならやりそうね。」
「天人の皆さんに抑えてもらってすぐに私が下界へきたわけです。」
「そう。だったら急ぐわよ。その渦、大きくなるみたいだから。」
「…どうしてわかるのです?」
「地霊も同じようなのが昨日できてたのよ。今は放置しているわ。」
「そうですか。なら急ぎましょう。」
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「離せええええええええ!私は暇なんだああああああああああ!!」
「黙れ、まな板。」
「あ゛?あぁ、霊夢か。どうしたのよ。」
「もちろん異変解決のために動いてんのよ。で、これがその渦ってわけね。」
「そうよー。」
「総領娘様、そんなにいじけないでください。」
「いじけてないわよーだ。」
「そうですか(どう見てもいじけていますね)。それで何か分かりましたか?」
「やっぱり地霊のと同じね。今はどうしようもないわ。」
「そうですか。」
「せめてこれがどう起きたのか、目撃している奴はいればいいのに…。」
「残念だけど、いないわよ。」
「そう。それじゃ、これも今は放置ね。」
「あれれぇ?あの博麗の巫女さんが解決できないのかなぁ?」
「“今は”と言ったのが聞こえなかったのかしら?まな板。」
「上等よ。売られた喧嘩は買おうじゃない!」
「かかってこいや!」
「…やれやれ。」
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「いらっしゃい魔理沙。こんな形で迎えることになるとは思わなかったけど。」
「はいはい。で、あれが例の渦ってわけだな?咲夜。」
「えぇ、そうよ。昨日の夜からあるみたいなのよね。」
「昨日の夜か…。よく見えたな。」
「気づくわよ。空の星が見えないのだもの。」
「そりゃそうか。…で、昨日は何かあったか?」
「そうね。強いて言えば、霙が来たわ。」
「霙が?なんでだ?」
「伊吹萃香にお酒を飲まされそうになって逃げて来たそうよ。」
「そうか…。」
「魔理沙、あなたは勘づいているんでしょ?今回の異変は―」
「わかってるぜ。霊夢もそう勘づいてる。明日にでも問い詰めてみるぜ。」
「早いほうがいいわ。これ以上、この渦を増やさないためにも…」
「…わかってるぜ。あぁ、クソッ!」
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ここまで読んでいただきありがとうございました。