東方歪界譚   作:鈴華

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天界に呼ばれた霊夢。
彼女がそこで見たものとは―

そして、同時刻。
魔理沙は紅魔館に呼ばれていた。
そこにあったものとは―


Ep,26.5 天界と紅魔の異変

「それで、衣玖。私になんの用なのよ?」

 

「天界の一角に大きな“黒い渦”が見つかりました。」

 

「…いつから?」

 

「今朝です。見回りをしていた天人が発見しました。」

 

「それで、それからどうなったのよ。」

 

「暇そうだった総領娘様がその渦に飛び込もうとしていました。」

 

「あいつならやりそうね。」

 

「天人の皆さんに抑えてもらってすぐに私が下界へきたわけです。」

 

「そう。だったら急ぐわよ。その渦、大きくなるみたいだから。」

 

「…どうしてわかるのです?」

 

「地霊も同じようなのが昨日できてたのよ。今は放置しているわ。」

 

「そうですか。なら急ぎましょう。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「離せええええええええ!私は暇なんだああああああああああ!!」

 

「黙れ、まな板。」

 

「あ゛?あぁ、霊夢か。どうしたのよ。」

 

「もちろん異変解決のために動いてんのよ。で、これがその渦ってわけね。」

 

「そうよー。」

 

「総領娘様、そんなにいじけないでください。」

 

「いじけてないわよーだ。」

 

「そうですか(どう見てもいじけていますね)。それで何か分かりましたか?」

 

「やっぱり地霊のと同じね。今はどうしようもないわ。」

 

「そうですか。」

 

「せめてこれがどう起きたのか、目撃している奴はいればいいのに…。」

 

「残念だけど、いないわよ。」

 

「そう。それじゃ、これも今は放置ね。」

 

「あれれぇ?あの博麗の巫女さんが解決できないのかなぁ?」

 

「“今は”と言ったのが聞こえなかったのかしら?まな板。」

 

「上等よ。売られた喧嘩は買おうじゃない!」

 

「かかってこいや!」

 

「…やれやれ。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「いらっしゃい魔理沙。こんな形で迎えることになるとは思わなかったけど。」

 

「はいはい。で、あれが例の渦ってわけだな?咲夜。」

 

「えぇ、そうよ。昨日の夜からあるみたいなのよね。」

 

「昨日の夜か…。よく見えたな。」

 

「気づくわよ。空の星が見えないのだもの。」

 

「そりゃそうか。…で、昨日は何かあったか?」

 

「そうね。強いて言えば、霙が来たわ。」

 

「霙が?なんでだ?」

 

「伊吹萃香にお酒を飲まされそうになって逃げて来たそうよ。」

 

「そうか…。」

 

「魔理沙、あなたは勘づいているんでしょ?今回の異変は―」

 

「わかってるぜ。霊夢もそう勘づいてる。明日にでも問い詰めてみるぜ。」

 

「早いほうがいいわ。これ以上、この渦を増やさないためにも…」

 

「…わかってるぜ。あぁ、クソッ!」

 




それでは、間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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