東方歪界譚   作:鈴華

39 / 52
どもども鈴華です。
バトルの描写って難しいねー。(´・_・`)
そんなわけで魔理沙vs魅魔様です。

それではどうぞ。


Ep,29 弟子vs師匠 魔法vs魔法

「魅魔様!なんで霙と手を組んでるんだ!」

「魔理沙…。あたしゃ、お前に戦いから逃げるように教えた覚えはないんだがね。」

「―ッ!」

 

魅魔は的確に魔理沙を狙って弾幕を放っている。それを魔理沙は掻い潜るように必死になって躱していた。

 

「彗星“ブレイジングスター”!!」

 

魔理沙は逃げ続ける。これは幻想郷を巡った戦いだ。稽古でもなんでもない。そんな状況でも、彼女は自分の師に攻撃できるはずがない。

 

「スペルカードは攻撃のために使うと思っていたんだがね。逃げるために使うと思わなかったよ。」

 

呆れる魅魔は懐から1枚のカードを取り出した。それは紛れもないスペルカードだ。

 

「逃がしゃあしないよ、魔理沙。霊魂“ゴーストレイラー”。」

 

すると、魅魔は魔理沙の“ブレイジングスター”と同じように魔力の軌跡を帯びながら速度を上げた。2つの軌跡が追従し交差しながら移動していく。

 

「なっ!魅魔様、どうしてスペカを!?」

「あそこの女から聞かせてもらったんだよ。今の幻想郷はこれを使うんだろ?昔より随分ぬるくなったものだ、な!」

 

魅魔から魔理沙と同じ星型の弾幕が放たれる。近距離からの弾幕に魔理沙はギリギリで躱していくが、いくつかの弾幕が体を掠っていく。

 

「やめてくれ、魅魔様!私は魅魔様と戦いたくない!」

「甘くなったな、魔理沙。そんな風にお前を育てた覚えは、ない!」

 

一気に魅魔様の速度が上がった。それは魔理沙よりも早い。そのまま回り込むと、彼女は新しいスペルカードを取り出した。

 

「“イビルフィールド”!」

 

青白い稲妻が辺りを照らす。そして、魔理沙はその稲妻に当たってしまった。瞬間、“ブレイジングスター”の効力が切れてしまう。魔理沙はそれに気づくと、急いで魅魔から距離を取った。

 

「はぁ…はぁ…。」

「いい加減にしないか、魔理沙。お前は今まで、そうやって逃げて生きてきたのか?」

「ち、違う!私は魅魔様と戦いたく―」

「それを逃げていると言ってるんだ!!」

 

魅魔の一喝が響き渡り、魔理沙を睨みつける。完全に魔理沙は怖気づき逃げ腰となっていた。

 

「うぅ…。」

「…もういい。お前には失望した。」

「―ッ!」

 

彼女の言葉に魔理沙の心に突き刺さる。尊敬する師匠からそんな言葉を聞かされると思ってもみなかったのだ。魅魔は懐からさらに新しいスペルカードを取り出す。

 

「月光“ルナズライトレイ”。」

 

すると、魔理沙を結界で囲むようにレーザーが囲い、魅魔から細く鋭いレーザーと星の弾幕が放たれた。魔理沙は迷っていた。この程度なら彼女の十八番で打ち消すことも可能だ。しかし、相手は自分の師だ。そんなことできるわけもない。そして、魔理沙は光の弾幕の中へと消えていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「咒詛“魔彩光の上海人形”。」

 

いつの間にか魔理沙を守るように並んだ4体の人形が弾幕を防ぎ、同士に弾幕を放って魅魔の弾幕を打ち消していた。

 

「何してるのよ、魔理沙。あなたらしくない。」

 

そこにいたのは人形使い、アリス・マーガトロイドだった。弾幕が止むと、上海人形は魔理沙から離れ、彼女の元へと戻っていく。

 

「ん?いつかの魔界人じゃないか。元気だったかい?」

「こんにちは、亡霊さん。魔法を盗まれて以来ね。」

「なんのことやら検討がつかないねぇ。」

「で、魔理沙は何してるのよ。」

「ア、 アリス…。」

 

いつもの強気な魔理沙は何処へ行ってしまったのだろうか。今の魔理沙は完全に子供だ。そんな彼女の様子にアリスはため息が出ていた。

 

「はぁ…。あなたねぇ、それでも普通の魔法使いなの?今のあなたはただの子供よ。大人しく家に帰ってガタガタ震えてなさい。」

「……。」

「しっかりしなさい、霧雨魔理沙!」

「―ッ!」

 

―パァン!―

 

魔理沙は何をされたか一瞬理解できなかった。痛みを感じて、初めてアリスに平手打ちをされたのだと気づく。

 

「ア、 アリ…ス?」

「あなたはあの博麗霊夢のライバルなんでしょ?だったらもっと胸を張りなさい。相手が自分の師匠?そんなこと関係ないわ。あなたは霊夢や私相手に手を抜くようなバカみたいな真似、しないでしょ?」

 

魔理沙はハッとしたように目を見開いた。そして目を閉じ、開く。そこには、もう逃げ腰の彼女はいなかった。

 

「ありがとな、アリス。目を覚まされたのは私の方だったみたいだぜ。」

「そう。それはよかったわ。だったらさっさと行きなさい。」

「あぁ!」

 

魅魔はそんな2人の様子を眩しそうに眺めていた。その目はまるで自分の娘の成長を見守る母親のようだった。

 

「ところで、アリス。どうしてここにいんだぜ?」

「懐かしい気配を感じたのよ。」

 

アリスの視線を追うと、そこでは現人神と魔界神の戦いが繰り広げられていた。

 

「なるほど。」

「それじゃ、私はあっちに行くから。」

「わかったぜ。こっちは私に任せな。」

 

アリスは2人の神は戦っている方へと向かって行った。魔理沙は一度、深呼吸すると魅魔に視線を向ける。

 

「待たせちまったな、魅魔様。」

「やれやれ、少しはマシになったかい?」

「あぁ、ここからは私のターンだぜ!」

 

魔理沙はポケットから八卦炉を取り出した。そこにはいつもの強気な霧雨魔理沙がいた。それに対し、魅魔も三日月の杖を構える。

 

「弾幕はパワーだぜ!」

「魔法は全て力だ!」

 

2人は同時にスペルカードを取り出した。それをほぼ同時に唱える。

 

「儀符“オーレリーズサン”!」

「魂符“サイコアインズサン”!」

 

魔理沙の周りに赤、青、黄、緑の4つの球体が現れた。対し、魅魔の周りには白と黒の球体がそれぞれ2個ずつ現れた。そしてそれぞれの球体から弾幕とレーザーが放たれる。

 

「まだまだー!」

 

魔理沙は箒の上に立つと、空を滑走し始める。角度を変え、弾幕を当てようとしているのだ。そしてそれは少しずつ上へ上へと向かっていた。

 

「何をするつもりだい、魔理沙。」

「手の内を相手にバラすようじゃ、つまらないぜ!」

 

飛び交う弾幕の中、魔理沙は次のスペルカードを取り出した。箒から一度飛び上がり、しっかりと座る。そしてスペルカードを口に加え両手で箒を持ち、体勢を低くした。

 

「魔符“スターダストレヴァリエ”!」

 

瞬間、魔理沙が急加速し、星屑の弾幕が尾を引いて突っ込んできた。魅魔はすぐに躱し、追い打ちをかけようと振り返るが、その時には魔理沙はUターンを終え再び突っ込んでくるところだった。

 

「速いっ!?」

「どんどん行くぜ!」

 

躱し続ける魅魔。しかし、星屑弾幕が彼女の避ける範囲を狭めていく。なら再び“イビルフィールド”を…。スペルカードを取り出そうとする魅魔。しかし、それを見落とすほど魔理沙は甘くない。

 

「そこだ!!」

「カハッ!?」

 

背後からの直撃、流石にこのダメージは大きい。魅魔は衝撃で飛ばされるが、ある程度距離が開くと体勢を整えた。そして2人の間にはまた距離ができる。

 

「…魅魔様。」

「なんだい?」

「これで終わりにしようぜ。」

「…そうかい。」

 

緊迫する空気の中、2人はそれぞれスペルカードを取り出し、高らかに唱える。

 

「恋符“マスタースパーク”!!」

「“トワイライトスパーク”!!」

 

2つの太いレーザーが放たれ拮抗する。しかし、それは魅魔が押しているように見える。そして、その拮抗は長続きしなかった。魔理沙が押され、レーザーの中に飲まれていったのだ。

 

「その程度かい、魔理沙。」

「……。」

 

レーザーが消え、現れた魔理沙はボロボロだった。しかし、雰囲気が言っている。まだ終わっていないと…。

 

「……ふっ。」

「…?」

「まさか、こいつを使うことになるとは思わなかったぜ。あとで香霖に修理してもらわないとな。」

 

彼女は新しくスペルカードを取り出した。

 

「やれやれ、出し惜しみは良くないぞ?」

「悪いな、魅魔様。念のためだったんだよ。んじゃ、行くぜ!」

 

魔理沙は天高くスペルカードを投げると、八卦炉を両手でしっかりと持った。魅魔も杖を構える。

 

「魔砲“ファイナルマスタースパーク”!!!」

「“トワイライトスパーク”!!!」

 

今まで比べ物にならない程のレーザーが魔理沙から放たれた。その威力に魅魔は少し驚いていた。それは先程のレーザーと威力が違いすぎていた。そしてぶつかり合う光の奔流。威力はほぼ互角。

 

「「うおおおおおおおおおおおおお!!!」」

 

いや、若干魔理沙が押している。

 

「私は霧雨魔理沙だ!普通の魔法使いで霊夢のライバル!アイツに勝つまで、私は負けられないんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでいい。」

「えっ…。」

 

先程まで聞けると思ってもみなかった声を聞いて、魔理沙は顔を上げた。しかし、自分のレーザーが邪魔で前が見えない。しかし、彼女には見えていた。懐かしく優しい自分の師匠の笑顔が…。

 

「強くなったな、魔理沙。」

「魅魔…様…?」

 

そして、亡霊の大魔法使いは普通の魔法使いの光の中に飲まれていった…。                 

 




いかがだったでしょうか?めっちゃ頑張ったんですがね。
「短くないかい?」
デスヨネー(´・ω・`)。そんなわけで魅魔様です。
「魅魔だ。」
どうでしたか?ご自分のお弟子さんと戦ってみて。
「最初は呆れたもんだね。でも、あの魔界人の娘が来てからは良くなった。そして最後の光線はよかったな。」
そうですか。
「ところであたしのスペカ説明しないのかい?」
そうですね。では説明しましょうか。

霊魂“ゴーストレイラー” ― 魔理沙の「彗星“ブレイジングスター”」に似ているが、それより威力は低い。そのかわり、速度は上を行く。
“イビルフィールド” ― ボム(ニコニコ大百科引用)。青い稲妻が相手の弾幕やスペカを打ち消す。
月光“ルナズライトレイ” ― レーザーが結界を作るように立方体をつくり、相手を捕らえる。同時にその囲いに向けて、細長いレーザー(自機狙い)を、囲いのそばを素通りする形(自機外し)で星弾幕を放つ。
魂符“サイコアインズサン” ― 魅魔の周りに白黒の球体を2つずつ出現させる。白球からレーザー、黒球から星弾幕を放つ。
“トワイライトスパーク” ― (ニコニコ大百科引用)魔理沙の「恋符“マスタースパーク”」に似ているが。威力は上を行く。

と、まぁこんな感じですかね?
「わかるのかい、これで?」
………どうでしょう( ̄▽ ̄;)
「やれやれ。こんなんで大丈夫なのかい?」
1人でも読者がいればいいんですぅ。では次回予告どうぞお願いしますぅ。
「はぁ…。次回は神対神だ。投稿は少し遅れるかもしれんな。」
ありがとうございます。
それでは、間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

ところで魅魔様。
なんだい?
ちょっと搾n

                   _ _     .'  , .. ∧_∧
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     (    )
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ               |  /  ノ |
      /  , イ )               , ー'   /´ヾ_ノ
      /   _, \              / ,  ノ
      |  / \  `、           / / /
      j  /  ヽ  |          / / ,'
    / ノ   {  |         /  /|  |
   / /     | (_        !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。